2023年5月23日、LenovoはIntel第13世代Core CPU(コードネーム:Raptor Lake)を搭載した13.3インチビジネスノート「ThinkPad X13 Gen4」を発売しました。
スペック
■ ThinkPad X13 Gen4 | |
CPU | Core i7-1365U Core i7-1355U Core i5-1345U Core i5-1335U Core i3-1315U |
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メモリ | 8~32GB DDR5-6400 |
ストレージ | 256GB~2TBB NVMe SSD |
画面 | 13.3インチ IPS WUXGA 13.3インチ 有機EL 2.8K |
インターフェース | USB Type-C(USB4)×2 USB 3.0×2 HDMI オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 6E+BT5.2 |
バッテリー | 41/54.7WHr |
サイズ | 301.7×214.8×16mm |
重さ | 1.09kg~ |
特徴
「ThinkPad X13 Gen4」は当たり前ですが「ThinkPad X13 Gen3」の後継に当たります。
スペック的にはCPUが第12世代Alder Lakeから第13世代Raptor Lakeに変更、ディスプレイとカメラに選択肢が追加されたくらいしか差がないのですが、筐体が完全新設計となり、わずかに小さくなりました。
CPU
「ThinkPad X13 Gen4」のCPUはIntel第13世代Raptor Lake-U世代のCore i7-1355U、Core i5-1335U、Core i3-1315U、それにvPro Enterprise 対応のCore i7-1365U、Core i5-1345Uです。
vPro Enterprise 対応CPUが選べるのは、ビジネス機ならではですね。
CPU性能はCore i3-1315Uがやばいですね。わずかですがCore i7-1255UやCore i5-1235Uを上回っています。
Core i5-1335Uは…Core i7-1355Uと同じ10コア12スレッド(2P8E)のはずなのに、えらく差が開いてます。第12世代も同じだったから、グラフィックコアとの電力割り当てによる違いかなぁ…
ちなみにシングルスレッドはCore i3~Core i7まで3600~3700程度と横並びです。
なので、Core i3-1315Uでも体感速度ではそう大きな差を感じないと思われます。
まぁグラフィックはさすがに差がありますが。
メモリとストレージ
メモリはオンボードDDR5-6400で、Core i3モデルは8GB固定、Core i5/i7モデルは16GB、カスタマイズで32GBに変更できます。
Core i3で16GBはダメなのか…
ストレージは256GB~2TB Gen4 TLC SSD。2TBはCore i7選択時のみ選べますが…カスタマイズ費用がくそ高いのでお勧めしません。
その他
無線LANはWi-fi 6E+BT5.2。
有線LANはありません。
オプションで4G/LTEモジュール(Fibocom L860-GL-16)を選択できます。
バッテリーは3セル41WHrまたは4セル54.1WHr。
金額的には+1,100円(実質600円強)なので、カスタマイズ時は大容量を選ばない理由がないですね。
外観
正面です。
「ThinkPad」らしく、ディスプレイパネルはカスタマイズ可能。以下の4種類から選べます。
・IPS 1920×1200、非光沢、300nit, 60Hz、100% sRGB
・IPS 1920×1200、非光沢、300nit, 60Hz、100% sRGB、マルチタッチ
・IPS 1920×1200、非光沢、400nit, 60Hz、100% sRGB
・有機EL 2880×1800、非光沢、400nit, 60Hz、100% DCI-P3、HDR500
有機ELパネルは「Gen4」で初登場ですね。非光沢な有機ELってあまりないですし、2.8Kと高精細(個人的な経験では有機ELはWUXGAだとスカスカ感が出る)なので、予算に余裕があるのなら選択して損はないかと。
あと地味にスピーカーがキーボード左右にあるので、音の広がりもそこそこ良さげ。
2.USB 3.2 Gen1
3.HDMI
4.セキュリティ キーホール
6.USB4 (Thunderbolt4 対応)
7.USB 3.2 Gen1 (Powered USB)
8.マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
9.スマートカードリーダー(オプション)
インターフェースはUSB4/Thunderbolt4が2ポートにHDMIなど、内容的にはと変わりません。
しかし、実は完全新設計筐体で、「ThinkPad X13 Gen3」とは全く違います。
こっちが「ThinkPad X13 Gen3」のインターフェース。
並びが完全に違っている他、「ThinkPad X200」からの伝統であったサイド排気がなくなり、背面排気となりました。あれって無くしてよかったんだ…?
さらに明らかに薄くなっています。公式スペックでは「Gen3」は18.10~18.25mm、「Gen4」は16mmとのことなので、12%程度の薄型化です。
天面はいつものThinkP…なんか違うぞ?
カメラ部はコミュニケーションバーと呼ばれ、「ThinkPad Z13 / Z16」で搭載された新機構です。
「ビデオ会議時のカメラ画質を上げてほしい」という要望に応え、厚みを作ることでより高解像度なカメラを搭載できるようになっています。スマホ的発想…!
「ThinkPad X13 Gen4」では500万画素のカメラが選択可能に。
しかもIRカメラと分離されているので、より明るく撮れるようになっています(その代わりユニットが大型化するのでコミュニケーションバーでないと搭載できない)。
なおデザイン面は「ThinkPad X13 Yoga Gen4」と共通化されました。
カラーはブラック。正確には「ディープブラック」。従来の「サンダーブラック」よりも濃いめの黒となっています。
まとめ
「ThinkPad X13 Gen4」の価格は99,990円から。最安モデルの構成はCore i3-1315U/8GB/256GB/キーボードバックライトなし。
4GBじゃないだけましですが、「XPS 13」の999ドルスタートを彷彿とさせますね。
Core i3-1315Uは性能的には足りていると言えますが、メモリがオンボード8GBなのはちょっと辛いところ。
まぁこのクラスを買う層はケチった構成ではなく、必要な構成を選ぶでしょうから、見せモデル以上の意味はありませんね。
フルカスタマイズモデルはCore i5/i7でメモリ16GBから。全部を最低にすると15万円強となります。
メモリ32GBへのアップグレードが実質1.5万円程度、500万画素カメラは実質1,200円程度、カーボンファイバー天板は実質2,400円程度です。
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