書籍系の記事は久しぶり(というかITエンジニア本大賞くらい)ですが、今回は自分用のメモを兼ねています。
電子工作系の書籍ってIoT入門だとかラズパイ入門的なものが多く、その先の実践編・応用編に当たる書籍が埋もれています。
それに入門部分なんてWeb上でいくらでも情報があるのに、応用・実践となると詳細に解説しているサイトがぐっと減り、成果や結果は示されていても過程が抜けていたりします。
なので、その辺りを補完できそうな書籍を中心に紹介しています。
※ここで言う入門編とは、一つ一つの機能を試すコードを書く程度までのことを指しています。
書籍一覧
ラズパイ工作 パーツ大全 2021-2022 (2021/06発売)
代表的なパーツ・センサーの使い方からパーツカタログ、ちょっとした応用まで書かれています。
アイデアを探すネタ帳みたいなものですね。
ラズパイ・Arduino農業実験集 (2022/04発売)
実践編としては大変有用な書籍です。
なにせ、机上ではなく現実と戦っているので。
ラズパイ自由自在 電子工作パーツ制御完全攻略 (2022/03発売)
入門と実践の間に来る本です。
「光らせてみた」「動かしてみた」をさらに掘り下げる内容で、実践につながる知識・技術を得ることができます。
Raspberry PiによるIoTシステム開発実習:センサネットワーク構築からwebサービス実装まで (2020/10発売)
前半は入門的ですが、後半は実践です。
ESP32&Arduino 電子工作 プログラミング入門 (2020/04発売)
入門と言いつつ半分は実践で、結構がっつりやってます。
PLCとRaspberry Piで作るエネルギー管理システム (2022/04発売)
工場の電力管理をラズパイで行った話。
雨量計だろうが水温変化だろうが、時間ごとデータを貯めるタイプのシステムにはいくらでも応用できそう。
ワクチン集団接種会場と予約入場システムとRaspberry Pi (2022/03発売)
上で紹介したのと同じ著者の本。
リアルとのすり合わせに奮闘した部分は無料で読め、後半のコードが有料となっています。
WEB+DB PRESS総集編[Vol.1~120] (2021/07発売)
エンジニアがたしなみとして持っておくやつです。
無駄なマシーンを発明しよう! ~独創性を育むはじめてのエンジニアリング (2021/07発売)
「意味はないけどとりあえず作ってみた」がエンジニアの根底だと再認識できます。
こういう「無駄づくり」で得た知見って意外なところで使えたりするんですよね。
IoT技術テキスト 第3版(2021/03発売)
実践・応用ではありませんが、基礎知識を深める用ですね。
MCPC「IoTシステム技術検定 中級」に対応したテキストで、IoTの通信方式や情報セキュリティ、保守・運用まで広くカバーします。
具体的なコードとかはなさそうですが概念や概要がまとまっているので、何かしらのサービスにつなげるつもりであれば、読んでおいて損はなさそう。
データで読み解くモバイル利用トレンド2022-2023 (2022/10発売)
IoTや電子工作とは違いますが、Kindle版は無料なので。
マスタリングTCP/IP
まぁ、電子工作というよりはWEBサービスを手掛ける人向けです。
IoTでもWeb通信をするなら一度は目を通しておきたいところですが、ライブラリが充実している現在となっては読まなくても何とかなってしまうという…
まとめという名の書き散らし
がじぇっとりっぷは、少なくとも電子工作分野においては〇〇入門は害悪に近いと考えています。
というのも、本当に興味を持った人はネットを漁ってとっくに入門しているから不要なんですよね。
一方で書籍から入る初心者は、Lチカとか何かしら動かしたで満足してしまい、その先につながることが少ないです。
これが実践・応用まで書かれていた場合、書籍から入っても機能を確かめるにとどまらず、何かしらの形に残るものを作ることで成功体験を得て、「次を作ってみよう」のモチベーションが維持されることが多いです。
なので読むなら実践編・応用編だけで十分だよなぁと。
そういう思いもあっての今回のまとめ記事でした。
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