2021年12月14日、LenovoはZen3版Ryzen 5000シリーズに2.8K有機ELを組み合わせた14インチ2-in-1ノート「Yoga Slim 760 Carbon(14)」を発表、発売しました。
スペック
■ Yoga Slim 760 Carbon(14) | |
CPU | Ryzen 7 5800U Ryzen 5 5600U |
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メモリ | 8~16GB LPDR4-4267 |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
画面 | 14.0インチ OLED 2880×1600 |
インターフェース | USB Type-C(Gen1)×1 USB Type-C(3.0)×1 オーディオジャック |
wi-fi | 802.11ax+BT5.1 |
サイズ | 313.0×214.5×14.9mm |
重さ | 1.1kg |
メーカー | Lenovo |
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名称 | Yoga Slim 760 Carbon |
発売日 | 2021/12 |
定価 | 195,470円~ |
実売価格 | 137,786円~ |
価格条件 | 税込・送料込 |
CPU | Ryzen 7 5800U Ryzen 5 5600U |
グラフィック | Radeon Vega 8 Radeon Vega 7 |
メモリ | 8 / 16GB |
メモリ規格 | LPDDR4x-4266 |
メモリ増設 | × |
2.5inch | × |
M.2 | 512GB(NVMe) |
画面 | 14.0インチ OLED |
解像度 | 2880×1800 |
ベゼル幅 | 狭 |
表面 | グレア |
タッチ対応 | – |
光学ドライブ | – |
USB2.0 | – |
USB3.0 | – |
USB-C | 2(Gen1) 1(3.0) |
USB PD | ○ |
HDMI | – |
LANポート | – |
wi-fi | 802.11ax |
Bluetooth | 5.1 |
office | △ |
カードリーダー | – |
Webカメラ | 720p 電子シャッター付き |
赤外線カメラ | ○ |
NFC | – |
指紋センサー | × |
Windows Hello | ○ |
オーディオジャック | ○ |
マイク | デジタルアレイ |
スピーカー | クアッド |
スピーカー位置 | キーボード左右 |
サウンド | |
キーピッチ | |
キーストローク | |
キーボードバックライト | ○ |
バッテリー | 4セル |
稼働時間 | 14.0Hr |
ACアダプタ | 65W Type-C |
充電時間 | 1.8Hr |
急速充電 | |
幅 | 313.0mm |
奥行き | 214.5mm |
高さ | 14.9mm |
重量 | 1.1kg |
開口角度 | 360° |
カラー | クラウドグレー |
その他特徴 | 光センサー |
特徴
Lenovoではコンシューマ機は100~900番台でグレードを分け、100~500番台を「ideapad」、600~900番台を「Yoga」とブランドを分けています。
「Yoga Slim 760 Carbon(14)」は名前の通り「Yoga」ブランドの700番台なので、位置づけとしてはミドルハイクラスと言ったところでしょうか。
CPU
「Yoga Slim 760 Carbon(14)」のCPUはZen3版Ryzen 5000シリーズのRyzen 7 5800UまたはRyzen 5 5600Uとなります。
Zen3版Ryzen 5000シリーズはCPU処理においては強力で、6コア12スレッドのRyzen 5 5600Uでも8コア16スレッドでZen2版なRyzen 7 5700Uに匹敵します。
一方でグラフィック面はVegaから進化がなく、Intelに差をつけられています。
2022年1月のCESでグラフィックがRDNA2に、アーキテクチャがZen3+になったRyzen 6000シリーズが発表される見込みですが、今般の半導体不足、Zen3版Ryzen 5000搭載機の登場がかなり遅れたことを考えると、Ryzen 6000搭載機の登場は早くて2022年第2四半期、しかも少数ではないかと予想されます。
つまりは、当面はZen3版Ryzen 5000が上位のままということで、Ryzen 6000機を待つなら半年は覚悟する必要があるということです。
