2023年5月30日、LenovoはIntel第13世代Core CPU(コードネーム:Raptor Lake-H)を搭載したミニPC「IdeaCentre Mini Gen8」を発売しました。
スペック
■ IdeaCentre Mini Gen8 | |
CPU | Core i7-13700H Core i5-13500H |
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メモリ | 8~16GB DDR4-3200 |
ストレージ | 256~512GB NVMe SSD |
インターフェース | USB Type-C(TB4)×1 USB Type-C(Gen2)×1 USB 3.2 Gen2×3 USB 2.0×1 HDMI 2.1 DisplayPort 1.4b 2.5GbE 有線LAN オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 6+BT5.2 |
サイズ | 195×191×39mm |
重さ | 1.8kg |
特徴
「IdeaCentre Mini」シリーズは、「ThinkCentre Tiny」シリーズとは別系統のミニPCです。
モデル名に”Gen8″とはあるものの、他のシリーズとの兼ね合いで付いたものであり、8代目というわけではなく、おそらくは2代目にあたります。多分先代は2020年発売の「IdeaCentre Mini 550i」ですね。
デザインは自由というか実験的というか、先代はコンクリートブロックみたいな見た目でしたが、今代は「IdeaPad」シリーズに繋がるクラウドグレーとなっています。
CPU
「IdeaCentre Mini Gen8」のCPUはIntel第13世代Raptor Lake-HよりCore i7-13700HまたはCore i5-13500Hを搭載します。
Core i7-13700Hは14コア20スレッド(6P8E)のハイパフォーマンスCPU。Core i5-13500Hは12コア16スレッド(4P8E)のミドルハイクラスとなります。
Core i7-13700HのPassMarkスコアは3万弱。モバイル系CPUの最上位クラスです。
Core i5-13500Hはパフォーマンスコアが半分の2コアなのでだいぶ下がって23,000強。それでも全体からすれば上位クラスです。
グラフィックも意外と強くて、Core i7-13700HはIris XeアーキテクチャながらRyzen 7 6800U(RDNA2)の9割近いスコアを叩き出しています。
次世代(第14世代)ではIntel Arcベースのグラフィックにとなるという話ですが、これだけの性能であればIris Xeでも文句はないですね。
メモリとストレージ
メモリは8GBまたは16GBのDDR4-3200。2スロットで、(仕様上は)32GBまで増設できます。実際は64GB(32GB×2)も対応していると思われます。
ストレージは256GBまたは512GBのM.2 SSD。
内部的には2スロットとなっていますが、Gen3なのかGen4なのかは不明です。
2023年6月20日追記:調べたところ、データシートに”2×Gen4 SSD”と記載されていました。
その他
無線LANはWi-fi 6(802.11ax)対応。Wi-fi 6Eには非対応です。Bluetoothは5.2です。
そして「IdeaCentre Mini Gen8」の大きな特徴として、電源は本体内蔵となり、邪魔くさい箱アダプタが不要となっています。出力は150Wで、80PLUS PLATINUMとされています。
外観
2.USB3.2 Gen2
3.USB3.2 Gen2 Type-C
4.コンボジャック
5.電源ジャック
6.イーサネットポート(RJ-45)
8.USB2.0
9.Thunderbolt4 ポート
10.HDMI 2.1
11.USB3.2 Gen2
12.DisplayPort 1.4b x 1
インターフェースです。
メガネケーブルコネクタなミニPCって、Mac Miniを連想します。
背面にはThunderbolt4があり、HDMIとDisplayPortと合わせてトリプルディスプレイに対応します。
有線LANは2.5GbE。
トータルとしてみると、いまどきのハイエンドクラスミニPCとして、不足のない構成と言えます。
底面はこんな感じ。
マニュアルを読む限り、天板を開ける→天板下に隠れていたねじを外す→爪を外す→底面の蓋が外れる、という手順が必要なようです。
スタンドを使って縦置きもできます。
が、同梱物にも記載がなく、オプションとしても選択肢がなく、入手方法が謎です。
とりあえずはまな板スタンドを使うしかないのかなぁ…
まとめ
「IdeaCentre Mini Gen8」の価格は69,850円から。Core i7-13700Hモデルは99,880円からとなっています。
内容的にかなり面白くなっているのに、意外と良心的な価格です。
TB4があるのでGPU Boxも接続できるようになりましたし、ケーブル回りもすっきりですし、昨今の競争が激しいミニCP市場に殴りこんでも十分に戦えるポテンシャルを秘めていると思います。
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