試してみたい… Lenovo「ThinkBook 13s Gen 4(AMD)」は10万円切りスタートのRyzen 6000シリーズ搭載ノート

PC

2022年5月17日、LenovoはRyzen 6000シリーズを搭載した13.3インチビジネスノート「ThinkBook 13s Gen 4(AMD)」を発表しました。

結構時間が空いてしまいますが、これ多分発表だけされてなかなか発売されず、そのまま忘れていたパターンですね。

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スペック

■ ThinkBook 13s Gen 4(AMD)
CPURyzen 7 6800U
Ryzen 5 6600U
メモリ8~16GB LPDDR5-6400
ストレージ256~512GB NVMe SSD
画面13.3インチ IPS WUXGA/WQXGA
インターフェースUSB Type-C(USB4)×1
USB Type-C(Gen2)×1
USB 3.0×1
HDMI
オーディオジャック
wi-fi802.11ax+BT5.2
サイズ297×211×14.9mm
重さ1.23kg

特徴

「ThinkBook 13s Gen 4(AMD)」はいまだ数少ない、Ryzen 6000シリーズを搭載したノートとなります。

Ryzen 6000シリーズ搭載機は少なく、Lenovoだと他には「ThinkPad T16 Gen 1(AMD)」、「ThinkPad T14s Gen 3(AMD)」、「ThinkPad P16s Gen 1(AMD)」、「ThinkPad X13 Gen 3(AMD)」の4機種がRyzen PRO 6000シリーズを搭載しています。
が、いずれも15万円オーバーで気軽に手を出すにはハードルが高いです。

むしろ、Ryzen 6000Hになりますが「IdeaPad Gaming 370(16型 AMD)」の方が13万円切るスタートで手を出しやすいという。
まぁ、Ryzenはいつもスロースタートなので、搭載機種が本格的に増えるのはこれからでしょう。

「ThinkBook」でもRyzen 6000シリーズを搭載するのは「ThinkBook 13s」だけです。

どうもここ最近のDELLとLenovoは13.3インチを高付加価値機種と位置付けている節があり、「ThinkBook 13s Gen 4(AMD)」もその一環で登場した機種のように見えます。

CPU

「ThinkBook 13s Gen 4(AMD)」のCPUは8コア16スレッドのRyzen 7 6800U、または6コア12スレッドのRyzen 5 6600Uとなります。

Ryzen 6000シリーズの目玉はグラフィックアーキテクチャの変更。
グラフィックはRyzenシリーズで初めてVegaアーキテクチャを卒業し、RDNA2アーキテクチャとなりました。

Ryzen 7 6800Uは12CU、Ryzen 5 6600Uは6CUと半減(スコア的には6割~7割程度に落ちる)で、Vegaの2倍近い性能、レイトレーシング機能対応など、内蔵グラフィックとしては破格の性能となります。

CPUアーキテクチャは「Zen3+」です。製造プロセスがTSMC 7nmからTSMC 6nmに変更され、電力制御機構が改善されて動作周波数が向上したくらいですが、なんだかんだ「Zen3」からは1割以上の性能アップとなっています。
まぁ、グラフィック面がすごすぎてめっちゃ影が薄いんですけどね。