メモリとストレージ
メモリはRyzen 5モデルが8GB、Ryzen 7モデルが16GBで、オンボードのLPDDR4-4267となります。
個人的には「Yoga Slim 760 Carbon(14)」の唯一残念な点ですね。上位型番なのだから下位モデルでも16GBにして欲しかったところです。
ストレージは全モデル512GB M.2 SSDです。
その他
Wi-fiは802.11ax(Wi-fi 6)対応で、Bluetoothは5.1。
さすがに「Yoga」ブランドで802.11ac(Wi-fi 5)止まりということはないようです。
バッテリーは4セルで容量不明。稼働時間は11.6時間(たぶんディスプレイの消費電力が高めなのでしょう)ですが充電時間は最短1.8時間と高速です。
筐体はカーボンファイバーで14.9mmという薄さと1.1kgという軽さながらMIL-STD-810、いわゆるMILスペックに準拠しています。
そして一番の特徴ともいえるのがそのディスプレイ。
冒頭やタイトルにも書いたように14インチ有機ELで解像度が2880×1600です。リフレッシュレート90Hzで輝度は最大400nitと高いです。
色域については記載がありませんが、表示色が10.74億色なので、色域もそれなりに広いと思われます。
がじぇっとりっぷもいくつか有機ELディスプレイを使ってきました。
確かにコントラスト表現とかは素晴らしいのですが、一ドット内でのRGBの並べ方が液晶と違うせいか、DPIが低いとすごく違和感を感じるんですよね。13.3インチFHDは(個人的には)いまいちでした。
一方で15.6インチ4Kディスプレイは美麗だったので、ドットが見えない、Appleで言うところのRetinaディスプレイくらいの高密度でないと有機ELの本領が発揮できないんじゃないかなぁと。
14インチ2.8Kは235DPIとRetina並みの高密度なので、たぶん画面は綺麗に見えると思います。
ちなみに、量販店モデルは10点マルチタッチ対応(ゴリラガラス仕様)となっていますが、Webモデルには記述がないんですよね。でも共通してグレアパネルとなっています。
外観
全体です。当たり前ですが見た目はスタンダードなノートです。
ベゼルは細めで画面占有率は91%です。
PCを開くだけで起動するフリップ・トゥ・ブート、顔認証によるゼロタッチログイン、光センサーによるバックライト調整のスマートセンサーキーボードなどが機能として盛り込まれています。
1.USB3.1 Type-C(USB PD対応、DisplayPort出力)
2.USB3.1 Type-C(USB PD対応、DisplayPort出力)
3.マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
4.USB3.0 Type-C
5.電子式プライバシーシャッター
6.電源ボタン
筐体が14.9mmと薄いため、インターフェースは高さのないものに制限されていて、USBはすべてType-Cです。
右サイドは充電非対応なのはちょっと残念ですね。
なお、顔認証カメラがあるので指紋リーダーは組み込まれていません。
キーボードはIdeapad系。
キーボード左右にスピーカーがあり、ツイーター×2+ウーファー×2のクアッドスピーカーとなっています(ウーファーは底面を向いているかも)。
カラーはクラウドグレー一色のみ。
これまでのスレートグレーやプラチナグレーより白がかっていますがぼんやりした色合いとなっています。
まとめ
「Yoga Slim 760 Carbon(14)」の価格は税込・送料込で137,786円からとなっています。仕様から考えるとこんなものじゃないかなと思える、納得のいく価格ですね。
最近のLenovoはWQXGA(2560×1600)やUHD(4K)など高解像度ディスプレイを搭載したノートをちょくちょく出しています。
一方で有機ELにも手を出し始めていますが、先日発売した「IdeaPad Duet 560 Chromebook」のほかは「ThinkPad X1 Fold」とか「ThinkPad T15g Gen2」など高級機にとどまっています。
「Yoga Slim 760 Carbon(14)」は700番台の機能に14インチ2.8Kとそこそこ高解像度な有機ELでかつ13万円台からとお手頃価格なので、位置づけとしては有機EL搭載量販機の先駆けかなぁと。
今後は有機ELモデルが増えることを予感させる一台です。
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