[比較表] まだまだ発売されていた! 最近発売された格安4Kテレビ一覧 第2弾(9モデル)

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3ヶ月ほど前に「[比較表] 格安4Kテレビ18モデルを比較してみたら東芝無双でした」という記事を公開したのですが、記事公開後も格安テレビの新モデルの発売が相次いでいたため、記事公開後に発売されたモデルおよび、調査漏れしていたモデルについてまとめてみました。

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比較表

※並びは発売日順となっています

モデル名ブランドインチ数価格発売日HDR製造メーカーメインボードパネルバックライトHDMIUSB無線LAN特徴応答速度(GtoG)輝度コントラスト比スピーカー消費電力年間消費電力高さ高さ(スタンド無)奥行き(スタンド有)奥行き(スタンド無)重量VESA
QRS-49U4K山善49インチ54,800円(税込)2018/03慶洋エンジニアリング東芝不明直下型3USB2.0 x 1×8ms350cd/m24000:110W+10W105W117.9kWh/年1100mm686mm643mm231mm88mm10.31kg200x200mm
FT-K5020BneXXion50インチ53,784円(税込)2018/04/25不明東芝?不明直下型4USB3.0 x 1
USB2.0 x 1
×HDMI2のみARC対応9.5ms290cd/m25000:110W+10W135W175kWh/年1130mm715mm663.6mm224mm91mm12.1kg200x200mm
50TV4KUHDSW184ジョワイユ50インチ48,000円(税込)2018/05/15不明東芝?VA直下型4USB3.0 x 1
USB2.0 x 1
×HDMI2のみARC対応不明不明不明10W+10W135W175kWh/年1130mm715mm663.6mm224mm92.6mm12kg200x200mm
55TV4KUHDSW184ジョワイユ55インチ59,800円(税込)2018/05/15不明東芝?VA直下型4USB3.0 x 1
USB2.0 x 1
×HDMI2のみARC対応不明不明不明10W+10W140W180kWh/年1243mm775mm727.9mm224mm90.1mm13.8kg300x200mm
FL-50U3010ヤマダ電機50インチ49,800円(税別)2018/07/14HDRFUNAI製FUNAI?VA 60Hz42×SeeQVault対応
USB HDD最大3台
HDMI1のみHDCP2.2/ARC対応
Sonic Emotion PREMIUM
不明不明不明10W+10W85W98kWh/年1123mm700mm651mm225mm87mm10.2kg300x200mm
PIX-49VL100ピクセラ49インチ39,800円(税込)2018/07/27自社?自社?IPS直下型5USB2.0 x 1×完売不明不明6000:18W+8W150W230kWh/年1107mm698mm646mm244mm83mm11.8kg200x200mm
MAL-FWTV55marshall55インチ68,200円(税込)2018/07/27HDR不明東芝VA 60Hz直下型3USB2.0 x 1×耐久30000時間6.5ms280cd/m24500:18W+8W150W不明1242mm786.4mm730mm246mm83.8mm14.2kg400x200mm
UTV55U5ユニーク55インチ54,800円(税込)2018/07不明東芝?IPS直下型4USB3.0 x 1
USB2.0 x 1
×コストコ限定
フロントスピーカー
HDMI2のみARC対応
9ms340cd/m21100:110W+10W144W202kWh/年1242.9mm810.9mm263.4mm14.32kg300x200mm
GH-TV49D-BK
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ゲオ(GH)49インチ46,800円(税別)2018/08/06グリーンハウス社製東芝?IPS 60Hz直下型4USB3.0 x 1
USB2.0 x 1
×HDMI2のみARC対応9ms340cd/m21100:110W+10W106W170kWh/年1104mm700mm648mm315mm75mm11.5kg200x200mm

各社特徴

前回の記事に合わせて、今回も各社ごとに特徴をまとめたいと思います。
しかしながら、メインボードについては8社9モデルのうち、実に5モデルが共通となっています。

で、このメインボードなんですが、共通して書かれているのが「SOCIONEXT製チップ搭載、日本製メインボード搭載」の文言です。
メーカー名を出していないんですね。

そこで終わるのも面白くないので掘り下げて調べていたら、各社のマニュアルに書かれている番組表の構成が中国ハイセンス社と同じものでした。

ハイセンスは国内でもじわじわとシェアを伸ばしており、2015年前半は2〜3%だったのが2017年末にようやく10%を超えるくらいとなっています。
ところが4Kテレビのみで見た場合、2016年6月に国内参戦して2017年末の時点で5%程度とかなり苦戦しています。
(東芝は逆に、全体でのシェアは10%強ですが、4Kでは15%程度となっています)

参考:ハイセンスのREGZA買収戦略 テレビ販売のシェアで分析 – BCN

4Kハイエンドモデルは国内勢がまだまだ強く、もともと安めのテレビを出しているハイセンスとしては、格安テレビの分野からシェアを崩しにかかるというのはシナリオとしてはそう間違ってないと思います。

そのハイセンスは、2017年11月14日に傘下の青岛海信电器股份有限公司による東芝映像ソリューションの買収を発表し、2018年2月28日に株式譲渡が完了、2018年3月1日付けで役員人事が行われています。
かなりガッツリ入れ替わっていますね。

ここから導かれる答えとしては、「SOCIONEXT製チップ搭載、日本製」なメインボードは、ハイセンス傘下となった東芝映像ソリューション製なんじゃないかなぁと。

山善

ホームセンターに行けば必ずその名前を目にする山善(YAMAZENと書かれることが多いです)からも、格安4Kテレビが発売されていました。
2018年3月発売と、前回の記事執筆時点ではすでに販売されていたのですが、当時の調査には全く引っかかっていませんでした。

