ハイパワーなノートPCとって憧れますよね、がじぇっとりっぷです。
パソコン工房・グッドウィルを運営する株式会社ユニットコムが、第8世代Intel CPUを搭載した13.3インチノートパソコンを2017年11月1日に発売しました。
ただ、不思議なことにニュースリリースが見当たらないんですよね。本当にひっそりとした登場です。
パソコン工房はBTOショップのひとつで、全国展開をしているという点ではドスパラと双璧をなすショップだと勝手に思っています。
そのパソコン工房ですが、STYLE∞、SOLUTION∞、SENSE∞、LEVEL∞という4つのシリーズを展開しています。∞はインフィニティと読みます。
更にその中でいくつもモデルがあり、ぱっと見では非常にわかりづらいものとなっていました。がじぇっとりっぷも最初は全モデルを見ていたのですが、よくよく分析すると基本のモデルは2つだけでした。
そのふたつのモデルからメモリとストレージを足したり、オプションの選択肢を変えることで4つのシリーズができています。
ではまずは基本モデルから見てみましょう。
基本モデル
ちょっと長いですが、筐体は同じものを使っているようです。
Core i5モデルとCore i7モデルはうまく差別化されていて、Core i7モデルはカメラが100万画素から200万画素にアップし、Windows Hello(カメラを見るだけでログインできる機能)対応に、USB type-CがThunderbolt3対応になっています。
Thunderbolt3に対応することで、Core i7モデルのみ外付けのGPU BOXが接続できるようになっています。
なお、バッテリー周りについては公式に記載がなく、不明となっています。
メモリが32GBまで増設できるのは地味に嬉しいですね。
モデル | Core i5モデル | Core i7モデル |
---|---|---|
定価 | 79,980円(税別)〜 | 94,980円(税別)〜 |
CPU | Core i5-8250U | Core i7-8550U |
メモリ | 4GB DDR4-2400 S.O.DIMM | |
メモリ増設 | 最大32GB(2スロット) | |
2.5inch | 500GB Serial-ATA HDD(SSD変更可) | |
M.2 | 追加可能 | |
画面 | 13.3インチ | |
解像度 | 1920*1080 | |
タッチ対応 | × | |
グラフィック | UHD Graphics 620 | UHD Graphics 620 外付けGPU BOX可 |
USB2.0 | なし | |
USB3.0 | 2 | |
USB3 type-c | 1 | |
Thunderbolt3 | × | ○ |
USB PD | 不明 | |
HDMI | 1 | |
DisplayPort | miniDP x 1 | |
LANポート | 1000BASE-T | |
wi-fi | 802.11ac | |
Bluetooth | 4.2 | |
カードリーダー | SDXC | |
Webカメラ | 100万画素 | 200万画素 |
赤外線カメラ | × | |
NFC | × | |
指紋センサー | × | |
Windows Hello | × | ○ |
オーディオジャック | ○ | |
マイク | ○ | |
スピーカー | ○ | |
スピーカー位置 | 底面 | |
バッテリー | ||
稼働時間 | ||
ACアダプタ | ||
充電時間 | ||
幅 | 330mm | |
奥行き | 226mm | |
高さ | 19mm | |
重量 | 1.52kg | |
その他特徴 | インストールメディア付属 オプションでOffice Premiumあり OSなしを選択可能(-5000円) |
筐体
筐体はシリーズ通して共通のようです。少なくとも、天板のシリーズごとのロゴ以外に違いは見つけられませんでした。
まずは全体像です。MacBookAirのような薄型に見えますが、下の画像を見れば分かる通り実際はくさび形ではありません。スペック表によると、19mmとのことなので極端に薄いわけではないですが、厚いというわけでもありません。
最近のトレンドとは違いベゼル幅は狭くありませんが、値段との兼ね合いと考えれば文句が出るほどではないと思います。
両サイドのインターフェースです。ビジネスユースも想定されているためか、最近のトレンドに反して豊富なインターフェースがみっちりと詰まっています。
折りたたみ式とはいえ、LANポートがあるのは素晴らしいですね。
背面です。ロゴがあるだけのシンプルな天板です。他のシリーズもデザインはほぼ同じ感じです。
カメラ部のアップです。Core i7モデルはWindows Hello対応のための赤外線カメラも搭載されていると思われます。
キーボードです。右側がちょっと間延びしていますが、六段のフルキーが揃っています。実物を拝見したわけではないので断言はできませんが、見た感じではキーピッチは標準的な19mmと思われます。
最後にGPU BOXです。こちらはSTYLE∞シリーズでは選択できません。背面を見るとこれだけでひとつのPCのようにも見えますが、PCとThunderbolt3接続して使うものです。内部にはGPUのほか、SSDも搭載することができます(オプションで選択可能)。
4つのシリーズ
STYLE∞
基本のシリーズです。
モデル | STYLE-13FH052-i5-UHE | STYLE-13FH052-i5-UHES | STYLE-13FH052-i5-UHEV | STYLE-13FH052-i5-UHSVI | STYLE-13FH052-i7-UHS | STYLE-13FH052-i7-UHSS | STYLE-13FH052-i7-UHSV | STYLE-13FH052-i7-UHSVI |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
定価 下段はOffice set | 79,980円(税別) 94,960円(税別) | 84,980円(税別) 99,960円(税別) | 96,980円(税別) | 99,980円(税別) | 94,980円(税別) 109,960円(税別) | 99,980円(税別) 114,960円(税別) | 111,980円(税別) | 114,980円(税別) |
CPU | Core i5-8250U | Core i7-8550U | ||||||
メモリ | 4GB DDR4-2400 S.O.DIMM | 8GB DDR4-2400 S.O.DIMM | 4GB DDR4-2400 S.O.DIMM | 8GB DDR4-2400 S.O.DIMM | ||||
メモリ増設 | 最大32GB(2スロット) | |||||||
