2022年12月20日現在、Ryzen 7 6800Uを搭載するUMPCとして「GPD Win 4」、「AYANEO 2」、および「ONEXPLAYER 2」が同時にファンディング中です。
ごめんちょっと意味が分からない。
スペック比較
GPD Win 4 | AYANEO 2 | ONEXPLAYER 2 | |
CPU | Ryzen 7 6800U | ||
メモリ | 16 / 32GB LPDDR5-6400 | ||
ストレージ | 512GB/1TB/2TB | ||
ストレージ規格 | Gen4 2280 | Gen3/Gen4 2280 | Gen3 2280 (Gen4サポート) |
画面 | 6インチ | 7インチ | 8.4インチ |
解像度 | 1920×1080 | 1920×1200 1280×800 | 2560×1600 |
最大輝度 | 不明 | 400nits | 350nits |
色域 | 不明 | 不明 | NTSC 88.7% |
インターフェース | Type-C(USB4)×1 Type-C(Gen2)×1 Type-A(Gen2)×1 オーディオジャック | Type-C(USB4)×2 Type-C×1 オーディオジャック | Type-C(USB4)×1 Type-C×1 Type-A×1 オーディオジャック |
microSD | リード160MB/s ライト90MB/s | リード300MB/s | リード300MB/s |
バッテリー | 45.62WHr | 50.25WHr | 65.5WHr |
サイズ | 220×92×28mm | 264.5×105.5×21.5mm 264.5×105.5×22.3mm | 310×127×23mm |
重量 | 598g | 660 / 680g | 848g 本体709g |
キーボード | 内蔵 | なし | 外付け(ポゴピン) |
その他 | スライドディスプレイ LTEモジュール | セパレートコントローラ 内蔵スタンド スタイラス対応 |
価格一覧
GPD Win 4 | AYANEO 2 | AYANEO Geek | ONEXPLAYER 2 | |
16GB+512GB | 799ドル | 999ドル | 849ドル | 899ドル |
16GB+1TB | 899ドル | 1099ドル | 999ドル | 999ドル |
16GB+2TB | – | – | 1099ドル | – |
32GB+1TB | 999ドル | – | – | 1099ドル |
32GB+2TB | 1199ドル | 1299ドル | 1199ドル | 1299ドル |
GPD Win 4
一番コンパクトな機種となるのが「GPD Win 4」です。
6インチFHDなので画面的にはほぼスマホですね。見た目的には楕円形で、PSPやPS Vitaを彷彿とさせます。
小型ゆえにファンも大きくなく、騒音がどの程度になるのかは気になるところです。
ディスプレイはスライド式で、下からはキーボードが現れます。
サイズ的にパスワード入力や短文のチャットには使えますが、長文入力はきついでしょう(というか、同じ構造の「Win3」ではそういう評価でした)。
あと地味に右のジョイスティックの下にポインティングデバイスが組み込まれています。
ちょっとした工夫として、スピーカーホールがコントローラ面に開けられています。
多くのゲーミングUMPCでは下部にあるスピーカーホールですが、位置を変更したことで音質が改善されたと先行レビューでも評価されていますね。
USB4は上部の1ポートのみ、下部はUSB3.2 Gen2です。
ドッキングスタンドは「Win 3」用のものが使えるのですが…代理店の天空では売り切れで、国内はぼったくり品しか残っていないんですよね…
ファンディングのオプションに入れて欲しかったなぁと。
珍しいところではLTEモジュール(2242 SSD搭載可能)を追加できたりしますが、先行レビューに登場していないので、接続の仕方とかがいまいちわからないのが不安要素。
AYANEO 2
「AYANEO 2」は廉価版の「AYANEO Geek」も同時にファンディングしています。
「AYANEO Geek」はストレージがPCIe Gen3になったり、振動機構が簡素化されたり、厚みが少し増していたりと多少差別化されています。
3機種の中では一番スタンダードな設計で、コントローラ一体型の1枚板スタイル。
3機種の中では唯一、USB4を2ポート搭載しています。
指紋リーダーは上部に置き、人差し指でL3/R3まで操作できるなど、ゲーミングデバイスとしての機能に一番特化していると言えます。