QRS-49U4Kは山善のAV機器・デジタル家電のオリジナルブランド”Qriom”に属しています。
3月発売なので当時あちこちで使われていたHDMI x3、USB x1の東芝製メインボードが使われています。

QRS-49U4K 販売ページ
QRS-49U4K 製品ページ

neXXion

neXXionは株式会社Freedomの家電ブランドとなります。
株式会社Freedom自体は設立平成17年8月4日、従業員340名(公式サイトより)とそこそこの規模です。
事業内容を見ると人材派遣、役員運転手、建設、家電事業となっており、扱いはそこまで大きくないようです。

neXXionブランドは2016年11月1日からとなっており、記事執筆時点では小型冷蔵庫とテレビが中心となっています。

FT-K5020B 販売ページ
FT-K5020B 製品ページ

ジョワイユ

株式会社ジョワイユは事業内容が家電輸入製造卸販売・EC卸売業務となっています。JOYEUXと書いてジョワイユと読むようです。
調べて見たら家電輸入販売のREAL LIFE JAPAN(現在は倒産)の子会社として2012年3月に設立しています。この時点ではREAL LIFE JAPANが株式の75%を保有していましたが、不良品の大量返品と円安のコンボで2015年1月にREAL LIFE JAPANが倒産した際に代表者に株式が譲渡されています。

なお、以前は会社案内に住所や売上高が掲載されていましたが、現在は削除されています。

50TV4KUHDSW184 販売ページ
55TV4KUHDSW184 販売ページ
50TV4KUHDSW184 製品ページ
55TV4KUHDSW184 製品ページ

ヤマダ電機

製造メーカーのFUNAI(船井電機)は海外でのOEMが中心で、国内ではVHSビデオデッキを製造・販売する最後のメーカー(2016年7月に生産終了)として密かに知られていました。
2017年にヤマダ電機が独占販売を開始し、懐かしい名前が出てきたと話題になりました。

もともと長年に渡るテレビ開発のノウハウを保有しているため格安4Kテレビの中では数少ない、独自基盤となっています。下の画像を見れば、インターフェースの並びが他と全く違うことがわかります

そしてSeeQVault(大雑把に説明すると、「機器縛り」ではなく「媒体縛り」にするコンテンツ保護技術。録画データの入ったHDDを同一メーカー製品に付け替えても再生できる)に対応しているのはFUNAIだけとなります。

FL-50U3010 販売ページ
FL-50U3010 製品ページ

ピクセラ

ピクセラはPC周辺機器メーカーとして主にワンセグチューナーとかTV用チューナーで知られています。
録画ソフトなども自前開発しているので、おそらくではありますが、自社開発基盤と自社開発ソフトで製造しているのではないかと思われます。
むしろTV用チューナーを作っていたのに最近までテレビを作っていなかったほうが不思議です。

なお、49インチで39,800円という格安4Kテレビを更に価格破壊するような値付けをしたこともあり、2018年7月27日の予約開始と同時に注文が殺到し、あっという間に完売しています。

PIX-49VL100 製品・販売ページ

marshall

MARSHALは2005年12月設立の会社で、主にPC周辺機器を扱っています。”お立ち台”スタイルのHDDデュプリケーターとか、安いHDDケースとか、製品を見れば「あぁ、あれの会社かぁ」となる人は結構いるんじゃないでしょうか。少なくともがじぇっとりっぷはそうなりました。

最近は自社ブランド「IRIE(アイリー)」の名前ですっきりしたデザインのテレビとモバイルバッテリー(なぜこの組み合わせ…)を手がけているようで、MAL-FWTV55は初の4Kモデルとなるようです。

IRIE MAL-FWTV55 販売ページ
IRIE MAL-FWTV55 製品ページ

ユニーク

株式会社ユニークは2007年設立のモバイル・PC周辺機器の輸入・製造・販売企業です。
取扱製品の中ではスマホ用の「iRing」が一番メジャーでしょうか。

UTV55U5はユニークが扱う初めてのテレビ製品であるので、ノウハウなどはあまりなさそうな感じがしますが、コストコ専売ということもあり、サポートはコストコが中心となって行うものと思われるので、その点では心配なさそうです。

また、UTV55U5はフロントスピーカとなっているので、音の広がりという点では他モデルより優位に立っていそうです(とはいえ、格安4Kテレビはもともとの音質が貧弱なので、サウンドバーなりを追加して使う人が多いようです)。

PROMETHEUS UTV55U5 製品ページ

ゲオ(GH)

前回記事でも登場したゲオです。
製造はグリーンハウス社で、前回記事のGH-TV49B-BKの後継機といったところでしょうか。
メインボードを一新した代わりにHDRの対応がなくなっています。

GH-TV49D-BK 販売ページ
icon
GH-TV49D-BK 製品ページ

まとめ

今回の記事ではリモコンの画像も載せてみました。リモコンもロゴ以外共通のところが多く、バリエーションがないのがわかりますね。

2018年5月時点では東芝映像ソリューション製メインボード無双でしたが、現在は(がじぇっとりっぷの推測が合っているのならば)ハイセンス傘下の東芝映像ソリューション製メインボード無双と言う状況となっています。
紹介した9モデルのうち、独自っぽいのはFUNAIとピクセラの2モデルだけです。

画質そのものはパネルによりけりとなりますが、USBポートが2つに増え、2つのHDDを同時接続できるようになったので、HDDの大容量化がしやすくなっています。

ただし、格安4Kはやはり値段なりの画質や性能となってしまいますので、少しでもこだわりたいという方は、大手メーカーのエントリーモデルが10万円を切る値段で販売されているので、そちらをおすすめします。

関連リンク


AQUOS LC-50U45 (amazon)

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