[レビュー] Lenovo「ideapad 720S」を購入し、旧メインノートと比較しました 【ベンチマーク編】

2018年5月にLenovo「ideapad 720S(intel)」を購入し、一ヶ月ほど使ってきましたので、レポートしていきたいと思います。
全3回中の2回めで、各種ベンチマークの結果をみていきますが、ただベンチマークを見るだけでは面白くないので旧メインノートのASUS「Zenbook UX32VD」と比較していきます。

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[レビュー] Lenovo「ideapad 720S」を購入しました 【Ubuntuインストール編】

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スペック

メーカー Lenovo ASUS
名称 ideapad 720S(Intel) UX32VD
発売日 2017/11 2012/09/06
定価 138,780円〜 119,800円(i7)
実売価格 90,207円〜
価格条件 35%オフ
CPU Core i5 8250U
Core i7 8550U
Core i7-3517U
Core i5-3317U
メモリ 8GB 2+2GB
メモリ規格 DDR4-2400 DDR3-1600
メモリ増設 × 最大10GB
2.5inch × 24GB SSD
500GB HDD
M.2 256〜1TB(PCIe)
画面 13.3インチ 13.3インチ
解像度 1920*1080
3840*2160
1920*1080
ベゼル幅 5mm 15.5mm
表面
タッチ対応
グラフィック UHD 620 HD Graphics 4000
GeForce GT 620M(1GB)
光学ドライブ
USB2.0
USB3.0 2(3.0) 3(3.0)
USB3 type-c 2(TB3 x1、3.0 x1)
USB PD
HDMI × 1.4
LANポート × 100BASE-TX
変換アダプタ
wi-fi 802.11ac(2×2) 802.11 a/b/g/n
Bluetooth 4.1 4.0
office 2010 H&B
カードリーダー × SDXC
Webカメラ 100万画素 92万画素
赤外線カメラ × ×
NFC × ×
指紋センサー ○(キーボード右下) ×
Windows Hello ×
オーディオジャック
マイク クアッド
スピーカー ステレオ
スピーカー位置 底面手前 キーボード上
サウンド Dolby Atmos
JBL PremiumAudio Speaker
SonicMaster
キーピッチ 19mm 19mm
キーストローク 1mm強 1.3mmくらい
キーボードバックライト
バッテリー 48WHr 48WHr
稼働時間 10Hr 5.5Hr
ACアダプタ 45W 65W
充電時間 3.0Hr 3.7Hr
急速充電
305.9mm 325.6mm
奥行き 213.82mm 223mm
高さ 13.6mm 18mm
重量 1.14kg 1.45kg
開口角度 180° 135°くらい
カラー アイアングレー シルバー
その他特徴 mini-VGA

Zenbook UX32VDについて

「Zenbook UX32VD」は2012年に発売された、いろいろな意味で話題になった機種です。

Ultrabook(懐かしいですね)としては世界初・ディスクリートGPU搭載機で、GeForce GT 620M(1GB Mem)が搭載されています。
Optimus技術によってCPU内臓グラフィックのHD 4000とはアプリごとに切り替えが可能となっています。
これより前の世代だとスイッチ切り替え・要再起動が普通だったので、わかりやすい進化でした。

メモリはオンボード2GB+SO-DIMM 2GB。がじぇっとりっぷでは換装して、オンボード2GB+SO-DIMM8GBの合計10GBにしています。

ストレージは24GB SSD+500GB HDD。SSDは一時領域(キャッシュ)として作用します。今で言うところのSSHDを内部で実現していたわけです。
がじぇっとりっぷでは購入してすぐにSSDに換装したため、あまり効果は感じませんでしたが。

インターフェースもUSB3.0 x3、HDMI、フルサイズSDカードスロット、mini-VGAと文句のつけようがない構成でした。

正直あまりにも変態構成すぎて、変態マザーを出すことで有名なAsrock製と言われても納得していたと思います。

これだけ詰め込んでCore i7にOffice H&B 2010を入れてお値段119,800円。当時のASUSがどれだけ強かったかよくわかりますね。

がじぇっとりっぷはCore i5モデル(Officeなし)をヤフオクで6万円台で購入しました(細かい値段は忘れました)。それに250GB SSDと8GBメモリを足しても8万円台だったので、今でもいい買い物だったと思っています。

外観・スペック比較

ベンチマークに移る前に、外観と仕様についても比較したいと思います。

大きさ比較です。当時は狭ベゼルという概念自体存在しなかったので、「ideapad 720S」のほうが一回り小さいです。

厚さも「ideapad 720S」が一段薄くなっています。

ベゼルは「ideapad 720S」(上)が5mm、「Zenbook UX32VD」(下)が15.5mmです。

キーボードです。
画像幅を合わせたために縮尺がずれていますが、驚いたことにどちらもキーボードの幅は276mmで全く同じでした。
これについては日本語キーボード用に金型を作っただろう「Zenbook UX32VD」に軍配が上がります。

一ヶ月使用した現在でも、「Zenbook UX32VD」のほうが打ちやすいというか、「ideapad 720S」だと打ち間違いが結構多いので、キーボード配列の重要さをひしひしと感じています。

キーの幅が狭いのはあまり感じないのですが、「む」と矢印キーが使いづらいです。特に左矢印(←)とCtrlが同じ大きさなので、よく押し間違えます。
がじぇっとりっぷは慣れているので問題ありませんが、人によっては電源ボタンも押し間違えると思います。せめて丸い形とかだと良かったのでしょうが…
右Altがなくてスクリーンショット撮りにくいのも地味に辛いです…

