2018年8月24日、ASUSは「VivoMini VC65-C1(Core i7-8700T/Core 5-8400T)」「VivoMini UN68U」「Mini PC PN60」の4モデルのPCを国内発売しました。
これらはいずれもメモリ・HDD/SSD・OSまで揃った完成品モデルで、好きにカスタマイズできるベアボーンモデルはないかと探していたところ、「PN60」のベアボーンモデルと、「PN60」とほぼ同じ筐体ながら国内発売されていない下位モデルの「Mini PC PN40」を見つけましたので紹介します。
スペック
メーカー | ASUS | |
型番 | Mini PC PN60 | Mini PC PN40 |
価格 | 319ドル | 159ドル〜 |
発売日 | 2018/07 | |
幅 | 115mm | |
奥行き | 115mm | |
高さ | 49mm | |
容量 | 0.65L | |
CPU | Core i3-8130U | Celeron N4000 Celeron N4100 Celeron J4005 Pentium Silver J5005 |
CPU世代 | Kaby Lake R | Gemini Lake |
ベース周波数 | 2.2GHz | – |
バースト周波数 | 3.4GHz | – |
グラフィックチップ | Intel UHD 620 | Intel HD 600/605 |
コア/スレッド数 | 2C/4T | – |
TDP | 15W | 6〜10W |
チップセット | ||
メモリインターフェイス | SO-DIMM DDR4-2400 | |
メモリスロット | 2 | |
メモリ最大 | 32GB | 8GB |
ECC対応 | × | |
ストレージ | – | eMMC(M.2排他) |
SATAポート数 | 1 | |
M.2 | 1 | |
mSATA | – | |
USB2.0(内部) | – | |
USB2.0(外部) | Front x 1 | |
USB3.0(内部) | – | |
USB3.0(外部) | Front x 1(Gen1) Rear x 2(Gen1) | |
USB type-C | Front x 1(Gen1) Rear x 1(Gen1) | Front x 1(Gen1) |
SDカード | – | |
LAN | Rear 1GbE x 1 | |
Wi-fi | 802.11ac (2×2、Intel 8265) | |
Bluetooth | 4.2 | |
D-Sub | Rear x 1 | |
DVI | – | |
HDMI | Rear x 1(1.4) | |
4K対応 | – | |
DisplayPort | Rear x 1(1.2a,Type-C変換) | Rear x 1(1.2,mini) |
シリアルポート | – | |
S/PDIF | – | |
オーディオジャック | Front x 1 | |
サウンドチップ | – | |
光学ドライブ | – | |
PCI-Eスロット | – | |
eSATA | – | |
赤外線 | – | |
Optaneメモリ対応 | – | |
最大消費電力 | 45W | |
電源 | 65W | |
ノイズレベル | 34.2dB | 0dB(Fanレス時) 33.4dB |
VESA | 75mm,100mm | |
付属品 | VESAマウントキット | |
その他 |
特徴
ASUSは以前よりミニPCに力を入れており、古くは2008年9月発売の「EeeBox PC B202(B201は国内未発売)」くらいまでは軽く遡れます。
当時は小型PCといえばmini-ITXが主流だったので、薄くて20cm四方を切るサイズの「EeeBox」は小さいなぁと思いつつも、性能に不安があったため購入を見送った覚えがあります。
ちなみにIntelの初代NUCである「DC3217BY」「DC3217IYE」が2012年12月発売なので、それよりも4年以上前になりますね。
そんなASUSが手がけた「Mini PC PN60」と「Mini PC PN40」は115×115×49mmとNUCサイズのミニPCとなっています。
というか、普通にNUC規格(マザーボードが101.6×101.6mm)なんじゃないかと。
手のひらに乗せるとサイズ感がわかりやすいですね。
サイズは同じですが、搭載するCPUは「PN60」がKabyLake-RのCore i3-8130U、「PN40」がGemini LakeのCeleron及びPentiumとなっています。
CPUの違いはメモリの最大容量にも現れていて、「PN60」は最大32GB、「PN40」は最大8GBとなります。
これは搭載するメモリーコントローラーの制限によるものなので、「PN40」に16GB搭載したいと思ってもなんともなりません。
また、背面パネルにもちょっとした違いがあります。
「PN60」(上)ではUSB Type-C(DisplayPort兼用)となっているところが、「PN40」(下)ではmini DisplayPortとなっています。
HDMI、DisplayPort、D-SUBと3種類のディスプレイ端子がありますが、おそらくは同時に使えるのはそのうちの2つまでとなります(製品ページでもデュアルディスプレイ対応は謳っていますが、トリプルディスプレイには触れられていません)。
背面画像ではD-SUB端子部分が明らかに浮いていたわけですが、ここはConfigurable portとなっていて、VGAやCOM、HDMI,DP、LANポートと付け替えることができます(とはいえ実質は購入時固定ですが)。
内部的な接続がどうなっているのか不明ですが、もしも10GbE LANポートとかつけられるのであれば注目度が一気に上がるのですが、まぁ、ないでしょう。
前面パネルは共通です。
USB Type-Cは「USB Battery Charge Rev.1.2」対応となっています。この規格は通常USB2.0で500mA、USB3.0で900mAだった給電上限を拡張し、最大5V/1.5Aの給電を行うことができます。
これより上の給電についてはUSB PDで定義されていますが、そこまでの対応はないようです。
それにしても急速充電(USB BC 1.2)の稲妻マークがThunderboltマークに見えて紛らわしいです…
前面と背面の両方にUSB Type-Cがあり(「PN60」の場合)、かつ機能も変えているのは、背面はディスプレイ等固定接続用で、前面はUSBメモリ(今後はType-Cが増えるので)など頻繁に抜き差しする用途を想定しているというメッセージが込められてるように感じます。
サイドパネルごとスライドすることで内部にアクセスできるようになります。
なんかこう、底面だけが外れるよりもかっこいい開け方ですね。
ストレージは、2.5インチHDD/SSD x1とM.2 x1です。SATAコネクタは本体に固定されており、本体を閉じると自動的に差し込まれます。ケーブルの取り回しも必要なく、合理的です。
「PN40」ではM.2はeMMCと排他利用となっています。
M.2スロットなのにeMMCとはいかに?と思って調べてみたら、M2EMという、eMMCが載ったM.2 SATA SSDモジュールがあるんですね。
完成品として売られている「PN40」は32GBとか64GBのeMMCを搭載しているパターンが多いですが、ベアボーンだと普通にM.2 SSDを載せたほうが早いです。
パッケージはシンプルで、VESAマウンタが大きく見えます。
まとめ
CPUの違い(とそこからくる差異)こそあれ、基本仕様はほとんど変わらない「Mini PC PN40」「Mini PC PN60」ですが、価格は大きく違っています。
実売価格で「Mini PC PN40」はCeleron N4000モデルで159ドル(約17700円)〜、「Mini PC PN60」は319ドル(約35500円)となっており、ほぼ倍の値段となっています。
まぁ、Intel NUCも同じくらいの価格設定なのでおかしい訳ではないのですが。
国内販売された「PN60」は4GBメモリと1TB HDD、Windows 10 Homeを追加して83,000円なので、どうみてもベアボーンを買ったほうがお得ですね。
コメント
このページから、clubadsme.com>http://applandi.info/jp_webwindowsnew/?uclick=16usq5mydz#と飛ばされました。対策御願い致します。