2022年7月12日、ゾタック日本はIntel第11世代Core CPU(コードネーム:Tiger Lake)のCore i7-1165G7を搭載した薄型ミニPC「ZBOX Mシリーズ edge MI666(型番:ZBOX-MI666-J-W4C)」を公式ストアで発売しました。
ZBOX Mシリーズ edge MI666:ZOTAC公式ストア
スペック
■ ZBOX edge MI666 | |
CPU | Core i7-1165G7 |
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メモリ | 16GB DDR4-3200 |
ストレージ | 256GB NVMe SSD |
インターフェース | USB Type-C(TB4)×1 USB 3.0×2 HDMI microSDXC オーディオジャック |
wi-fi | 802.11ac+BT5.0 |
サイズ | 149.5×149.5×28.5mm |
重さ | 520g |
特徴
ZOTACは2022年6月1日にCore i5-1135G7を搭載する「ZBOX edge MI646」を発売しており、「MI666」はその上位モデルという位置づけとなります。
…型番はもうちょっと何とかならなかったんだろうか…?666ってこれ、海外で売れるの…?
最大の特徴は何といってもそのサイズ。149.5mm四方なうえに高さはわずか28.5mmです。
例えばLenovo「ThinkCentre M75q Tiny Gen2」は182.9×179×36.5mmなので、完全に一回り小さいことになります。
CPU
冒頭にも書いたように、「MI666」のCPUはCore i7-1165G7です。
第12世代AlderLakeの登場で計算性能は一段低くなってしまいましたが、グラフィック能力の高さもあり、バランスの取れた良CPUだと思います。
低いといってもPassMarkスコアは10,000オーバー。普通に使う分には特に支障はありません。
グラフィックはIris Xeで、第12世代も同じアーキテクチャなので、グラフィック面では最新モデルと同程度です。
メモリとストレージ
メモリは16GB(8GB×2)のDDR4-3200。2スロットタイプで最大64GB(32GB×2)まで換装可能です。
ストレージは256GB M.2 NVME SSD。
公式スペック表だと空き2.5インチベイありとなっていますが、実際はデュアルM.2で空きM.2スロットあり、です。
そもそも2.5インチが入るほどのスペースはありません。
気になるのがM.2がPCIe Gen4対応かどうかなところですが…特に記載がないんですよね…
その他
無線LANは802.11ac(Wi-fi 5)対応。
…そこはWi-fi 6じゃないんだ?
電源は19V/65W。特に記載ないのでUSB PD給電には対応していないようです。
それからOSはWindows 11 Proですね。
外観
正面です。
天板はハニカム構造で吸気口となっています。
厚さは28.5mmでminiSDよりちょっと大きいくらい。
…miniSDって…もうちょっとましな比較対象はなかったんだろうか…?
インターフェースです。
フロントにはThunderbolt4端子があり、40GBpsのデータ通信やDisplayPort出力などに対応しています。
この手の製品って不思議とTB4端子はフロントなのはなんででしょうね?
なお、側面にmicroSDXCスロットがありますが、対応規格(UHS-IかUHS-IIかなど)は不明です
内部はメモリが2スロットとデュアルM.2スロット以外のスペースはファンといった感じ。
ファンは15mm近い厚みがありそうです。これなら静音性も期待できそうです。
パッケージです。
VESAマウンタがとことんまで簡素化されているのが印象的です。
真上から見ると天板の吸気口はファンの部分だけというのがよく分かります。
まとめ
「MI666」の価格は税込みで126,500円。会員価格は122,705円です。
ミニPCとしては少々高めですが、超薄型という点とThunderbolt4の実装を考えると割高になってもおかしくないかなぁと。
ただこの価格だとMINISFORUMとかGMKTek、Beelinkあたりに流れてしまいそうですが。
これでデュアル2.5GbEだとかWi-fi 6だとかならもうちょっと納得はでき…いや、無理か。
なお、Core i5-1135G7な「MI646」は税込110,220円、会員価格で106,913円です。
ちなみに「MI646」はスペックシートのストレージが正しい代わりに「2.5Gbps LAN×1、1Gbps LAN×2」だそうです。
関連リンク
ZBOX Mシリーズ edge MI666:ZOTAC公式ストア
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