2.5インチ | 500GB Serial-ATA HDD | 240GB Serial-ATA SSD | 1TB Serial-ATA HDD | 500GB Serial-ATA HDD | 240GB Serial-ATA SSD | 1TB Serial-ATA HDD | ||
M.2 | 240GB M.2 SSD | 250GB NVMe対応 M.2 SSD | 240GB M.2 SSD | 250GB NVMe対応 M.2 SSD |
SOLUTION∞
事業・法人向けのシリーズです。
実のところ、スペックも価格もSTYLE∞と全く同じです。違いはカスタマイズ時に国産基板・国内製造の高品質メモリメーカー「CENTURY MICRO」のメモリを選択可能(それも32GBの時のみ)という点だけでした。
モデル | SOLUTION-13FH052-i5-UHE | SOLUTION-13FH052-i5-UHES | SOLUTION-13FH052-i5-UHEV | SOLUTION-13FH052-i5-UHSVI | SOLUTION-13FH052-i7-UHS | SOLUTION-13FH052-i7-UHSS | SOLUTION-13FH052-i7-UHSV | SOLUTION-13FH052-i7-UHSVI |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
定価 下段はOffice set | 79,980円(税別) 94,960円(税別) | 84,980円(税別) | 96,980円(税別) | 99,980円(税別) | 94,980円(税別) 109,960円(税別) | 99,980円(税別) 114,960円(税別) | 111,980円(税別) | 114,980円(税別) |
CPU | Core i5-8250U | Core i7-8550U | ||||||
メモリ | 4GB DDR4-2400 S.O.DIMM | 8GB DDR4-2400 S.O.DIMM | 4GB DDR4-2400 S.O.DIMM | 8GB DDR4-2400 S.O.DIMM | ||||
メモリ増設 | 最大32GB(2スロット) | |||||||
2.5インチ | 500GB Serial-ATA HDD | 240GB Serial-ATA SSD | 1TB Serial-ATA HDD | 500GB Serial-ATA HDD | 240GB Serial-ATA SSD | 1TB Serial-ATA HDD | ||
M.2 | 240GB M.2 SSD | 250GB NVMe対応 M.2 SSD | 240GB M.2 SSD | 250GB NVMe対応 M.2 SSD |
SENSE∞
クリエイター向けのシリーズとなります。
選択肢のオプションのペンタブレット/液晶タブレットが目立つ位置に移動し、NASのQNAP TS-231P (2ベイ)がオプション項目に追加されています。
また、上位モデルでは外付けGPU BOXが付属し、NVIDIAのQuadroシリーズが搭載されています。
モデル | SENSE-13FH052-i5-UHE | SENSE-13FH052-i5-UHES | SENSE-13FH052-i7-UHS | SENSE-13FH052-i7-QSFS | SENSE-13FH052-i7-QZSVI |
---|---|---|---|---|---|
定価 | 84,980円(税別) | 96,980円(税別) | 99,980円(税別) | 179,980円(税別) | 236,980円(税別) |
CPU | Core i5-8250U | Core i7-8550U | |||
メモリ | 8GB DDR4-2400 S.O.DIMM | 16GB(8GB×2) | |||
メモリ増設 | 最大32GB(2スロット) | ||||
2.5インチ | 1TB Serial-ATA HDD | 480GB Serial-ATA SSD | 1TB Serial-ATA HDD | 240GB Serial-ATA SSD | 1TB Serial-ATA HDD |
M.2 | 250GB NVMe対応 M.2 SSD | ||||
その他 | Quadro P600 2GB GDDR5 (GPU BOX) | Quadro P2000 5GB GDDR5 (GPU BOX使用時) |
LEVEL∞
ゲーミングPCシリーズとなります。
全部がCore i7モデルで、外付けGPU BOXが付属します。
ノートPC本問のスペックは共通で、GPUの差が値段の差となっています。
モデル | LEVEL-13FH052-i7-RNSVI | LEVEL-13FH052-i7-TNSVI | LEVEL-13FH052-i7-VNSVI |
---|---|---|---|
定価 | 189,980円(税別) | 213,980円(税別) | 228,980円(税別) |
CPU | Core i7-8550U | ||
メモリ | 8GB DDR4-2400 S.O.DIMM | ||
メモリ増設 | 最大32GB(2スロット) | ||
2.5インチ | 1TB Serial-ATA HDD | ||
M.2 | 250GB NVMe対応 M.2 SSD | ||
その他 | GeForce GTX 1060 3GB GDDR5(GPU BOX) | GeForce GTX 1070 8GB GDDR5(GPU BOX) | GeForce GTX 1080 8GB GDDR5X(GPU BOX) |
まとめ
モデル数が多すぎて分かりにくかったパソコン工房のノートPCですが、分解してみたら意外とそうでもないことがわかりました。
外付けのGPU BOXが用意されているということもあり、事務作業からゲーミングまで使える高い汎用性は、他に類を見ないレベルと言えます。
そして基本が安い上、カスタマイズの選択肢も豊富で、これで納得のいかない人はいないだろうってレベルです。
さらにWindows 10 Proだけでなく、OSなしを選択肢に入れるとか致せり尽くせり過ぎてもう言葉も出ません。
個人的にはCore i7モデルに250GB NVMe M.2 SSD+1TB HDD、16GBメモリ辺りが理想ですね。この構成でも127,940円(Senseシリーズの場合)と、XPS 13のCore i5モデルのセールス価格程度なので、どれだけ安いかが分かるかと思います。
バッテリー時間が不明な点が唯一の不安要素ですが、これで8時間とかあったら神機種になるかもしれません。
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