心躍るデバイスというのはなかなか出会えないものです、がじぇっとりっぷ(@gadgetrip)です。
Raspberry PiタイプのSBC(シングルボードコンピューター)は定期的に新作が登場するのですが、今回紹介するのは深センの企業Libre ComputerがクラウドファンディングのIndiegogoで出資を募っている「Renegade」です。
Libre Computerは2017年6月には同じくクラウドファンディングのkickstarterにて「Le Potato」というSBCの出資を募っており、この時は目標の25,000ドルに対し、25日間で1.7倍を超える43,560ドルが集まっています。
今回の「Renegade」は、端子位置などは似通っていますがチップセットからして別メーカーのものを使っているので、ほぼ新規に設計したものと思われます。
また、スペックも大幅に上昇しています。(その分価格も上昇していますが)
スペック
model | Renegade | Le Potato | Pi3 Model B |
メーカー | Libre Computer | Libre Computer | Raspberry |
発売日 | 2018/01 | 2017/08 | 2016/03 |
価格 | $35(1GB) $45(2GB) $70(4GB) | $35(1GB) $45(2GB) | $35 |
価格(日本円) | 4815円 | ||
CPU | Rockchip RK3328 (1.4GHz 4コア) | Amlogic S905X (4コア) | BCM2837 (1.2GHz 4コア) |
GPU | Mali-400 MP2 | Mali-450 | VideoCore IV 400MHz |
メモリー | 1〜4GB DDR4-2133 | 1GB/2GB | 1GB LPDDR2-900 |
サポートOS | Android7.1 Ubuntu16.04 | Android7.1 Ubuntu16.04 Debian9 | Linux (Debian、Fedora、Arch) RISC OS Windows 10 IoT Core |
有線LAN | 1GbE x 1 | 100MbE x 1 | 100MbE x 1 |
Wi-fi | × | × | 802.11b/g/n(2.4GHz) |
Bluetooth | × | × | 4.1 |
チップ | SMSC LAN9514 BCM43438 | ||
ストレージ | microSD eMMC5.0ソケット | microSD eMMC5.0ソケット | microSD |
USB | 2.0 x 2 3.1 x 1 | 2.0 x 4 | 2.0 x 4 |
HDMI | HDMI (2.0 4K/60Hz HDR) | HDMI (2.0 4K/60Hz HDR) | HDMI (1.4 1080p/60Hz) |
オーディオジャック | ○ | ○ | |
GPIO | 40pin x 1 | 40pin x 1 | 40pin x 1 |
その他 インターフェース | IR Receiver | コンポジットビデオ UART header CEC/GPIO11 ADC+I2S header S/PDIF header | コンポジット ビデオ/音声出力 |
消費電力 | 7W | ||
電源 | DC 5V/2.5A | microUSB 5V/2.5A | |
幅 | 85.6mm | ||
奥行き | 56.5mm | ||
高さ | 17mm |
外観
外観について一番わかり易いのがTOP画像なわけですが、ここではもうひとつ、スペック表でも比較した「Le potato」と「Raspberry Pi 3」と並べた画像を表示します。
というか、このくらいしか画像がないんです…
もうひとつ、背面です。画像、小さいです…
まとめ
今回紹介した「Renegade」は、USB3.0以外にも大きな特徴がありまして、それはメモリがDDR4-2133であるということなんです。
これまでのRaspberry PiスタイルのSBCはほとんどがDDR3かLPDDR3です。この差は全体の性能としてはそれほど大きいわけではないのですが、4Kビデオの表示とか性能をフルに使う場面では結構効いてくるんじゃないかと思います。
価格についてはメモリ1GB版が35ドル、2GB版が45ドル、4GB版が70ドルとなっていますが、Amazonでの発売時には一律でプラス5ドルとなります。また、Indiegogoでの出資時は送料が別となるので注意です。
ちなみに同じチップセットを使っているSBCに「Rock64 Media Board」がありますが、ほぼ同じスペックで値段は6割程度(24.95ドル〜44.95ドル)と圧倒的なコストパフォーマンスを誇っています(ただし電源が3.5/1.3mmDCプラグなのがちょっと手間ですが)。
「Rock64 Media Board」のせいでべた褒めしづらいのがここ最近のがじぇっとりっぷ的SBC事情ですね。ホント、これを超えてくれる圧倒的スペックで低価格な製品が出てきてほしいものです。
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