隠れたぶっ飛びスペック。Lenovo「Yoga 770」はRyzen 6000+2.8K有機ELで13万円台から

PC

2022年6月7日、LenovoはRyzen 6000シリーズに2.8K有機ELディスプレイを搭載した14インチノート「Yoga 770」を発売しました。

スポンサーリンク

スペック

■ Yoga 770
CPURyzen 7 6800U
Ryzen 5 6600U
メモリ16~32GB LPDDR4-6400
ストレージ512GB~1TB NVMe Gen4 SSD
画面14.0インチ 有機EL 2.8K
インターフェースUSB Type-C(USB4)×1
USB Type-C(Gen2)×1
USB 3.0×1
HDMI
microSDXC
オーディオジャック
wi-fiWi-fi 6E+BT5.2
バッテリー71WHr
サイズ316.66×220.25×17.35mm
重さ1.42kg

特徴

「Yoga 770」は「Yoga 760」の後継機に当たります。
「Yoga 760」は当時としては数少ないZen3版Ryzen 5000シリーズを搭載した機種でした。

価格は高め。Lenovo「Yoga 760(14)」はZen3な2-in-1ノート

「Yoga 770」は筐体を一新、画面はアスペクト比16:10となり、構成もより上位に。インターフェースも大きく変わっています。

CPU

「Yoga 770」のCPUはRyzen 6000シリーズ(コードネーム:Rembrandt)から8コア16スレッドのRyzen 7 6800U、または6コア12スレッドのRyzen 5 6600Uを搭載します。

GPUアーキテクチャ更新!モバイル向けRyzen 6000シリーズまとめ

Ryzen 6000シリーズの目玉はグラフィックアーキテクチャの変更。
グラフィックはRyzenシリーズで初めてVegaアーキテクチャを卒業し、RDNA2アーキテクチャとなりました。

Ryzen 7 6800Uは12CUで、Vegaの2倍近い性能、レイトレーシング機能対応など、内蔵グラフィックとしては破格の性能となります。

CPUPassMark(Multi)
Core i9-12900H(14C/20T)29049
Core i7-12700H(14C/20T)26834
Ryzen 9 6900HX(8C/16T)25004
Ryzen 7 6800H(8C/16T)23503
Core i9-11980HK(8C/16T)23463
Ryzen 9 5900HX(8C/16T)23014
M1 Pro(10C/10T)22060
Core i5-12500H(12C/16T)21617
Ryzen 7 5800H(8C/16T)21349
Ryzen 7 6800U(8C/16T)20903
Ryzen 7 4800H(8C/16T)18947
Ryzen 7 5800U(8C/16T)18821
Ryzen 5 6600U(6C/12T)17804
Core i5-1240P(12C/16T)17243
Core i7-1260P(12C/16T)17127
Core i9-10980HK(8C/16T)16075
Ryzen 7 5700U(8C/16T)15862
Ryzen 5 5600U(6C/12T)15312
Ryzen 7 4700U(8C/8T)13581
Core i5-1235U(10C/12T)13516
Core i7-1255U(10C/12T)13443
Ryzen 5 5500U(6C/12T)13166
Core i3-1215U(6C/8T)11618
Ryzen 5 4500U(6C/6T)11058
Core i7-1165G7(4C/8T)10487
Core i5-1135G7(4C/8T)10058
GPUFireStrike(Graphics)
Radeon RX 6600M23121
RTX 3060 Mobile20103
Radeon RX 6500M13865
GTX 1660Ti Max-Q13346
RTX 3050 Mobile12001
GTX 1060 Max-Q10765
VR Readyの壁
GTX 1650 Max-Q7785
GTX 1050 Max-Q7285
Ryzen 7 6800H7170
Ryzen 7 6800U6659
GeForce MX5506199
Core i7-12700H5641
GeForce MX450(30.5W)5369
Core i7-1165G75102
Ryzen 5 6600H5075
Core i7-1260P4934
Ryzen 5 6600U4832
Core i5-12500H4580
GeForce MX450(25W)4435
Core i7-1255U4383
Core i5-1240P4195
Ryzen 7 5800U3933
Core i5-1135G73800
Core i5-1235U3745
Ryzen 7 5700U3506