CPUPassMark(Multi)
Core i9-12900H(14C/20T)29049
Ryzen 9 6900HX(8C/16T)25004
Ryzen 7 6800H(8C/16T)23503
Core i9-11980HK(8C/16T)23463
Ryzen 9 5900HX(8C/16T)23014
M1 Pro(10C/10T)22060
Core i5-12500H(12C/16T)21617
Ryzen 7 5800H(8C/16T)21349
Ryzen 7 6800U(8C/16T)20903
Ryzen 7 4800H(8C/16T)18947
Ryzen 7 5800U(8C/16T)18821
Core i5-12450H(8C/12T)18375
Ryzen 6 6600U(6C/12T)17804
Core i5-1240P(12C/16T)17243
Core i7-1260P(12C/16T)17127
Core i9-10980HK(8C/16T)16075
Ryzen 7 4700U(8C/8T)13581
Ryzen 5 5500U(6C/12T)13166
Core i7-1260U(10C/12T)12701
Core i7-11370H(4C/8T)11937
Core i3-1215U(6C/8T)11618
Ryzen 5 4500U(6C/6T)11058
Core i5-1235U(10C/12T)10526
Core i7-1165G7(4C/8T)10487
Core i5-1135G7(4C/8T)10058
GPUFireStrike(Graphics)
Radeon RX 6600M23121
RTX 2080 Max-Q20862
RTX 3060 Mobile20103
Radeon RX 5600M18694
RTX 2070 Max-Q17980
RTX 2060 Max-Q15191
Radeon RX 6500M13865
GTX 1660Ti Max-Q13346
Radeon RX 5500M12659
RTX 3050 Mobile12001
GTX 1060 Max-Q10765
VR Readyの壁
GTX 1650 Max-Q7785
GTX 1050 Max-Q7285
Ryzen 7 6800U6659
Core i7-1260P5430
GeForce MX450(30.5W)5388
Core i7-1165G75149
Ryzen 5 6600U4832
Core i5-1135G73800
Ryzen 7 5700U3506
Ryzen 7 4700U3132
Ryzen 5 4500U2859
Core i3-1115G42340

Ryzen 7 6800UのPassMarkスコアは20,000オーバー、Ryzen 5 6600Uも18,000近くあり、CPU性能という点では不足はないでしょう。

グラフィック性能はモバイル向けGTX 1050の9割以上、現行のGTX 1650比でも85%と、もうエントリーdGPUはいらないんじゃないの?ってくらいのスコアを誇ります。
しかもdGPUじゃないから冷却機構はゲーミングノートよりもシンプルでいいのは利点と言えます。

まぁそれなりに発熱はあるのか、「ThinkBook 13s Gen 4(AMD)」はデュアルファンですが。

Ryzen 5 6600Uはグラフィックコアが半分ですがIntelのIris Xeと同等性能を保っているので悪くはないはずなのですが…Ryzen 7 6800Uと比べるとどうしても見劣りしてしまいますね。

メモリとストレージ

メモリは8GBまたは16GBのオンボードLPDDR5-6400
数字の上ではデータ転送速度がDDR4-3200の2倍となるため、グラフィック性能の足を引っ張りにくくなっています。

ストレージは256GBまたは512GBのM.2 SSD。
カスタマイズで見る限りでは、PCIe Gen4 SSDになるっぽいのですが、速度はそれほど早くないようです。

その他

無線LANは802.11ax(Wi-fi 6E)対応とされていますが、現状では6GHz帯は使用できません。
アップデートで解禁されるかもしれませんが…まぁあまり期待はしない方がいいかと。

バッテリーは4セルの56WHr
駆動時間は14.1時間、充電時間は3.5時間です。

ディスプレイは13.3インチで解像度はWUXGA(1920×1200)またはWQXGA(2560×1600)です。
アスペクト比が16:10なのもいいですし、2.5Kが選べるのもいいですね。

Webカメラも1080pとなっているので、Web会議に十分通用するスペックとなっています。

外観

1.マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
2.USB 3.2 Gen1
3.セキュリティ キーホール
4.USB 4 (Video-out 対応) Type-C
5.HDMI
6.USB 3.2 Gen2 Type-C

インターフェースです。さらっとUSB4に対応しています。
実はUSB4に対応しているのは「ThinkBook 13s Gen 4(AMD)」と「ThinkPad X13 Gen 3(AMD)」だけだったりします。

キーボードはIdeaPad系。
これは歴代のThinkBook共通です。

天面がツートーンなのもThinkBook共通。
実際は色を変えているというよりは表面加工をちょっと変えているような感じで、角度によっては色の差が見えません。

まとめ

「ThinkBook 13s Gen 4(AMD)」の価格は99,990円からと、ギリギリ10万円切りです。
Ryzen 7 6800Uモデルは145,530円からと結構お高め。

とはいえ前述したようにグラフィック性能に結構な差があるので、できるならRyzen 7 6800Uモデルの方を選んだほうが満足度は高いでしょう。

ひとまず10万円でRyzen 6000シリーズを体験するか、最上の体験を求めるか、判断に悩むところですね。

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