なお、打鍵感はほぼ変わりません。「ideapad 720S」のキー下部が丸くなった効果は特に感じないですね。

ストレージは「ideapad 720S」がSK HynixのM.2 NVMe SSD、「Zenbook UX32VD」がSamsung 840シリーズの250GBです。換装前のHDDは忘れました。当時はSamsung 840 Proシリーズばかり売れて、比較的安く買えた記憶があります。

「ideapad 720S」もSamsung PM961という”最速”モデルが搭載されているという話だったのですが、2018年3月あたりを境に変更されたようです。悩んでないでとっとと買えばよかった…

「Zenbook UX32VD」のCrystalDiskInfoの結果を見ると、使用時間3万時間、総書き込み量25TB使ってエラー系が全部0です。TBW(Total Byte Written=総書き込み可能容量)は75TBWなので、1/3まで使ったことになりますが優秀な結果となっています。5年かけて1/3なので、まだまだ頑張ってくれそうですね。
「ideapad 720S」はほぼ新品のため見るところがないので省略です。

CrystalDiskMarkの結果はNVMe SSDの「ideapad 720S」が圧倒しています。こればかりは技術と規格の進化としか言いようがありません。
とはいえ、操作感としてはあまり変わらないのが実情ですが。

最後はそれぞれのCPU-Zです。
22nmプロセスか14nmプロセスかという差もありますが、2コアで高周波数か4コアで低周波数かという点がベンチマークでどう出るかがポイントとなります。

ベンチマーク

ideapad 720S UX32VD(4000) UX32VD(620M)
CrystalMark
Mark 189167 156305 172555
ALU 44837 35970 35934
FPU 37165 26606 26665
MEM 36738 31724 32646
HDD 50465 39240 39553
GDI 7831 10307 9799
D2D 4755 5784 5579
OGL 7376 6674 22379
PCMark
総合 2047 1989
Essentials 3747 5083
Productivity 3118 4190
DCC 1995 1004
3DMark
CloudGate 6233 3575
FireStrike 923
IceStorm 44075 14654
SkyDriver 3989
TimeSpy 371
CINEBENCH
malti 331 215 215
single 66 91 91
Game
DQ(標準品質) 5539 3258 5906
DQ(最高品質) 3358 1109 2501
FF(高品質・1280) 2208 1000 1750

スコアが未記入となっているところはOpenGLが対応していないなどでベンチマーク自体ができなかったことによるものとなります。

「Zenbook UX32VD」が予想外に健闘しています。この結果はがじぇっとりっぷも予想していませんでした。
特にディスクリートGPUの”GeForce GT 620M”は専用メモリを1GB搭載しているので、グラフィック系のベンチマークがかなり強いです。

以下は「ideapad 720S」のスコアのスクリーンショットです。
「Zenbook UX32VD」のぶんも貼りたかったのですが、長くなりすぎるので断念…

消費電力

消費電力はSANWAサプライのワットモニターで目視計測を行いました。
計測中はじっと眺めている必要があるのでログ機能とかPC転送機能があるものにすればよかったと後悔しています。
これ、ベンチマーク取った経験のある人はみんな同じこと思うはず。

抜けているところは計測忘れです。現在どちらのノートもUbuntuに入れ替えてしまっているため、残念ながら再計測の予定はありません。

ideapad 720S UX32VD
起動時 20.5W
アイドル時 8.6〜9.5W 17.2〜17.9W
スリープ時 3.0〜3.3W 12.7〜13.6W
充電 45.9W 42.5W
CPU負荷時 15.0〜17.1W
CrystalMark 42.6W 36.5W
DQ 37.7W 36.6W
3DMark 42.1W 37.5W
PCMark 44.4W
CINEBENCH 19.1W 31.6W
CINEBENCH
(single)
13,4W 24.1W
FF 43.7W(4000)
41.2W(620GT)
最大 60.7W

消費電力についてはさすがに5年の進化を感じます。
全体的に「ideapad 720S」のほうが消費電力がかなり低くなっています。

画面を消したままリモート操作をすれば、それなりの処理をさせても10W台で動かすことができそうです。SBC(シングルボードコンピューター)の立場危うしですね。

「Zenbook UX32VD」の最大消費電力は、5%までバッテリーを消費したあとに電源アダプタをつなぎ、FFベンチをGeForce GT 620Mで起動した時のものとなります。
普通に使っていると45Wを超えないので、65Wアダプタが必要なのかと思っていましたが、60Wまでは必要とすることがわかりました。

「ideapad 720S」でも試してみようかと思ったのですが、PCMarkで45W弱を記録しているので、負荷が上がりすぎるか単に充電が追いつかないかとなりそうなのでやめました。

まとめ

ASUSすげぇ。

「ideapad 720S」のレビューをしていたはずなんですが、「Zenbook UX32VD」の潜在能力の高さの前に霞んでいます。
現在でも「Zenbook UX32VD」を使っていて遅いなーとか動きが悪いとか感じたことがなかったのですが、データで裏付けされる結果となりました。

ただ、さすがにモデルが古いことによる問題(最近のOpenGLに対応していないとか)と、経年による問題(ネジが飛んで底面カバーが開いてしまっている)、バッテリーが膨らんできている気配などがあるため、メインノートの交代自体は妥当だと思っています。

バッテリーといえば「Zenbook UX32VD」は通常利用で2時間弱、「ideapad 720S」は5時間ちょっとなので、その点はモバイルとして便利になりました。

結構厳しいことを書いてきましたが、ちゃんと良い点もあります。

上述のバッテリー稼働時間だけでなく、USB PD対応で充電器の選択肢が広いこと、軽くなったこと、180度開くことなどは物理的に優位な点であり、また数字には表せませんが剛性も上がっているように感じます。

あとはキーボードがなぁ…

関連リンク


Lenovo ideapad 720S(intel)