プロも満足? Lenovo「IdeaPad Slim 570i Pro 16」はハイスペックなのに11万円台からの16インチノート

PC

2022年7月26日、Lenovoは第12世代Core-H CPU(コードネーム:Alder Lake-H)を搭載した16インチノート「IdeaPad Slim 570i Pro 16」を発売しました。

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スペック

■ IdeaPad Slim 570i Pro 16
CPUCore i7-12700H
Core i5-12500H
メモリ16GB LPDDR4-4800
ストレージ512GB~1TB Gen4 NVMe SSD
画面16.0インチ IPS WQXGA
インターフェースUSB Type-C(TB4)×1
USB Type-C(2.0)×1
USB 3.0×2
HDMI
microSDXC
オーディオジャック
wi-fi802.11ac+BT5.0
サイズ304×205×20mm
重さ1.3kg

特徴

「IdeaPad Slim 570i Pro」は”Pro”の名が付く通り、ワンランク上の構成をしています。

立ち位置的には「IdeaPad Slim 560i Pro」の流れと言えますが、「560i Pro」が14インチ2.2Kだったのに対し、「570i Pro」は16インチ2.5Kという大きな違いがあります。

画面がちょっと広い。Lenovo「IdeaPad Slim 560i Pro」は2.2K液晶な2021年スタイルノート

“Pro”シリーズはIdeaPadでの上位シリーズという位置づけではあるものの、世代によって構成にばらつきがある辺り、いまだ差別化の着地点を探している段階って感じがありますね。

CPU

「IdeaPad Slim 570i Pro」のCPUは、AlderLake-H世代のCore i7-12700HまたはCore i5-12500Hです。
Intel第12世代はPコア(パフォーマンスコア)とEコア(省電力コア)のハイブリッド構成をとっています。

10年に一度の大変革。Intelの第12世代Core CPU「Alder Lake」はハイブリッド構成でCPU性能大幅強化

Core i7-12700Hは14コア20スレッド(P6E8構成)で、Core i5-12500Hは12コア16スレッド(P4E8構成)。どちらもTDPが45WのHシリーズです。

CPUPassMark(Multi)
Core i9-12900H(14C/20T)29049
Core i7-12700H(14C/20T)26834
Ryzen 9 6900HX(8C/16T)25004
Ryzen 7 6800H(8C/16T)23503
Core i9-11980HK(8C/16T)23463
Ryzen 9 5900HX(8C/16T)23014
M1 Pro(10C/10T)22060
Core i5-12500H(12C/16T)21617
Ryzen 7 5800H(8C/16T)21349
Ryzen 7 6800U(8C/16T)20903
Ryzen 7 4800H(8C/16T)18947
Ryzen 7 5800U(8C/16T)18821
Core i5-12450H(8C/12T)18375
Ryzen 5 6600U(6C/12T)17804
Core i5-1240P(12C/16T)17243
Core i7-1260P(12C/16T)17127
Core i9-10980HK(8C/16T)16075
Ryzen 7 5700U(8C/16T)15862
Ryzen 5 5600U(6C/12T)15312
Ryzen 7 4700U(8C/8T)13581
Core i5-1235U(10C/12T)13516
Ryzen 5 5500U(6C/12T)13166
Core i7-11370H(4C/8T)11937
Core i3-1215U(6C/8T)11618
Ryzen 5 4500U(6C/6T)11058
Core i7-1165G7(4C/8T)10487
Core i5-1135G7(4C/8T)10058
GPUFireStrike(Graphics)
Radeon RX 6600M23121
RTX 2080 Max-Q20862
RTX 3060 Mobile20103
Radeon RX 6500M13865
GTX 1660Ti Max-Q13346
RTX 3050 Mobile12001
GTX 1060 Max-Q10765
VR Readyの壁
GTX 1650 Max-Q7785
GTX 1050 Max-Q7285
Ryzen 7 6800H7170
Ryzen 7 6800U6659
GeForce MX5506208
Core i7-12700H5641
Core i7-1260P5430
GeForce MX450(30.5W)5388
Core i7-1165G75149
Ryzen 5 6600H5075
Ryzen 5 6600U4832
Core i5-12500H4580
Core i7-1255U4451
Core i5-1135G73800
Core i5-1235U3745
Ryzen 7 5700U3506
Core i3-1215U3378
Core i3-1115G42340

CPU性能はモバイル向けCPUの中ではトップクラス。Core i5-12500HがRyzen 7 5800Hとほぼ同じってわけが分かりませんね。

グラフィックはIris Xeのままなので第11世代Tiger Lakeから大きな進展はないものの、TDPの高さがあるのでその分が上乗せされた感じです。
Ryzen 6000シリーズには届かないものの、これだけあれば内臓グラフィックとしては十分と言えるんじゃないかと。

メモリとストレージ

メモリは16GB LPDDR5-4800でオンボードのみです。
DDR5は今のところ、ファイルの圧縮・解凍のようなメモリ上で完結する操作は早いのですが、レイテンシが遅いのでゲーミングなどではDDR4-3200と変わらない程度のスコアに落ち着きます。

ストレージはCore i7モデルが1TB、Core i5モデルが512GBのM.2 Gen4 SSDです。
“Pro”を冠するだけあって、この辺りも手は抜いていませんね。

その他

無線LANはWi-Fi 6(802.1ax)対応。Wi-fi 6E解禁前の発売機種なので、Wi-Fi 6E対応は謳われていません。

バッテリーは4セル75WHrと大容量。
TDP45WのCPUに合わせての大容量ですが、JEITA2.0に基づいた測定では稼働時間が19.0時間となっています。実使用でも10時間くらい行けそうです。
大容量ですが4セルなので充電も早く、満充電まで2時間です。

なお、電源アダプターは100W Type-Cです。

外観

正面です。
画面はアスペクト比16:10の16インチWQXGA(2560×1600)。非光沢パネルで色域は100%sRGB、輝度は350nit。リフレッシュレートは60Hzなのでゲーミングには向きません。

キーボードは矢印キーが逆T字配置になったThinkPad配列に近いものとなっています。
どちらかといえばLegion系かな?

■右
1.4-in-1メディアカードリーダー
2.USB 3.2 Gen1
3.USB 3.2 Gen1 (Powered USB)
■左
4.USB 2.0 Type-C (Powerdelivery対応)
5.HDMI
6.Thunderbolt™4 ポート
7.マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック

インターフェースはちょっと変わっていて、Type-Cが2ポートあるものの、片方(④)は実質給電用です。
もう片方はUSB4/Thunderbolt4対応なので、拡張面で足りないということはないでしょう。

フルサイズのカードリーダーもあるので、広色域・高解像度ディスプレイと合わせて、撮影してその場で確認するという使い方にはよさそうです。

底面はIdeaPad系では一般的な吸気口です。

まとめ

「IdeaPad Slim 570i Pro 16」の価格は記事執筆時点で115,733円から。
強力なCPUにワンランク上の構成をしながら意外とリーズナブルです。

メモリ増設非対応ながら全構成で16GBですし、Gen4 SSDですし、USB4/Thunderbolt4に対応していますし、文句の付け所がほとんどありません。

16インチで1.95kgと大型で、どうしてもモバイルと画面とのトレードオフになってしまいますが、前述の通り撮影してその場で確認するという使い方には向いているでしょう。
バッテリーも大型なので、(持ち運びの手間を惜しまなければ)アウトドア撮影でも活躍しそうですし、”Pro”の名に恥じない機種と言えそうです。

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