記事をストックしておいて、夕方に公開したほうがいいんじゃないかと気付きました、がじぇっとりっぷです。
というわけで一回スキップして夕方公開に移行しました。
本日はクラウドファンディングのMakuakeから左手用入力デバイス「O2」をご紹介します。
実は最初、Surfice Dialのパクリかと思ってスルーしてたんですけれども、改めて見てみたら全く別物でした。
「O2」とは
「O2」は独自機構であるオービタルエンジンにより、「倒す・回す・押す」の3動作であらゆるPCコントロールを実現する最新型入力デバイスです。
デバイスにはオービタルエンジン(握りの部分)の他、ふちに当たるフラットリング、LEDが光るグロウリングで構成されています。
オービタルエンジンを8方向に倒しながら回すことで拡大縮小や画面の回転、ブラシのサイズ変更など8つの操作を行えます。
フラットリングにも機能を割り当てることができます。スイッチを押すと画面上にメニューが表示され、その中から使う機能を選択します。
これまでイラストレーターや動画クリエイターがキーボードのショートカットキーやUIで行なっていた操作を「O2」とペン(あるいはマウス)のみで実現できるため、よりスピーディーで、よりスマート作業ができるようになります。
また、フラットなキーボードと違い、手首への負担が少ないため、腱鞘炎にもかかりにくいという副次的な効果も得られそうです。
大抵のクリエイター系アプリに対応するようで、対応リストにはadobe製品の他、SAIやCLIP STUDIOの名前も挙がっています。
サイズなどの仕様はこちら。プロユース想定ということで遅延の発生しがちなBluetoothではなく、USB接続となっています。
開発元について
開発企業のBRAIN MAGICはデジタルハリウッド大学大学院の修了生が2016年2月に設立したベンチャー企業です。
Makuakeでも米国や韓国、中国企業の製品が多い中、純国産というだけでもちょっと期待してしまいます。
「デジタルハリウッド株式会社」およびベンチャーファンドの「株式会社ABBALab」、「ウィルグループ」の3社を引受先とする第三者割当増資を受けています。
なのでクラウドファンディングは資金調達のためではなく、テスト販売兼デベロパープログラム参加者の募集という位置づけのようです。
「O2」の開発にあたっては2年にも及ぶ試作とフィールドテストを重ね、7世代20種以上のプロトタイプの制作を行ったとのこと。
価格について
「O2」は10月25日からMakuakeにてファンディングを開始しています。
27,800円コース:
「O2」製品最速お渡しコース
動画制作向け講座付き/イラストレーター向け講座付き/フォトグラファー向け講座付きの計3タイプ
※デベロッパープログラム加入権、ステッカー付き
48,000円コース:
「O2」製品フルパッケージセット
「O2」Portable Case(「O2」運搬用ケース)/アジャストメントスペーサー(高さ調整)/変換用グリップ/ポットスポット(アームレスト)
※最速お渡しコース、デベロッパープログラム加入権、ステッカー付き
49,800円コース
「O2」製品 2台セット
※最速お渡しコース、デベロッパープログラム加入権、ステッカー付き
他、アルミ削り出し製品とフルパッケージの108,000円コース、法人向けの10台/20台セットがあります。
まとめ
どうも10月25日に発表説明会を行っていたようで、説明会に参加していた大手メディアは25日、26日辺りで一斉に記事を書いています。完全に出遅れですね。
この「O2」を最初に見たときに思い出したのが3Dconnexion社の3DマウスことSpaceMouseです。
こちらは「倒す、回す、押す」の他に「つまむ」が加わり、3Dオブジェクトをグリグリとこねくり回すことができます。「O2」がどちらかというと平面的な作業がターゲットであるのに対し、SpaceMouseはCADやモデリングなど3D作業がターゲットです。
また、似たようなデバイスにKickstarterでつい先日に受付終了した「Rev-O-mate」というものがあります。こちらは企画者が現役イラストレーターということもあり、プロジェクトページにイラストが入っています。可愛い!ずるい!
「Rev-O-mate」はボタンが10個で配置を偏らせているようなので、この辺りが使い勝手の差になりそうです。
ともあれ、この手の左手用デバイスというのは、クリエイター系の人間にとっては非常に使い勝手が良いものだと思います。
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