2018年7月中旬(多分11日か12日くらい)、RK3399搭載SBC(シングルボードコンピューター)の「RockPro64」でお馴染み(?)のPine64から、「RockPro64」用のNASケースが発売されました。
スペック
価格 | 44.99ドル |
ドライブ数 | 2台 |
幅 | 232.4mm |
奥行き | 145.2mm |
高さ | 105.0mm |
付属品 | 特製電源ケーブル SATAケーブル×2 |
特徴
以前紹介したとおり、「RockPro64」はRockchip社のRK3399を搭載し、インターフェースにPCIe x4スロットを持つ、いろいろと拡張しやすそうなSBCであります。
RK3399搭載SBCの中では最安値級(2GBモデルで59.99ドル、4GBモデルで79.99ドル)でコストパフォーマンスに優れており、がじぇっとりっぷがSBCをおすすめするときにはまず最初に候補に上がる一台でもあります。
そんな「RockPro64」専用のNASケースですが、外観は本当にただの端子のついた箱です。
PCIeボードのブラケットがL字型である都合上、インターフェース部はちょっと凹んでいます。
全体的に、NASメーカーの作るNASに比べるとチープな印象を受けます。
内部のHDDフレームを取り出したところです。
3.5インチHDDが2台搭載できます。下側は2.5インチ用(画像では横向きに1台つけられています)となっているようです。
参考:HDDサイズ
3.5インチHDD:146.99×101.6×26.11 mm
2.5インチHDD:100×70×9.5mm
※高さの規格はなく、3.5インチは結構自由、2.5インチだと7.0mm、9.5mm、15mmなどがある)
なので、その気になれば4台取り付けることができそうです。
一緒に写っている電源ケーブルと2本のSATAケーブルが付属品となります。
ファンは付属しないので別途調達する必要があります。
HDDフレームを取り付けたところ。けっこういっぱいいっぱいです。
「RockPro64」は横向きに設置するので、インターフェースは左右につくことになります。
反対側のインターフェースです。
こちら側はフラットになっています。
全体の大きさは232.4×145.2×105.0mmとなっています。
手元のティッシュ箱(ちょい薄型)が229×111×62mmなので、2つ重ねて横向きに置いたくらいですね。
試しに並べて撮影してみました。確かに3.5インチHDD2台なサイズ感ですね。
蛇足ですがこの画像、個人的に結構ツボで、実のところアイキャッチにしようかとすら考えていました。
まとめ
Pine64ではRockPro64用の電源アダプタとして12V/3Aと12V/5Aのに種類を用意しています。
普通なら12V/3Aでも十分なのですが、3.5インチHDDを2台つなぐ場合は12V/5Aが必要となるので注意が必要です。
価格はNASケース本体が44.99ドルです。一式揃えるとなると、約131ドル(約14700円)(+送料)となります。4GBモデルの「RockPro64」だとプラス20ドルで、ファンも別途購入が必要です。
RockPro本体(2GB):59.99ドル
ヒートシンク(20mm):3.29ドル
NASケース:44.99ドル
PCIe to SATA変換ボード:9.99ドル
電源アダプタ(12V/5A):12.99ドル
エントリー向けの2ベイNASは2万円前後で、CPUは貧弱かつメモリも1GBか2GBということを考えると、コスパとしては悪くありません。
「RockPro64 NAS」の場合はNAS専用というよりも、NAS機能を持ったサーバーということになると思うので、コスパは更に高く感じられると思います。
変換ボードを公式以外のものを使い、電源を何とかすれば4ドライブ(3.5インチ×2+2.5インチ×2)もできなくはなさそうというあたりがまたいじりがいがありそうで、SBCベースらしいといえます。
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