2週間ほど前の2018年6月18日に紹介した「Renegade Elite」ですが、2018年7月12日、Indiegogoに登場しました。
単品販売かと思いきやケース付きで、前回紹介時より画像や詳細が増えましたので、改めて紹介いたします。
スペック
model | Renegade Elite |
メーカー | Libre Computer Project |
発売日 | 2018/07 |
価格 | 99ドル |
価格(日本円) | |
CPU | Rockchip RK3399(6コア) (2GHz A72 x2 + 1.5GHz A53 x4) |
GPU | Mali-T860 MP4 |
メモリー | 4GB LPDDR4 |
サポートOS | Linux 4.19+ Linux Rockchip 4.4 Android 8.0 |
有線LAN | 1GbE x 1 |
Wi-fi | |
Bluetooth | |
チップ | |
ストレージ | 128MB SPI NOR microSD eMMC5.0ソケット |
USB | 3.0 x 1(Type-C、PD) 3.0 x 1(Type-C) 2.0 x 3 |
GPIO | 60pin x 1(PCIe) 60pin x 1 |
映像 | HDMI(2.0) eDP MIPI DSI |
カメラ | MIPI CSI x 2 |
オーディオジャック | |
その他インターフェース | IR Receiver UART |
消費電力 | |
電源 | |
幅 | 120mm |
奥行き | 72mm |
高さ | 11.9mm |
その他 | PoE(25W)対応 アルミ/アクリルケース付属 |
特徴
前回紹介時はサイズが不明で、推定で122×73×12mmとしていましたが、120×72×11.9mmと判明しました。
予想よりちょっと小さいです。
iPhone8 plusが158.4×78.1×7.5mmなので、ひと回り小さくして1.5倍の厚みにしたくらいとなります。なんとか手のひらサイズと言えるでしょう。
2.5インチHDD/SSDが100.5×69.85×9.5mmなので、こちらを基準にすると一回り大きいくらいですね。
電源についてはUSB PDとIEEE802.3at(30W)が選択できます。
USB PD対応ディスプレイ(とワイヤレスキーボード・マウス)を使えば画像のようにケーブル一本で稼働できます。
802.3atは聞き慣れないですが、通称PoE+と呼ばれており、LANケーブル経由で最大30Wの電力を供給できる規格です。
元は2003年に標準化されたIEEE802.3af(PoE、Power over Ethernet)で直流48Vで最大15.4Wの供給だったのですが、2009年に拡張規格としてIEEE802.3atが登場したという経緯があります。
「Renegade Elite」のIEEE802.3at対応はLANポートから直接電力供給するのではなく、分離アダプタを介してデータはLANポート、電力はヘッダからとなります。
また、現在選択できるプランはひとつしかありませんが、今後プランやオプションを増やしていくようです。
具体的には以下が挙げられています。
・拡張系
・PoE+(25W)アダプタ
・PCIeヘッダ→M.2 M-Key変換アダプタ
・USB2.0→M.2 E-key変換アダプタ
・ケース系
・アルミケーストッププレート(デフォルトだとアクリル)
・アクリルボトムプレート
・アルミリム(表裏アクリルにする時用?)
・アルミヒートシンクトッププレート
・アルミボトムプレート
・WiFiモジュール
・802.11n + Bluetooth 4.2
・802.11ac + Bluetooth 4.2
・MIPI
・CSIカメラ
・CSIカメラ(ステレオ)
・DSIディスプレイ
・DSIディスプレイ(タッチスクリーン)
・EDPディスプレイ(タッチスクリーン)
・eMMC(最大128GB)
・USB PDアダプタ
・クラスタケース
・1U用:12台(アダプタ有) or 24台
・2U用:24台(アダプタ有) or 48台
正直一部は先出ししても良かったんじゃないかと思います。
デフォルトのアクリルパネル、オプションとなるアルミパネル、ヒートシンクパネルを取り付けた図です。
ヒートシンクをつけても薄いですね。
これ、最初から出してくれれば選択する人が多かったんじゃないかと。
Q&Aで他のSBC(シングルボードコンピューター)と比較していますが、性能面ではRaspberry Pi 3 Model B+の4倍、Tinker Boardの2倍、ODROID-XU4の1.35倍としています。
また、Tinker Board、ODROID-XU4は32bitのARMv7に対し、「Renegade Elite」は64bitに対応するARMv8を採用していることも優位点として挙げています。
同じSoCを採用するROCKPro64、ROCK960に対してはより冷却に適したレイアウトとなっているとしています。
まとめ
前述のように現時点では選択できるプランが一つしかない「Renegade Elite」ですが、LANポート付きで11.9mmという薄さはSBC(シングルボードコンピューター)としてはなかなかのものではないかと思います。
「Renegade Elite」の価格は99ドルで、対抗とも言うべき「RockPro64」は、同じ4GBモデルだと79.99ドルと20ドル近く安くなっています。
どちらも電源アダプタは別売となるので、ケースと薄さに20ドルの価値を感じるのであれば、「Renegade Elite」は選択肢として十分に魅力があると思います。
なお、期限は約一ヶ月後の2018年8月11日頃となっています。まだ余裕はあるので、オプションが登場してから本格的に検討するのがいいかもしれません。
関連リンク
ROC-RK3328-CC(Renegade) (amazon)
Renegade Elite – The Revolutionary Mini Computer – Indiegogo
ROC-RK3399-PC (Renegade Elite) – Libre Computer
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