これはパワフル。ASUS「PN80」は8コアCore i7に内蔵電源で20cm角なミニPC

国内未発表

2022年1月18日、ASUSはグローバルサイトのラインナップにミニPCの新モデル「PN80」を追加しました。
ニュースリリースの類は見当たらない、サイレントリリースとなります。

スポンサーリンク

スペック

■ ASUS PN80
CPUCore i7-11700B
メモリ8~32GB DDR4-3200
ストレージ256GB~1TB NVMe SSD
インターフェースUSB Type-C(TB4)×2
USB Type-C(Gen2)×1
USB 3.2 Gen2×5
HDMI 2.1
SDXC
2.5GbE 有線LAN
オーディオジャック
Configurable Port
wi-fi802.11ax+BT5.2
サイズ200×200×60mm
重さ2.5kg

特徴

ASUSの「PN」シリーズと言えば、これまで一貫して115mm角のNUCサイズPCでした。
「PN80」は「PN」シリーズとしては初めて200mm角という大型サイズを取り、175mm角の「PB」シリーズよりもさらに一回り大きくなっています。

CPU

「PN80」のCPUは、Core i7-11700Bという聞き慣れない型番のCPUが使われています。
型番的にデスクトップ向けのCore i7-11700の派生のように見えますが、Intelでの開発コードはRocket Lakeではなく、デスクトップ向けTiger Lakeとなっています。

似たようなこと(末尾が”B”のCPU)はCoffeeLake時代にもあり、この時も同じくモバイル向けCPUのデスクトップ転用でした。
なお、”B”はBGA実装(ノートPC向け製品と同じフォームファクター)を示すのだとか。

Core i7-11700BのTDPは65Wで8コア16スレッド、ベース周波数は3.2GHzでブースト周波数は4.8GHzとなっています。
PassMarkスコアは驚異の23000弱。21000弱のCore i-11700を上回り、24000弱のRyzen 9 5900HXに肉薄しています。

一方で8コアに増えた分グラフィックに割くスペースが減り、iGPUはIntel XeではなくIntel UHD 11th(32EU)となっています。これはCore i3-1115G4と同程度ってことですね。

メモリとストレージ

メモリは最大32GBのDDR4、ストレージは256GB~1TBのM.2 NVMe SSDです。

200mm角というミニPCとしては大柄な筐体を活かし、M.2×2+2.5インチ×2のクアッドストレージが可能
M.2 SSDの片方は高速なPCIe Gen4に対応しています。

その他

無線LANは802.11ax対応で、モデルによりWi-fi 6EまたはWi-fi 6となっています。

Wi-fi 6EはWi-fi 6(2.4GHz/5GHz帯)に6GHz帯を追加した拡張規格です。
技術的には変わらないため理論速度や遅延は変わらず、実測が少し早くなる、帯域の混雑を避けやすくなるのが利点です。

電源は本体内蔵で、180W電源となっています。
(内蔵の必要があるかの議論は置いといて)アダプタ不要のため、コンセント回りがすっきりです。

外観

全体です。ASUSらしさを残していますが新デザインです。
200×200×60mmで2.4Lというのは、大ヒットしたASRockの「Desk Mini」シリーズ(155×155×80mm)より一回り大きい程度です。
フロントとサイドに吸気口が空いているのが透けて見えます。

インターフェースです。
ミニPCとは思えないほど充実した構成となっています。Thunderbolt4が2ポートもあり、有線LANが2.5GbEなのはいいですね。
左下はConfiguable Portとして、VGA、HDMI、DIsplayPort、LANポート、COMが入れ替えられます(が、ユーザーによる選択はできないと思います)。

Configuable PortにHDMIまたはDIsplayPortを選んだ場合、TB4もフル活用してクアッド4Kまたはデュアル8Kが可能

パッケージにはロック付きのVESAマウンタの他、M.2 SSD用らしきヒートシンクが付属するようです。

まとめ

「PN80」の価格は、今のところメモリ32GB/ストレージ1TBモデルが香港のショッピングモールにて9,599香港ドル(約14.2万円)となっているのが見受けられるのみです。
まぁ内容的に最安構成でも10万円前後はしてもおかしくはありません。

先日紹介した「PL63」といい、今年もASUSは攻めているなぁという印象です。

箱ルーターっぽい。ASUS「PL63」はTigerLakeにTB4搭載な500ドルからのベアボーン

ミニPCとしては大柄ですが、内部拡張もインターフェースも充実しているので、DeskMiniシリーズ愛好者には刺さるかもしれません。

関連リンク

Mini PC PN80:ASUS

コメント

  1. 名無し より:

    ゲーミング以外の用途だと
    ノートPCを使うし色々難しい…
    欲しい層には大当たりなのかな?
    もちろん外付けでグラフィックを
    付けたらよいのかも知れないがこのまま
    さらに縦長にしてグラフィックも
    付けてみて欲しいね。

タイトルとURLをコピーしました