Ryzen 7 6800UのPassMarkスコアは20,000オーバー、Ryzen 5 6600Uも18,000近くあり、CPU性能という点では不足はないでしょう。

グラフィック性能はモバイル向けGTX 1050の9割以上、現行のGTX 1650比でも85%と、もうエントリーdGPUはいらないんじゃないの?ってくらいのスコアを誇ります。
しかもdGPUじゃないから冷却機構はゲーミングノートよりもシンプルでいいのは利点と言えます。

CU数が半分(6CU)のRyzen 5 6600UでもRyzen 7 5800Uより高く、Intel第12世代Alder Lakeといい勝負になっています。

メモリとストレージ

メモリは16GBまたは32GBのLPDDR5-6400。……32GB!?
Ryzen 6000シリーズの仕様ではDDR5-4800またはLPDDR5-6400までなので、現状選択できる中での最速です。

「Yoga 760」ではLPDDR4x-4266だったので、相当な速度アップですね。
というかこのクラスになるとメモリチップも選別品を使っているはずで、結構なコスト増になっていそう…

オンボードのみの増設不可とはいえ、この仕様なら不満はありませんね。

ストレージは512GBまたは1TBのM.2 Gen4 SSD
上位モデルはGen4 SSDが当たり前になりつつあります。

その他

無線LANはWi-fi 6E(802.11ax)対応。Wi-fi 6E解禁前のモデルですが、技適を取得しなおして対応したものと思われます。

バッテリーは4セル71WHr
稼働時間は約17時間なので、実使用だと8~10時間くらいでしょうか。

あと、カメラがさりげなく1080pになっています。

外観

正面です。
画面は14インチでアスペクト比16:10の2.8K(2880×1800)有機EL。10.7億色表示とDisplayHDR 500に対応し、輝度は400nit、リフレッシュレートは90Hzです。60Hzじゃない辺りにこだわりが感じられます。

標準でこのディスプレイってすごいですよね。

1.オーディオジャック
2.USB 3.2 Gen1
3.電源ボタン
4.HDMI
5.USB 3.2 Gen2 Type-C (映像出力、PD対応)
6.USB4 Type-C (映像出力、PD対応)
7.microSDメディアカードリーダー

Ryzen 6000シリーズなのでUSB4ポートがあります
インターフェースの少ないUMPCだとUSB4はだいたい搭載してくるのですが、ノートPCだと搭載したりしなかったり。なので地味な良ポイントだったりします。

microSDながらカードリーダーもありますし、HDMIもあるのでインターフェースとしては十分以上と言えるでしょう。

キーボードはIdeaPad系として標準的。キーボード左右はスピーカーと見せかけて吸気口のようです。

「Yoga 770」は2-in-1スタイルで、Lenovo デジタルペンが標準で同梱されます。

内部です。
冷却はデュアルパイプで、シングルストレージ。

スピーカーはバッテリーの下に位置しています。2-in-1だとこの位置じゃないとタブレットスタイルの時に音が聞こえなくなるからね…

参考 Yoga 7 14ARB7 ガイドとマニュアル:Lenovoサポート

まとめ

「Yoga 770」の価格は138,622円から。
カスタマイズでRyzen 7 6800Uにすると148,808円さらにメモリ32GBにすると165,528円となります。カスタマイズモデルの方が地味に安いという…

2.8K有機ELディスプレイにUSB4あり、メモリは最大32GBとぶっ飛んだ仕様のわりに落ち着いた価格だなぁと。
これでスタイラスペンも同梱するので、格安Ryzen 6000機よりも選択肢としては有力かもしれません。

ちょいとずっしり(1.42kg)なのが玉に瑕ですが、クリエイターのモバイル機としては「Yoga Slim 770i Pro(14)」などよりも向いていそうです。

関連リンク

2.8Kも選べる。Lenovo「Yoga Slim 770i Pro (14")」は第12世代Alder Lakeに2.2Kディスプレイで10万円台から

コメント

タイトルとURLをコピーしました