2022年5月31日、LenovoはIntel第12世代Core CPU(コードネーム:Alder Lake-P)を搭載した14インチノート「Yoga Slim 770i Pro」を発売しました。
スペック
■ Yoga Slim 770i Pro | |
CPU | Core i7-1260P Core i5-1240P |
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メモリ | 8~16GB LPDDR4-5200 |
ストレージ | 512GB Gen4 NVMe SSD |
画面 | 14.0インチ IPS 2.2K |
インターフェース | USB Type-C(TB4)×2 USB 3.0×1 オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 6E+BT5.2 |
サイズ | 312.4×221.4×14.6mm |
重さ | 1.32kg |
特徴
「Yoga Slim 770i Pro」は型番的に「Yoga Slim 750i Pro」の後継機に当たります。
外観の変化はほとんどないものの内容は変更があって、大きいのはdGPU(GeForce MXシリーズ)の搭載がなくなったことでしょう。
性能面ではiGPU(内臓グラフィック)とさほど変わらないdGPUのメリットは高速な専用メモリを持っていることだったわけですが、DDR5になったことでメモリの速度差も小さくなり、あえてコストをかけて搭載する理由がなくなったといったところではないかと。
中身的には「Yoga Slim 750i Pro」の正統進化版と言えそうです。
CPU
「Yoga Slim 770i Pro」のCPUはIntel第12世代Alder LakeのTDP28Wクラスとなる、Core i5-1240PまたはCore i7-1260Pです。
基本はCore i5-1240Pで、カスタマイズでCore i7-1260Pを選択できる形になっています。
Alder LakeはPコア(パフォーマンスコア)とEコア(省電力コア)のハイブリッド構成をとっています。
Core i5-1240PとCore i7-1260Pはともに12コア16スレッド(4P8E)なのでCPU性能的にはほぼ同じ。グラフィック部分が80EUと96EUで差があります。
CPU性能はなぜかCore i5-1240Pの方がわずかに上となっています。PassMark公式の平均値なのですが、どちらも測定サンプル数は200超えているので、外れ値の集まりというわけでもなさそうなのですが…ターボブーストの効き方の差でしょうか。
グラフィックは80EUと96EUなので、結構差が出ています。Core i7-1260Pに至っては、25W版のGeForce MX450を超えています。
メモリとストレージ
メモリは8GBまたは16GBのオンボードLPDDR5-5200。最初は16GBのみでしたが、2022年9月に8GBモデルが追加されました。
ストレージは512GB Gen4 NVMe SSD。安価なQLCではなく、TLC NAND仕様であることが明記されています。
その他
無線LANはWi-fi 6E(802.11ax)対応。Wi-fi 6E解禁前のモデルですが、技適を更新して対応にしたのでしょうか?
有線LANはありません。
バッテリーは4セルの61WHr。
稼働時間は14時間とされているので、実使用では7~8時間といったところでしょうか。
外観
正面です。
「Yoga Slim 770i Pro」のディスプレイは標準でアスペクト比16:10の14インチ2.2K(2240×1400)。非光沢パネルで色域は100% sRGBで輝度は300nitsです。
カスタマイズでは2.8K(2880×1800)液晶または、2.8K有機EL(どちらも輝度400nit、リフレッシュレート90Hz)を選択することもできます。
なお、有機ELを選んだ場合は光沢パネルとなります。
2.USB 3.2 Gen 1
4.Thunderbolt™4 ポート
インターフェースはシンプルですが、USB4/Thunderbolt4が2ポートあります。
「Yoga Slim 750i Pro」と同じものに見えるので、おそらくは筐体はそのままなのでしょう。
がじぇっとりっぷは旧メイン機の「Ideapad 720S」のインターフェースがこんな感じだったのでそれほど違和感がありませんが、カードリーダーとHDMIくらいはあっても良かったかも。
まぁ、2ポートのUSB4で賄えってことでしょう。
キーボードはIdeaPad系。
先日紹介した「IdeaPad Slim 570i Pro 16」のように、矢印キーがThinkPad風の逆T字配置になっているだけでも印象が違って”Pro”感が出るのですが、そこまではされていません。
底面はIdeaPad系共通の、長方形な吸気口です。
まとめ
「Yoga Slim 770i Pro」の価格は103,070円から。
メモリがオンボードで増設できないので、メモリ16GBモデル(117,458円)を選んだほうが無難かと。
カスタマイズはかなり高くつきますが、2.8K有機ELも捨てがたいですね。
dGPUはなくなったものの、画像編集やFHD動画程度ならCPUパワーで乗り切れそうなくらいには強力になっていますし、外では高精細モバイル機、家ではGPU Boxをつないでさらに強力に、なんて使い方ができそうです。
拡張性を活かしてテレワーク母艦にするのもありですね。
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