ほぼ一ヶ月前となる2018年6月25日、ミニPCやAndroid TVboxのメーカーであるBeelinkから、GeminiLake世代のCPUを搭載したミニPC「Gemini X」シリーズが発売されました。
スペック
メーカー | Beelink | ||
型番 | Gemini X45 Basic | Gemini X45 Premium | Gemini X55 Ultimate |
価格 | 220ドル | 260ドル | 320ドル |
発売日 | 2018/06 | ||
幅 | 115mm | ||
奥行き | 102mm | ||
高さ | 43mm | ||
容量 | 0.50L | ||
OS | – | ||
CPU | Intel Celeron J4105 | Intel Celeron J5005 | |
CPU世代 | Gemini Lake | ||
Passmark値 | 2688 | 2987 | |
ベース周波数 | 1.5GHz | 1.5GHz | |
バースト周波数 | 2.5GHz | 2.8GHz | |
グラフィックチップ | HD 600 | HD 605 | |
コア/スレッド数 | 4C/4T | ||
TDP | 10W | ||
チップセット | |||
メモリ | 4GB | 6GB | 8GB0 |
メモリスロット | |||
メモリ最大 | |||
ストレージ | 64GB eMMC | 128GB mSATA | 128GB mSATA |
SATAポート数 | 1 | ||
M.2 | × | ||
mSATA | 1 | ||
USB2.0(内部) | × | ||
USB2.0(外部) | × | ||
USB3.0(内部) | × | ||
USB3.0(外部) | Front x 2 Rear x 2 | ||
USB type-C | × | ||
SDカード | Side x 1(microSD) 最大64GB | ||
LAN | 1Gb x 1 | ||
Wi-fi | 802.11ac(1×1) | ||
Bluetooth | 4.0 | ||
D-Sub | × | ||
DVI | × | ||
HDMI | 2(2.0) | ||
4K対応(HDMI) | ○ | ||
DisplayPort | × | ||
4K対応(DP) | × | ||
シリアルポート | × | ||
S/PDIF | × | ||
オーディオジャック | Front x 1 | ||
サウンドチップ | 不明 | ||
光学ドライブ | × | ||
PCI-Eスロット | mini PCIe | ||
eSATA | × | ||
赤外線 | × | ||
Optaneメモリ対応 | × | ||
最大消費電力 | 通常使用時12W以下 | ||
電源 | 18W / 12V | ||
ノイズレベル | |||
VESA | |||
付属品 | VESAブラケット HDMIケーブル |
特徴
「Gemini X」シリーズは3つのラインナップからなっています。
Model | Gemini X45 Basic | Gemini X45 premium | Gemini X55 ultimate |
CPU | INTEL Gemini lake Celeron J4105 | INTEL Gemini lake Pentium Silver J5005 | |
Memory | 4GB SO-DIMM LPDDR4/2400M/HZ | 6GB SO-DIMM LPDDR4/2400M/HZ | 8GB SO-DIMM LPDDR4/2400M/HZ |
Emmc | 64GB On Board 3D EMMC FLASH | mSATA 128GB SSD | |
GPU | Intel® HD Graphics 600 | Intel® HD Graphics 605 | |
Graphics Frequency | 750MHz | 800MHz | |
CPU Frequency | 1.5GHz, UP to 2.5Ghz | 1.5G, UP to 2.8Ghz | |
Cache | Level 2 4MB |
GeminiLakeはApolloLakeの後継で、大きな変更としてはL2キャッシュが2MBから4MBに倍増しています。
また、Apollo LakeのVP9 8-bit Profile 0から、Gemini LakeではVP9 10-bit Profile 2のサポートへとデコードが強化されています。
とはいえ、全体で見ればマイナーチェンジですね。
そんなGeminiLake世代のCPUが搭載された「Gemini X」シリーズ(名前がまんまですね)は全体の仕様を見ても、CPUがCeleronとかPentiumな完成品ミニPCです。
外観です。サイズは115×102×43mmです。Pentium J5005搭載NUC(BOXNUC7CJYH)が115×111×51mmなので、ちょっと薄いくらいですね。
インターフェースは結構シンプルな構成です。
USB type-Cこそありませんが、USB3.0が4ポートあるので、そうそう不自由することはないと思います。
microSDスロットが側面にあるのは、スロットがあるだけマシと肯定的に見るか、フルサイズSDじゃないのかとか、フロントじゃないのかと否定的に見るかは人によって分かれそうです。
内部です。mSATAは交換可能なので、大容量化することもできますが、2.5インチストレージを増設するほうがコスパがいいでしょう。
ただこれ、mSATAが2ポートに見えるのですが、特に説明がないんですよね…
※2018年8月25日追記:コメントによると下の段はminiPCIeではないかとのこと。コネクタ自体はmSATAと同じなので、判断が難しいところですが、mSATA×2というのは聞かないので、miniPCIeであっているんじゃないかと思います。
ちなみに2.5インチストレージが底面側になります。CPUは天板側ですね
ボードインターフェースの裏表です。
メモリは基盤直付なので変更はできません。
eMMCは交換できそうですが、取り扱いが難しいのと国内ではほとんど流通していない点がネックです。
Wi-fiモジュールはmini PCIeカードなので、高速(かつ技適付き)なものに換装が可能です。
※2018年8月25日追記:コメントによると、Wi-fiモジュールはM.2 LGAタイプ1216の表面実装ではないかとのこと。調べてみたらそれっぽい画像がヒットしたので、多分合っています。また、掲載していない画像で技適マークらしきものも確認したので、国内仕様は問題なさそうです。ちなみにチップはIntel Dual Band Wireless-AC 3165でした。
CPUにファンを取り付けたところです。
パッケージです。
VESAブランケットがしょぼいのは中華クオリティと言ったところでしょうか。
電源アダプタも付属するので、モニタとキーボード、マウスを用意しておけば到着後すぐにOSインストールが開始でき、30分もあれば使いはじめることができるでしょう。
まとめ
「Gemini X」シリーズの価格は以下のようになっています(gearbest価格)。
X45 Basic:192.28ドル(21920円)
X45 Premium:209.99ドル(23939円)
X55 Ultimate:319.99ドル(36479円)
参考までに、IntelのNUC7PJYH(J5005モデル)の価格が、メモリ・ストレージ無しで23980円です。
8GBメモリだけで1万円くらいしますし、NUC7PJYHの場合、ストレージにmSATAはなく、2.5インチのみとなります。同じ128GBのものを導入しても、トータルでは高く付きそうです。
(その代わり非公式ながらメモリが32GBまで載せられるとの噂ですが)
性能の割に消費電力も少なく、Linuxを選べばこれ以上の出費もないので、お手軽なサブデスクトップとか、常時起動マシンとして置いておくにはいいんじゃないでしょうか。
関連リンク
Beelink Gemini X45 Basic (amazon)
Gemini X45 Basic – Beelink
Gemini X45 Premium – Beelink
Gemini X55 Ultimate – Beelink
コメント
mSATAの下の段は固定ねじの位置からするとMini PCI Expressでしょうね。
あとWi-FiモジュールはM.2 LGAタイプ1216っていう表面実装でしょう。
技適マークがついてるように見えます。
コメントありがとうございます。
確認したところ、ご指摘いただいたとおりでしたので記事を訂正いたしました。
恥ずかしながらM.2 LGAタイプ1216というのは初めて知りました…