スペックの無駄遣いっていい響きですよね、がじぇっとりっぷです。
COMPUTEX TAIPEI 2017(5月30日〜6月3日)にて展示されていたRyzen搭載NASが正式に発表されました。
QNAPといえば、かつてがじぇっとりっぷもTS-859 Pro Turbo NASというモデルを所有していました(旅に出るときに手放しましたが)。当時は地デジ録画のデータ保管用に使っていましたが、生データだったため恐ろしい勢いで容量が減っていったのを覚えています。
話は戻って今回発表されたのは、TS-1277-1700-64G、TS-1277-1700-16G、TS-1277-1600-8G、TS-877-1700-16G、TS-877-1600-8G、TS-677-1600-8Gの6モデルです。
12ベイが3モデル、8ベイが2モデル、6ベイが1モデルです。
メモリは8GB〜64GB!、CPUはRyzen 1600かRyzen1700となります。
有り余るCPUパワーをもって、仮想マシンを最大16台同時に実行できるとのこと(メモリ容量による)。GPUパススルーができるので、グラフィックボードを追加すれば普通にデスクトップパソコンとしても使えますね…
電源の制限があるので、あまりハイスペックなグラフィックボードは無理そうですが。
※2017年12月8日に国内発売が始まりました。発売されたモデルと価格は「TS-677-1600-8G」(36万8000円)、「TS-877-1700-16G」(49万8000円)、「TS-1277-1700-16G」(59万8000円)の3モデルとなります。
スペック
モデル | TS-1277-1700-64G | TS-1277-1700-16G | TS-1277-1600-8G | TS-877-1700-16G | TS-877-1600-8G | TS-677-1600-8G |
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ベイ数 | 12ベイ | 8ベイ | 6ベイ | |||
CPU | Ryzen 7 1700 (8コア/16スレッド、3GHz) | Ryzen 5 1600 (6コア/12スレッド、3.2GHz) | Ryzen 7 1700 (8コア/16スレッド、3GHz) | Ryzen 5 1600 (6コア/12スレッド、3.2GHz) | ||
メモリ | DDR4 64GB (16GB x 4) | DDR4 16GB (8GB x 2) | DDR4 8GB (4GB x 2) | DDR4 16GB (8GB x 2) | DDR4 8GB (4GB x 2) | |
メモリ最大 | 64GB(16GB x 4) | |||||
フラッシュメモリ | 512MB | |||||
ドライブベイ | 8 x 3.5インチ SATA 6Gb/s(HDD/SSD) 4 x 2.5インチ SATA 6Gb/s(SSD) | 6 x 3.5インチ SATA 6Gb/s(HDD/SSD) 4 x 2.5インチ SATA 6Gb/s(SSD) | 4 x 3.5インチ SATA 6Gb/s(HDD/SSD) 2 x 2.5インチ SATA 6Gb/s(SSD) | |||
M.2スロット | 2 x M.2 2240/2260/2280/22110 SATA 6Gb/s SSD | |||||
LANポート | 1GbE x 4 | |||||
USB | 2 x USB 3.1 10 Gbps Back: 1 x USB 3.1 10 Gbps Type-C Back: 1 x USB 3.1 10 Gbps Type-A6 x USB 3.0 Front: 1 x USB 3.0 Type-A Back: 5 x USB 3.0 Type-A | |||||
PCIeスロット | 1 x PCIe 3.0 x8 1 x PCIe 3.0 x4 1 x PCIe 2.0 x4 10GbE/40GbEアダプター, PCIe NVMe SSD, グラフィックボード, USB3.1(Gen2)カード、Wi-fiカードなどに利用 グラフィックボードはGPUパススルー機能によって仮想マシンから利用可能 | |||||
HDMI | オプション(Ryzenはグラフィック機能を持たないため、PCIeスロットにグラフィックボードを追加する必要がある) | |||||
オーディオ | 2 x 3.5 mm dynamic microphone jacks 1 x 3.5 mm line-out jack 2 x speakers | |||||
システムファン | System: 3 x 80 mm CPU: 2 x 90 mm | System: 2 x 80 mm CPU: 2 x 90 mm | System: 1 x 80 mm CPU: 2 x 90 mm | |||
電源 | 550W | 450W | 250W | |||
幅 | 369.9mm | 292.8mm | 224.9mm | |||
奥行き | 319.8mm | 319.8mm | 319.8mm | |||
高さ | 234.6mm | 231.9mm | 231.8mm | |||
重量 | 11.55kg | 9.05kg | 7.7kg |
筐体について
まずはTS-1277です。3モデルはCPUとメモリの差なので、筐体は同じものになります。
まるでデスクトップPCのような背面です。背面上部にPCIeカードスロットがあります。これ、2スロット専有グラボとか入るんでしょうか?
次にTS-877です。
2ベイ分幅が短くなり、背面のファンがひとつ減った意外に大きな違いはありません。
最後にTS-677です。
TS-1277から比べると、随分ほっそりして見えます。いや、4ベイサイズと考えれば普通なんですけど。
スペースの都合からフロントのLEDパネルがなくなっています。背面はファンがまたひとつ減ったのと電源がややコンパクトになっていますが、インターフェースに変化はありません。このサイズにPCIeスロットを2つ友残しているのは驚きです。
価格について
11月2日現在、どのモデルも発売されておらず、価格も出ていません。
最上位については、ほぼ同スペックのTVS-1282T3-i7-64G(Intel® Core i7-7700 搭載)が約77万円なので、だいたい同じくらいの価格か少し安いくらいになるんじゃないかと思います。
まとめ
QNAPがある意味本気を出した「TS-x77」シリーズですが、タイトルにもあるように電源容量がすごいことになっています。デスクトップPC
向けCPUを搭載しているので当然といえば当然なのですが。
今回発表された6モデルには、Ryzen 1600かRyzen 1700のどちらかが搭載されており、この2つのCPUはどちらもTDPが65Wです。そして同じ65WのラインナップにはRyzen 1800 Proというのがありまして。。。
内部画像は公開されていませんが、換装が可能であるのならばチャレンジャーが現れるかもしれませんね。値段的に無理か。。。
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