2022年4月19日、FireflyはRockchip RK3588Sを搭載したSBC(シングルボードコンピューター)、「ROC-RK3588S-PC」を発売しました。
スペック

| ■ ROC-RK3588S-PC | |
| CPU | Rockchip RK3588S |
|---|---|
| メモリ | 4~16GB |
| ストレージ | 32~128 eMMC |
| インターフェース | USB Type-C(Gen1)×1 USB 3.0×1 USB 2.0×1 HDMI microSDXC 1GbE 有線LAN オーディオジャック |
| wi-fi | 802.11ac+BT4.2 |
| サイズ | 90×60mm |
| モデル名 | ROC-RK3588-PC |
|---|---|
| メーカー | Firefly |
| 発売日 | 2022/04 |
| 価格 | |
| 価格(日本円) | |
| CPU | Rockchip RK3588 (8コア) (A76 ×4 + A55 x4) |
| GPU | Mali G610 MP4 |
| NPU | 6.0TOPS |
| メモリー | 4〜16GB |
| サポートOS | Android 12 Ubuntu Debian 11 Kylin Linux |
| 有線LAN | 1GbE x 1 |
| Wi-fi | 802.11ac |
| Bluetooth | 4.2 |
| チップ | |
| ストレージ | 32~128GB eMMC M.2 Key-E(2242) x1 microSD |
| USB | 3.0 x 1(Type-C) 3.0 x 1 2.0 x 1 2.0 x 2(pin) |
| GPIO | 20pin x 1 |
| 映像 | HDMI(2.1 8K/60Hz) MIPI DSI x 2 DisplayPort(Type-C) |
| カメラ | MIPI CSI x 2(2lane) |
| オーディオジャック | ○ |
| その他インターフェース | Debug(3pin) mic(2pin) FAN(4pin) |
| 消費電力 | 平均2.25W 最大12W |
| 電源 | DC 12V |
| 幅 | 90mm |
| 奥行き | 60mm |
| 高さ | |
| その他 |
特徴
SoCはRK3588S
「ROC-RK3588S-PC」のSoC(System on Chip)はRockchip RK3588の小型版となるRK3588Sです。

性能に影響するCPU/GPU/NPUはそのままながら、インターフェース周りが簡素化されています。
さらにパッケージサイズを21.45×21.45mmから17×17 mmに小型化、より小型のボードに実装しやすくなっています。小型ボードなら搭載できるインターフェースも限られていますしね。
| RK3588S | RK3588 | |
|---|---|---|
| CPU | Cortex A76 ×4 Cortex A55 ×4 |
|
| GPU | Mali-G610 MP4 | |
| NPU | 6TPOPS | |
| メモリ | LPDDR4x/LPDDR4/LPDDR5 最大32GB |
|
| 映像出力 | HDMI 2.1/eDP ×1 DisplayPort ×1 MIPI DSI ×2 |
HDMI 2.1/eDP ×2 DisplayPort ×2 MIPI DSI ×2 |
| 映像入力 | 48MP ISP MIPI CSI 4×2lane DVP |
48MP ISP MIPI CSI 4×2lane DVP HDMI-IN (4K/60Hz) |
| ネットワーク | 1GbE ×1 | 1GbE ×2 |
| USB | USB3.1 Gen1(OTG) ×1 USB3.1 Gen1(HOST) ×1 USB2.0 (HOST) ×2 |
USB3.1 Gen1(OTG) ×2 USB3.1 Gen1(HOST) ×1 USB2.0 (OTG) ×2 |
| PCIe | – | PCIe 3.0 x4 |
| Combo PIPE | 2ポート | 3ポート |
| 低速I/O | SPI ×5 I2C ×9 UART/GPIO ×10 12bit ADC CAN bus ×3 |
SPI ×5 I2C ×9 UART/GPIO ×10 12bit ADC |
| サイズ | 17×17mm | 21.45×21.45mm |
参考 RK3588S データシート:CNS Software ※PDF
性能面ではRKK3588SのデータはないのでRK3588で見ると、RK3399のざっと3倍です。
比較としてはSnapdragon 855以上、Snapdragon 888未満、AnTuTu(v9)では54万点を叩き出したようです。
GeekBench5では2000点オーバー。近いのはCore i3-1005G1です。

参考 GeekBench4 Search
参考 GeekBench5 Search
参考 Rockchip RK3588 benchmarks:CNX Software
メモリとストレージ
メモリは4GBから16GB、スペックシートの説明がいまいちで規格は不明です。
オプション(という名のカスタムオーダー)でメモリ32GBも可能なようです。
ストレージは32GBから128GB eMMC。
これとは別にmicroSDスロットおよび2242サイズのM.2 SATA/NVMe SSDスロットを持っています。
その他
無線LANは802.11ac(Wi-fi 5)に対応。Bluetoothは4.2です。
ただし、技適を取得することはないと思うので、国内での使用は原則として禁止されます。使用する場合には特例制度の申請が必要です。
参考 技適未取得機器を用いた実験等の特例制度:総務省
有線LANは1GbEが1ポート。この辺りはSBCとしてはありふれています。
電源は12V入力(5.0×2.1mmジャック)で、画像を見る限りではラウンドジャックではなく、スクエアジャックのようです。
マニュアルはかなりしっかりしていて、Android、Ubuntuそれぞれにインストール方法を丁寧に解説、NPUの使い方も説明されています。
外観

インターフェースは左右をメインにめいいっぱいに実装。
こういっては何ですが、デザイン面ではいつもいまいち(よく言うと実用第一)なFireflyにしては見た目が美しいですね。
スペースがなかったのか間違いが起こらないようにしたためか不明ですが、右下に電源ボタン、USB3.0の背後にリセットボタン、オーディオジャックの後ろにリカバリーボタン、中央やや左にMASKROMボタンと、ボタン位置がバラバラです。
アンテナ端子はWi-fi用の一つだけです。

サイズは90×60mm。ラズパイ(85×56mm)より半回り大きい程度です。
なので実装の詰め込み方がすさまじいというか、右下の電源チップ周りとかパズルのようになっています。

パッケージです。
本体におまけとして電源アダプタやファン、アンテナなどがセットとなっています。
まとめ
「ROC-RK3588S-PC」の価格は以下の通り。
4GB/32GB:219ドル (約30,400円)
8GB/64GB:299ドル (約41,500円)
16GB/128GB:409ドル (約57,000円)
性能を考えるとこのくらいの価格でもおかしくないのですが、SBCとしては結構高額です。
電源アダプタが20ドル、ファンが30ドルと考えれば、4GB/32GBは本体が169ドルですね。
ただ、半回り大きくRK3588を搭載したRadxa 「ROCK5」が、ストレージなしとはいえ16GBで220ドルであることを考えるとやっぱり高いかなぁ…

関連リンク
ROC-RK3588S-PC:Firefly
ROC-RK3588S-PC Manual:Firefly



コメント
Cortex-A74と書いてありますがデータシートではA76です。
ご指摘ありがとうございます。
その通りですね。修正いたしました。