2022年5月31日、LenovoはRyzen 7 5700Uを搭載した14インチ2-in-1ノート「IdeaPad Flex 570(14” AMD)」を発売しました。
スペック
■ IdeaPad Flex 570 | |
CPU | Ryzen 7 5700U |
---|---|
メモリ | 16GB LPDDR4x-4267 |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
画面 | 14.0インチ IPS WUXGA |
インターフェース | USB Type-C(Gen2)×1 USB 3.0×2 HDMI SDXC オーディオジャック |
wi-fi | 802.11ac+BT5.0 |
サイズ | 313.1×224.9×17.8mm |
重さ | 1.55kg |
特徴
「IdeaPad Flex 570(14” AMD)」は「IdeaPad Flex 550」の後継機に当たります。
「IdeaPad Flex 560」はなく、なぜかIntel CPUなChromebook「IdeaPad Flex560i Chromebook」のみが販売されています(“Slim”だと560は色々出ています)。
「IdeaPad Flex 550」の違いをざっくりまとめると以下の通り。
570 | 550 | |
CPU | Ryzen 7 5700U | Ryzen 7 5700U Ryzen 5 5500U Ryzen 3 5300U |
メモリ | オンボード16GB LPDDR4X-4266 | オンボード16GB(Ryzen 7) オンボード8GB(Ryzen 5/3) DDR4-3200 |
ストレージ | 512GB | 256/512GB |
画面 | 14インチ1920×1200 45% NTSC、300nits | 14インチ1920×1080 45% NTSC、250nits |
USB | Type-C:USB3.2 Gen2 Type-A:USB3.2 Gen1×2 | Type-C:USB3.0 Type-A:USB3.0×2 |
サイズ | 313.1×224.9×17.8mm | 321.5×217.5×17.9mm |
駆動時間 | 約13時間 | 約16.1~18.5時間 |
充電時間 | 約2時間 | 約3時間 |
CPU
「IdeaPad Flex 570(14” AMD)」はRyzen 7 5700Uを搭載。アーキテクチャはZen2で、Ryzen 6000シリーズはおろか、Zen3ですらありません。
ここはせめてRyzen 7 5800UかRyzen 7 5825U、欲を言えばRyzen 6000シリーズにしてほしかったところです。
メモリとストレージ
メモリはオンボード16GB LPDDR4x-4266。増設・換装には対応していません。
とはいっても16GBあれば大体の作業には足りると思います。
ストレージは512GB M.2 SSDです。
その他
無線LANは802.11ac(Wi-fi 5)対応。
…Wi-fi 6じゃないの…?
バッテリーは3セル52.5WHr。
駆動時間は約13時間で、約2時間での急速充電に対応しています。
外観
正面です。
画面はアスペクト比16:10のWUXGA(1920×1200)。画面占有率は90%に達します。
16:9だとタッチパッド領域を確保するため縦方向の切りつめには限界がありましたが、16:10だと余裕があるので、画面下部がかなり細くなります。
上部のカメラは720pでプライバシーシャッター付きです。
2.4-in-1メディアカードリーダー
3.USB3.2 Gen1
4.USB3.2 Gen1(Powered USB)
6.HDMI
7.USB3.2 Gen2 Type-C
8.オーディオジャック
インターフェースはType-CがUSB3.2 Gen2に対応。
もちろんUSB PD入力(65Wまで)およびDisplayPort出力にも対応しています。
キーボードはIdeaPad系のスタンダードなもの。スピーカーはキーボード左右に配置されています。
2-in-1なのでディスプレイはひっくり返ります。
Lenovo Penが標準で付属しますが、筆圧に関する記載はありません。
仕様では付属するのは「Lenovo デジタルペン」とされ、これは4096段階の筆圧に対応しています。
ちなみにクラムシェルスタイルで使用するときはキーボードが持ち上がり、打ちやすい角度になります。
まとめ
「IdeaPad Flex 570(14” AMD)」の価格は記事執筆時点で97,295円(税込・送料無料)です。
Ryzen 7に16GBメモリに2-in-1、Penも付属と考えるとだいたいこんなものかなと。
前世代「IdeaPad Flex 550(14” AMD)」のRyzen 7/16GBモデルが91,819円なので、価格上昇も許容範囲と言えそうです。
メモリ8GBモデルが消えたのは需要が薄かったということなのでしょうが、換装・増設ができない機種で8GBをやめて16GBだけにしたという点は評価できます。逆に8GBだけにされなくてよかったなぁと。
ただCPUが前世代と同じという点はちょっと残念です。上でも書きましたが、せめてRyzen 7 5800Uにしてほしかったところ。
半年くらい待てばRyzen 6000搭載の次のモデルが出そうな気もしますが、Ryzen 7 5800U止まりになる気もするので全く読めません。
とはいえメモリ速度向上でトータルの性能は上がってはいますし、画面がアスペクト比16:10になったのは大きいです。
そもそも2-in-1はニーズがそれほど大きくなく、DELLはやたらと値段が高いし(クラムシェルは安いんですけどね)、HPも高級モデルばかり。
上で文句は言いましたが、比較的安価な2-in-1ノートが必要というニッチな層にとっては有力な選択肢となりそうです。
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