逆に言うと「Win 4」に比べてコンパクトさは足りず、「ONEXPLAYER 2」のように複数のプレイスタイルに対応していない、となるので善し悪しが分かれるところです。
ガジェットとしての面を前面に出していて、ポップなカラーリングも用意されています。
ONEXPLAYER 2
一番大型なのが、「ONEXPLAYER 2」です。8.4インチとタブレット並みで、2.5K解像度。358dpiは6インチFHD(367dpi)に近いです。
コントローラがセパレートタイプで、ニンテンドーSwitchのようにハンドヘルドと据え置き型の2つのスタイルで楽しめます。
大型で重量もあるからこその工夫ですが、本体をテレビなど大型モニターにつないでもコントローラが手元にあるというのは、他の2機種にはできない大きな優位点です。
あと、コントローラだけだと139gなので、腕が疲れないのもポイント。
ポゴピン接続のキーボードや、4096段階の筆圧に対応したスタイラスなど、ゲーミングデバイスとして以外の使い方も用意されています。
まぁ、コントローラを外した本体だけで709gあるので、手持ちでお絵描きをするにはちょっと重いのですが…
あと、コントローラをセパレートにしたことで本体内部スペースに余裕がなくなり、初代「ONE XPLAYER」ではデュアルファンだったところがシングルファンになっています。
※2022年12月22日追記:セパレート型にしたことが理由とするのは早計な判断でした。ボード形状を正方形に近くしてファンサイズを大型化するなど、複数の要因があると思われます。
そのほかのRyzen 7 6800U搭載UMPCについて
上で紹介したのはあくまで現在ファンディング中のものであり、Ryzen 7 6800U搭載UMPCはほかにもあります。
AOKZOE A1
今普通に手に入るのがこれ。
8インチWUXGA(1920×1200)で729gとやや重いものの、65WHrの大容量バッテリーを内蔵しています。
上下にUSB4があり、価格は139,800円から。
ONEXPLAYER mini PRO
国内販売(12月22日発売)が始まっているのが「ONEXPLAYER mini PRO」です。
7インチWUXGA(1920×1200)で612g、価格は169,800円から。公式サイトでは予約10%オフ、Amazonだと5%オフです。
上下にUSB4があり、ドッキングステーションも用意されています。
AYN Loki Max
以前に記事にしたのがAYN社の「Loki Max」
公式Twitterによると、最終デザインができたとのこと。2023年Q1の出荷を目指しているようです。
6インチFHD(1920×1080)で16GB/512GBのみ。USB4は下部に1ポートというか、全体でUSBが1ポートしかないので完全にゲーミング特化ですね。
価格は775ドルと安く、75ドルのクーポンがあるので実際は700ドル、現在のレートだと唯一の10万円切り製品となります。
Loki Odinのファンディングを行った人は125ドルのクーポンがもらえるので、650ドルとさらにお得に。
まぁ個人的にはCore i3-1215U/16GB/128GBで389ドルな「Loki Mini Pro」が気になるところですが。
まとめ
INDIEGOGOはドル建てや香港ドルでの計算なので、日本円換算は日々変動します。特に今は荒れているので、うまくタイミングを見計らえば数千円は違ってきます。
どの機種もUSB4を備えているので拡張性で困ることはないものの、それぞれに特徴もサイズも異なり、似ているようで性格が全然違っているのは面白いところです。
まぁ、持ち歩くことが多いのであれば「GPD Win 4」、大画面でプレイすることが多いのであれば「ONEXPLAYER 2」といったところでしょうか。
PSPで遊んでいた身としては、「GPD Win 4」が気になるところです。
関連リンク
GPD Win 4:INDIEGOGO
AYANEO 2/Geek:INDIEGOGO
ONEXPLAYER 2:INDIEGOGO
コメント
onex2はセパレートによってファン1つになったわけじゃない気がします
6800u機はどこも正方形に近いメインボードの横に正方形に近いバッテリー配置するようになってるのでファン1つになってます
初代みたいな上部にメインボード下部にバッテリーは効率悪いのかもしれませんね
コメントありがとうございます。
確かにボード形状の変更は大きな要因だと思います。正方形の方が大型ファンにしやすいですしね。
セパレートにしたことが原因だと断言するのは早計でした。