変圧器っぽい。 Shuttle「XPC EN01J」は巨大放熱板の付いたミニPC

2019年5月31日、というかCOMPUTEX TAIPEI 2019(期間:2019年5月28日〜6月1日)において、小型PCメーカーのShuttleから「広い温度環境向けの使用に耐える堅牢な設計」の「XPC EN01」シリーズを公開しました。

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スペック

メーカー Shuttle
型番 XPC EN01
価格
発売日
87mm
奥行き 50mm
高さ 84mm
容量 0.365L
CPU Celeron J3355
Celeron J3455
Pentium J4205
CPU世代 Apollo Lake
メモリインターフェイス LPDDR4-2400
メモリスロット 不明
メモリ最大 8GB
ECC対応 ×
ストレージ eMMC(〜64GB)
SATAポート数 ×
M.2 Key B(3042)
mSATA ×
USB2.0(内部) ×
USB2.0(外部) Rear x 1(micro)
USB3.0(内部)
USB3.0(外部) Rear x 2(Gen1)
USB type-C ×
SDカード
Side x 1(microSD)
LAN 1GbE x 1
PoE x 1
Wi-fi ×
Bluetooth ×
D-Sub ×
DVI ×
HDMI Rear x 1(1.4)
4K対応 4K/30Hz
DisplayPort ×
シリアルポート ×
S/PDIF ×
オーディオジャック ×
サウンドチップ ×
光学ドライブ ×
PCI-Eスロット ×
eSATA ×
赤外線 ×
Optaneメモリ対応 ×
最大消費電力 不明
電源 不明
ノイズレベル ファンレス
VESA
付属品
その他

特徴

「EN01(スペック表上はEN01J)」の特徴は、本体の3分の1くらいある大きな放熱板でしょう。

超小型のフルスペックPCは、ECS「LIVA」シリーズや「MousePro C100」、もっと言えば一世を風靡したスティックPCなどがあります。
その中にはファンレスのものもありますが、穴あきの天板だったり、放熱板タイプもデザインを崩さない程度の長さだったりです。
ここまでデザインを捨てたスタイルは、産業向けを含めてもなかなか見ないです。

スペックは、CPUはApolloLake世代で、Celeron J3355/J3455、Pentium J4205となっています。
Passmark値を比較すると以下のようになります。

Celeron J3355:823/1194
Celeron J3455:771/2122
Pentium J4205:860/2257
Atom x7-Z8750:586/1889 (参考)
Celeron J4005:1149/1541 (参考)
Pentium J5005:1192/2906 (参考)

J3355は2コアなのでマルチスレッド性能が低くなっていますが、Atom機よりはマシってレベルですね。
次の世代のGeminiLake(Celeron J4005/Pentium J5005など)は、シングルスレッド性能で4割、マルチスレッド性能でも3割くらい性能が上がっているので、ちょっと見劣りします。

とはいえ、よほどハードな使い方をしなければなんとかなる性能であることも事実で、IoTのエッジコンピューティング用途(を想定しているようです)としては、まぁ足りるかなと。

メモリは最大8GBです。これはApollo Lakeの仕様なのですが、普通に16GBや32GBも認識できることが実証されています。
メモリスロット数などは公開されていませんが、サイズ的に1スロットではないかと思われるます。

ストレージについてはeMMC(最大64GB)とmicroSDとなっています。
公式のニュースリリース内ではM.2 SSDも搭載できるようなことが書いてあるのですが、どうなんでしょう…?
エッジコンピューティング向けとはいえ、eMMCでなんとかなるとは思えないのですが…

内部にはM.2 Key Bスロットがあり、LTEモジュールを追加できます。スペック表にはNano SIMスロットが記載されており、外見にスロットが見当たらないことから基板上にスロットがあるものと思われます。まぁ、頻繁に交換するものでもありませんし、外部にスロットを用意する必要はないですね。

インターフェースはUSB3.1 Gen1(要はUSB3.0)が2ポート、microUSBが1ポート、HDMIは1.4、LANポートが2つです。
サイドにはDC-INとmicroSDスロットがあります。
LANポートの片方はPoE対応となっています(が、速度が不明です)。

放熱板にはファン付きモデルもあるようで、COMPUTEX TAIPEI 2019の会場では、ファン付きモデルにWEBカメラの映像を入力、ディスプレイに表示させるというデモを行っていたようです。

まとめ

「EN01」は公開情報が少なく、分かっているのは基本スペック程度の内容となっています。
それでもファンレスかつ内部に埃が入らず、LTE(あるいは将来的に5G)を用いるというのは、そこそこ過酷な環境(粉塵舞う工場内とか)で、IoTのエッジ端末として使われるさまが想像できます。
その割にシリアルポートがないのはちょっと不可解ではありますが。増設できるんでしょうか?

Shuttleは小型PCメーカーと言っても極端に小さなものはほとんど手がけていなかったので、「EN01」を見た時は「おっ?」となりました。
ニュースリリースの中で「5G、AI、IoTの時代には小型で動作温度範囲の広い機器が重要となり、そのような新しいマーケットへの準備が必要となる(意訳)」と言うようなことが書かれているので、超小型モデルは今回限りの話ではなく、今後も継続的に発表されそうです。

関連リンク


Shuttle DX30

ニュースリリース(Computex 2019出展) ※見れない場合はTOPページから