2022年5月15日ころ、Chatreey computersはRyzen 5 5600Uを搭載したミニPC「AMR5」をAliExpressで発売しました。
販売ページ:AliExpress
スペック
■ AMR5 | |
CPU | Ryzen 5 5600U |
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メモリ | 0~64GB DDR4-3200 |
ストレージ | 0~2TB NVMe SSD |
インターフェース | USB Type-C×1 USB 3.0×4 HDMI DisplayPort 1GbE 有線LAN オーディオジャック |
wi-fi | 802.11ax+BT5.0 |
サイズ | 71.8×132.9×156.1mm |
重さ | 581g |
特徴
CPU
「AMR5」のCPUは6コア12スレッドのRyzen 5 5600Uです。
PassMarkスコアは15,000オーバーとなかなかに強力。
Ryzen 5000シリーズは全モデルSMT(Intelのハイパースレッディングと同じ)に対応しているため、Ryzen 4000シリーズと比較してスコアが跳ね上がっています。
グラフィックはRyzen 5000シリーズまで一貫してVegaアーキテクチャだったため、Intelに負けていますがそれでもそれなりの性能を持っています。
メモリとストレージ
メモリはなし~64GB、ストレージはなし~2TBの範囲で選択できます。
内部的にはメモリはSO-DIMM DDR4-3200が2スロット、ストレージはM.2 NVMe×2のデュアルストレージに対応しています。
その他
無線LANは802.11ax(Wi-fi 6)対応です。
電源アダプタは19V/3.7Aなので70Wですね。
一番の特徴が、上部についたダイアル。
ダイアルを回すことでサイレントモード・バランスモード・パフォーマンスモードを切り替えることができます。
レビュー動画を見るとゲームプレイのFPSが2~3割くらいは変わるようです。
外観
インターフェースは割と普通で、映像出力はHDMI+DisplayPort。
USBはType-C含めて5ポートです。
側面とダイアルにはRGB LEDが仕込まれていて、設定で光らせることができます。
側面を開けるとメモリとストレージにアクセスできます。
冷却は側面吸気、背面排気。
底面にも吸気口があります。
どこかで見たぞ…?
がじぇっとりっぷでは国内販売の目が薄そうな中華PCはあまり紹介しないのですが、「AMR5」はっちょっと話が違いまして。
というのも、このデザイン、国内クラウドファンディングで見たんですよね。
というわけで記憶を頼りに探したところ、見つけました。
「NiPoGi mini」です。
見た目は全く同で、CPUは一つ前の世代のRyzen 5 4500Uです。
この時は価格がやたらと高かったので紹介を見送ったのですが、再びこのデザインを見るとは思いませんでした。
で、さらに大本をたどると、ACE Magicianという香港のメーカーにたどり着きます。「AMR5」という型番的にもここが開発元のようで、INDIEGOGOでファンディングもしていました(完全に見落としてた…)。
メーカーページではRyzen 5 4500Uですが、CPUをRyzen 5 5600Uに乗せ換えたものが今回紹介している機種ということでいいでしょう。
なお、本家ACE MagicianからはRyzen 5 5600Uモデルは出ていないようです。
まとめ
「AMR5」の価格はベアボーン状態で413.15ドル(約53,800円)、8GB/512GB/Win11で525.22ドル(約68,500円)です。
ACE Magicianのファンディング時はベアボーンで499ドルだったので、性能は上がったのに安くなっています。
Amazonなどで見るミニPC相場と比較してもちょっと安めですし(AliExpress相場だとちょっと高め)、デザインとダイアル機能の分の付加価値を上乗せすればアリエク品としてもアリじゃないかなと。
dGPU非搭載なのでゲーミングPCと言い張るにはちょっと厳しいですが、Beelink「GTR5」のようにRyzen 9 5900HX搭載(だけどdGPUなし)で10万円オーバーなんて製品よりはバランスがとれているかと。
そもそもRyzen 9 5900HXとてiGPU部分は大して変わらないですしね。
関連リンク
販売ページ:AliExpress
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