これはZeroでいいのか…? Sinovoip「Banana Pi BPI-P2 Zero」はPoE対応LANポートとオンボードストレージ付き

2018年8月1日、Banana Piの製造で知られるSinoVoipから「Banana Pi BPI-P2 Zero」が発表されました。

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スペック

比較として、前世代(というかスペック的にも型番的にも姉妹機になると思います)に当たる「Banana Pi BPI-M2 Zero」と、同じZEROを冠する「Raspberry Pi Zero W」を併記しています。

model BPI-P2 Zero BPI-M2 Zero Pi Zero W
メーカー Sinovoip Raspberry
発売日 2018/08 2017/10 2017/02
価格 16ドル 10ドル
価格(日本円) 1296円
CPU Allwinner H2+(4コア)
(1GHz A7 x4)
BCM2835(1GHz 1コア)
GPU Mali-400MP VideoCore IV 250MHz
メモリー 512MB DDR3 512MB LPDDR2
サポートOS android
Linux
android 4.4
Armbian
Raspbian 8.0
ubuntu 16.04
Raspbian
有線LAN 100MbE x 1 × ×
Wi-fi 802.11b/g/n 802.11b/g/n(2.4GHz)
Bluetooth 4.0 4.1
チップ AP6212 Cypress CYW43438
ストレージ 8GB eMMC
microSD(最大64GB)
microSD(最大64GB) microSD(最大64GB)
USB 2.0 x 1(micro)
2.0 x 1(micro、電源)
2.0 x 1(micro,OTG)
GPIO 40pin x 1 40pin x 1(hole) 40pin x 1
映像 mini HDMI(1.4 1080p/30Hz)
カメラ MIPI-CSI
オーディオジャック ×
その他インターフェース UART(3pin) UART(3pin hole) UART
消費電力 1.0W
電源 microUSB 5V/2A
PoE
microUSB 5V/2A microUSB 5V/1A
65mm 60mm 65mm
奥行き 52.5mm 30mm 30mm
高さ 5mm
その他 重量:30g 重量:15g 重量:9g

特徴

「Banana Pi BPI-P2 Zero」はZeroの名を冠する割に大きく、姉妹機の「Banana Pi BPI-M2 Zero」が「Raspberry Pi Zero W」とほぼ同じサイズなのに対して「Raspberry Pi Zero W」の2枚分に近い65mm×52.5mmあります。

下の画像は上が「Raspberry Pi Zero W」、下が「Banana Pi BPI-M2 Zero」となります。見るからに「Banana Pi BPI-P2 Zero」の半分ですね。

「Banana Pi BPI-P2 Zero」は2枚分の大きさとなった代わりに100MbEながらオンボードでLANポートがあり、有線ネットワークが利用できます。

技適を取得しているSBC(シングルボードコンピューター)は数が少なく、なかなか合法的に無線LANが使えない中、コンパクトで有線LANが使えるというのは大きな利点と言えます。
なお、「Raspberry Pi Zero W」は技適を取得しているので無線LANが使えます。

このLANポートはPoE対応のため、PoE対応のルーターを使えば別途電源を用意する必要がないのも利点です。

また、「Raspberry Pi Zero W」「Banana Pi BPI-M2 Zero」と異なる点として挙げられるのが、ストレージとして8GBのeMMCを搭載している点です。
SDカードと比較するとOSの書き込みなどは面倒ではありますが、追加でお金がかからないというのはひとつの利点と言えます。

eMMCは現行の規格上の転送速度は最大400MB/sですが、実測では100〜130MB/sのものが多いです。
SDカードだと早いものは実測で90MB/s程度出るものが売られていますが、その分コストが上乗せされることになります。

本当ならSDカードと寿命や書き換え耐久性を比較したいところなのですが、どうもフラッシュメディアの品質によって変わるようで一概に比較ができそうにありませんでした。

ピンヘッダが最初から装着されている点も利点といえば利点です。
「Raspberry Pi Zero W」でもピンヘッダ装着済みのモデルが発売されたことからもわかるように、ハンダ付けを面倒に感じる層がいるのは事実ですが、このクラスになると人によってはないほうがいいという場合もあるので、微妙なところですね。

まとめ

実のところがじぇっとりっぷは、ローエンドともいうべきメモリ512MB前後のSBCに対しては懐疑的でした。
512MBだと昨今のリッチなOSを動かすには厳しいです。
消費電力的にも1Wとか2W程度というのはそれなりに魅力がありますが、モバイルバッテリー駆動で一ヶ月とかいうレベルになるわけでもありません。

そんな態度が変わってきたのは、遅まきながら「ESP32」の存在を知ってからです。
「ESP32」とは簡単に説明すると Wi-FiとBluetoothを内蔵する低コスト・低消費電力なマイコンで、240MHzの2コア、メモリ512KB、フラッシュメモリは4MBと、ギリギリまで削ったスペックながら、うまく調整すれば単3電池2本で数ヶ月単位で動作が可能です。

最近のIoTブームでこの「ESP32」ががじぇっとりっぷの近辺で話題になりつつあり、そうすると2GBとか4GBメモリを搭載するSBCとの間を埋めるくらいのスペックを持ったSBCがあってもいいんじゃないかなあと最近は思い始めました。

実際、「Banana Pi BPI-P2 Zero」のスペックはGoogle Home(デュアルコアCortex-A7、512MB DDR3メモリ、256MBフラッシュメモリ)よりもちょっと上で、このことはやりようによっては十分実用に足ることを示しています。

気になる「Banana Pi BPI-P2 Zero」ですが、実はまだ発売が開始されておらず、価格も未発表となっています。
とはいえそう高くはなるとも思えず、20ドルから30ドルの間ではないかと思っています。

また、上位のSoCとなるAllwinner H3およびH5のオプションも用意されているようですが、こちらも詳細は不明となっています。

関連リンク


Banana Pi BPI-M2 (amazon)

Banana Pi BPI-P2 Zero – BPI wiki
Banana Pi BPI-P2 Zero – Sinovoip