【比較】Beelinkの「U59」系ミニPC 3モデルの違いについて

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がじぇっとりっぷでは以前にBeelink「U59」について記事を書いています。

メモリ増設可能。JasperLake搭載ミニPC Beelink「U59」がAmazonで販売開始。

その後Beelinkからは似たようなスペックの「Mini S」、「U59 Pro」というのが登場し、内容も似ていて紛らわしいので、一度まとめておくことにしました。

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比較表

U59U59 ProMINI S
CPUCeleron N5095Celeron N5105Celeron N5095
メモリ8/16GB DDR4
SO-DIMM×2
8GB DDR4
SO-DIMM×1
ストレージ256/512GB
M.2 SATA SSD
2.5インチ(空き)
500GB
M.2 SATA SSD
2.5インチ(空き)
128~256GB
M.2 SATA SSD
2.5インチ(空き)
インターフェースUSB Type-C(3.0)×1
USB 3.0×4
HDMI×2
1GbE 有線LAN
オーディオジャック
USB Type-C(3.0)×1
USB 3.0×4
HDMI×2
1GbE 有線LAN×2
オーディオジャック
USB 3.0×4
HDMI×2
1GbE 有線LAN
オーディオジャック
サイズ124×113×43mm115×102×42mm
価格25,440円~29,580円~21,800円

※メモリ・ストレージは公式サイトスペックに準じています。
※価格は記事執筆時点のクーポン割引等適用後価格。

「U59」と「U59 Pro」の違い

「U59」と「U59 Pro」は同じサイズのミニPCです。
内部的な差はCPUがCeleron N5095か、Celeron N5105かです。

Celeron N5095Celeron N5105(参考) Core i3-1115G4
用途デスクトップ向けモバイル向け
コア・スレッド数4コア4スレッド2コア4スレッド
動作周波数2.0GHz3.0GHz
ブースト周波数2.9GHz4.1GHz
GPU周波数450-750Hz450-800MHz1.25GHz
EU数162448
TDP15W10W12-28W
PassMarkスコア401440586236
GeekBench5219720742419
3DMark
(Night Raid)
300039007700

N5095とCeleron N5105はCPU部分はほぼ同じですが、グラフィック性能に差があります
まぁもともとのEU数が少ないので、Core i3-1115G4と比べても半分以下のスコアなわけですが、一応は「U59 Pro」はグラフィックが強化されたといえるでしょう。

CPU処理部分はそれなりに性能が高く、Core i3-1115G4の8割強に達しています。
デスクトップ向けでTDP15WなN5095の方がぶん回しが効きますが、その差はわずかです。
元がエントリー向けなので、どんぐりの背比べでしかないわけですね。

外部的な差は、LANポートが一つか二つかというのが違いとなります。
「U59」での不満点(シングルLAN)を解消した形ですね。

価格面でいえば少し値上がりしていますが、メモリ8GBでもストレージが500GBなため、実質的なコスパはそこまで大きく違うわけではありません。

「U59」と「Mini S」の違い

「Mini S」は名前の通り、一回り…半回り小さいサイズのミニPCです。

サイズが小さくなったことで、内部的にはメモリが1スロットになり、外部的にはType-C端子が削除されています
そのため、一般販売モデルではメモリ8GBモデルのみとなっています。
使用パーツが削減された分、価格も安くなっているのがポイントです。

メモリ8GBですが、換装することで16GBまで増設することができます。
細菌では1枚で32GBなメモリも出ていますが、対応しているかは不明です。

メモリマシマシにして使うのでなければ、Celeron J4125搭載miniPC並みの価格というのはデメリットに見合ったメリットと言えるでしょう。

インターフェース

U59

U59 Pro

フロントは「U59」と変わりません。
背面はLANポートが追加されましたが、HDMIを縦にしたことでうまくスペースを確保しています。

Mini S

幅が狭くなった分、背面はかなりいっぱいいっぱいになっています。
フロントはType-Cがなくなったので、見た目的な余裕は「U59」と同程度です。

まとめ

BeelinkのミニPCは似たようなスペックですが、それぞれちょっとずつ方向性が違っています。

デュアルLANとなった「U59 Pro」は冗長化、あるいは通信の高速化が必要なサーバー用途に向いていますし、グラフィックも強化(Core CPUからすれば誤差レベルですが)されたのでGPUに負荷がかかる用途にも向くようになりました。
小型化・高コスパ化した「Mini S」は、カスタマイズをせずにそのまま使うコンシューマ向けと言えます。

ベースとなる「U59」からうまく方向性を分けたなぁというのが感想ですね。

Beelinkの公式サイトを見ると「U59」が見当たらないので終売の可能性が高く、今後は「U59 Pro」と「Mini S」でやっていくのかもしれません。
「U59」は出来がいいので、気になっていた方は姿を消す前に確保したほうがいいかもしれません。

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コメント

  1. 匿名 より:

    aliexpressだとmini sの16GBモデルあるんよねえ

    • がじぇっとりっぷ より:

      コメントありがとうございます。
      メモリやストレージは公式スペックに則っての記載としています。その旨を比較表の下に追記しました。
      でないと512GBな「U59 Pro」とかもあるので…

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