CES2019(会期:2019年1月8日〜11日)内で展示されていた、スタッカブルなミニPC、ASUS「Mini PC PB60G」ですが、いつの間にか製品ページができていたので、紹介します。
スペック
姉妹モデルとなる、非モジュールタイプの「Mini PC PB60」のスペックも併記します。
メーカー | ASUS | |
型番 | Mini PC PB60G | Mini PC PB60 |
価格 | 2019/01 | |
発売日 | ||
幅 | 175mm | |
奥行き | 175mm | |
高さ | 70.2mm | 34.2mm |
容量 | 2.15L | 1.05L |
CPU | Intel Core i7-8700T Intel Core i5-8400T Intel Core i3-8100T Intel Pentium G5400T | |
チップセット | B360 | |
メモリインターフェイス | SO-DIMM DDR4-2400 | |
メモリスロット | 2 | |
メモリ最大 | 32GB | |
ECC対応 | – | |
ストレージ | – | |
SATAポート数 | 1 | |
M.2 | 1 | |
mSATA | – | |
USB2.0(内部) | – | |
USB2.0(外部) | Rear x 2 | |
USB3.0(内部) | – | |
USB3.0(外部) | Front x 2(Gen2) Front x 2(Gen1) Rear x 1(Gen2) | |
USB type-C | Front x 1(Gen1) | |
SDカード | – | |
LAN | Rear 1Gb x 1 | |
Wi-fi | 802.11 ac(1×1) | |
Bluetooth | 5.0 | |
D-Sub | △ | |
DVI | × | |
HDMI | Rear x 1 | |
4K対応 | ||
DisplayPort | Rear x 1 | |
シリアルポート | △ | |
S/PDIF | – | |
オーディオジャック | Front x 2(Headset/Mic) | |
サウンドチップ | – | |
光学ドライブ | – | |
PCI-Eスロット | – | |
eSATA | – | |
赤外線 | – | |
Optaneメモリ対応 | – | |
最大消費電力 | ||
電源 | 120W | 90W |
ノイズレベル | ||
VESA | ||
付属品 | スタンド VESAマウントキット キーボード・マウス(オプション) | |
その他 | Configurable port (COM, VGA, DP) モジュール式 | Configurable port (COM, VGA, DP) |
特徴
CES2019で発表されたASUS製品については、以前に第2世代Ryzen Mobile搭載ミニPC「Mini PC PB50」を紹介しています。
「Mini PC PB60G」はこれのIntel CPU版とも言えるものです。
非モジュールタイプの「Mini PC PB60」もあります。
「Mini PC PB60G」の最大の特徴は単体で完結するのではなく、モジュールを組み合わせることで拡張ができる点です。
モジュールにはNVIDIA「Quadro P620」または「Quadro P1000」を内蔵し、2D/3Dデザインに力を発揮します。グラフィックモジュールということですね。
「Mini PC PB50」の記事で頭を抱えていた、”高さ70mm”の謎もようやく解けました。モジュールを含めた高さだったんですね。
CPUはモバイル向けではなくデスクトップ向けとなっており、Pentium Gold G5400TからCore i7-8700Tまで選択できます。
メモリはSO-DIMM DDR4-2400×2で最大32GB、ストレージは2.5インチとM.2 SSD(PCIe3.0 x4)のデュアルストレージです。
メモリやストレージを追加するときは、本体が画像のように開きます。
継ぎ目もデザインの一部になっていておしゃれですね。
グラフィックモジュールまで含めたインターフェースです。一体化したデザインがいいですね。
背面右の”Configurable port”はシリアルポート、D-Sub、DisplayPortが選択できます。
モジュール部にはminiDisplayPortが4つ並び、本体と合わせて最大7画面表示ができるとのこと。
このサイズで7画面とか、CADより株式に向いているような気が…
アンテナが1本なので、Wifiは最大433Mbpsです。
「Mini PC PB50」の時も思いましたが、なぜアンテナ2本(最大866Mbps)にしないんでしょうか?
グラフィックモジュール部とはサイドにあるコネクタで接続します。
非モジュールタイプの「Mini PC PB60」にはこのコネクタがありません。
接続時にはコネクタの他に本体の底面にネジを挿し、グラフィックモジュール側と壁掛け時計のように固定します。
「Mini PC PB60G」にはさらに、本体の上に積み上げる光学ドライブモジュールがあります。
これはUSB接続なので、「Mini PC PB60」でも使えます。
グラフィックモジュール同様、本体の天板にネジを入れて、壁掛け時計のように固定するだけのお手軽スタックです。
光学ドライブモジュールもフロントは一体化したデザインとなっています。
グラフィックモジュールと合わせて3段重ねにしても映えそうです。
面白いのが背面インターフェースで、単なる光学ドライブというわけではなく、COMポート(シリアルポート)やパラレルポートなど、レガシーなインターフェースを備えています。
パラレルポートとか久しぶりに見ました…
「Mini PC PB60/PB60G」は常時稼働を想定し、また振動や落下のテストも行っています。
とはいえ、MILスペックを取得しているわけでもなく、テスト内容についても公開はされていません。
一般的なオフィス環境では常時稼働させても支障がない、くらいに考えておくといいかと思います。
「Mini PC PB60G」はモジュールを接続した状態でVESAマウントができるのですが…ディスプレイの裏に奥には分厚すぎる気が…一応、出来るということで。
もちろん、普通のスタンドも付属しています。
こうやっておくとAsrock「DeskMini」シリーズなどと変わらない雰囲気ですね。
まとめ
ミニPCサイズながら「Quadro P620/P1000」を搭載可能な「Mini PC PB60G」は、2Lサイズとは思えない破格のグラフィック能力を持っています。
これに対抗できそうなのは、第7世代Intel CPUでGeForce GTX 1060を搭載する「GB-BNi7HG6-1060」(容量2.6L)くらいでしょうか。
価格についてですが、米アマゾンで完成品(Core i3-8100T/Quadro P620/8GB mem/256GB SSD/Windows10 Pro)が949ドル(約106,000円)となっていました。
ついでに言うと、非モジュールタイプの「Mini PC PB60」はCore i3-8100T/4GB mem/500GB HDDで561.99ドル(約62,700円)です。
決して安い買い物というわけではありませんが、コンパクトさと性能を考えれば高くはないですね。
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