2019年7月30日、クラウドファンディングサービスのKickstarterに、見た目はほぼサングラスなスマートグラス「Norm Glasses」が登場しました。開発元はHuman Capable Ink. というスタートアップ企業です。
スペック
メーカー | Human Capable Inc. |
モデル名 | Norm Glasses |
価格 | 339ドル |
画角 | 20度 |
解像度 | 選定中 |
カメラ | 8M(静止画) 1080p(動画) |
操作方法 | 音声 タッチ操作 ヘッドジェスチャー スマホアプリ |
スピーカー | ステレオ |
防水 | 生活防水程度 |
充電時間 | 2Hr |
バッテリー | 4日(スタンバイ) 4〜5時間(継続使用) |
OS | Androidベース |
対応OS | Android iOS |
Bluetooth | 4.1 |
センサー | 9軸ジャイロ 加速度 磁気 |
CPU | デュアルコア 1.2GHz |
メモリ | 1GB |
ストレージ | 8GB |
重量 | 36g |
サイズ(ナロー) | レンズ幅45mm 鼻幅16mm テンプル140mm |
サイズ(ミディアム) | レンズ幅51mm 鼻幅18mm テンプル145mm |
サイズ(ワイド) | レンズ幅56mm 鼻幅21mm テンプル150mm |
特徴
スマートグラスやARグラスのジャンルは開発が結構盛んで、以前であれば「Google Glass」、最近だと「Hololens」や「Magic Leap」などが話題になっています。国内だとEPSONなんかが手がけていますね。
ただ、今までのARグラスは未来チックというか、顔を半分くらい覆うものだったり、メガネに投写パーツが付属した形のものだったりと、ひと目でスマートグラスだなと分かるものばかりなのですが、「Norm Glasses」は見た目は大きな(そしてちょっとダサい)サングラスです。
初出はCES2019(会期:2019年1月8〜11日)で、イノベーションアワードを取得しています。
上の画像だと投影機構が見えませんが、他の角度から見るとこんな感じに小さいのが付いています。
投影機構があるのは右目だけで、左目にはありません。なので右目側だけちょっと膨らんでいます。
小さいのでFOV(Field of View、視野)は20度と狭いです。
どのくらいの範囲かというと、腕を伸ばしたところに6インチの画面があるくらいの大きさの画面になります。
小さい画面ですが、13.3インチノートなら普段使いの距離で画面の1/4くらいを見る感じなので、そこそこの情報量が表示できそうです。
ただ、スペックに解像度が記載されていません。
コメントによると現時点では2種類の候補があり、注文数でどちらにするか決めるとのこと。解像度はスマートウォッチ以上スマホ以下とされています。
アスペクト比は16:9か、近いところとあるので、公開されているビデオを見る限りでは最大でもDVDサイズ(720×480)くらいの雰囲気です。
機器はテンプルの部分に組み込まれており、CPUはデュアルコアの1.2GHz、メモリは1GBでストレージは8GBと、今時エントリークラスのスマホでも見ないくらい控えめなスペックです。
バッテリーはこれまた容量が書いていませんが、スタンバイで4日程度、通常利用で1〜2日、連続使用で4〜5時間となっています。連続録画をしている場合は2時間程度まで下がるとのこと。
重量が36gなので、この辺はトレードオフですね。
スマートウォッチ並というのがスペック面での評価になるでしょう。
画面の操作はアプリ、音声、ヘッドジェスチャー、タッチ(上の画像で指で触れている辺りがタッチパネルになっています)と、結構多彩です。
耳の近くにはスピーカーがあり、正面フレームの端にはカメラがあります。
静止画は800万画素、録画はフルHDですが、ストレージ容量の都合上、フルHD録画は1時間程度が限界となるとのことです。
サイズは顔の大きさに合わせて3種類用意されています。
注文する際は自分の顔のサイズを考えて注文しましょう。
レンズはUVカットレンズとブルーライトカットレンズから選べます。
充電はスマートウォッチみたいな4ピンマグネット、もしくはUSBで行えます。
しかし、充電規格の詳細も明らかにされていないので、5Vでいけるのかは不明です。
内蔵アプリは一部開発段階で、電話、コンタクト、テキストメッセージ、カメラ、ビデオレコーダー、ボイスレコーダー、ギャラリー、メディアプレイヤー、ナビゲーション、時計、天気の11種類がFirst phaseとなっています。
Second PhaseはEメール、ソーシャルメディア、ライブストリーミング、ノートとなっています。
また、SDKを公開するのでサードパーティーがアプリ開発を行うこともできるとのことです。
まとめ
スペック的にはおとなしめではありますが、メールの通知とタイトルを受け取るとか、アラームを鳴らすとか、時間を見るとか、スマートウォッチで済ませられる範囲のことであれば十分使えそうです。
また、スペックを要求してこないARアプリも動くと思うのでAR入門、あるいは日常に溶け込むAR体験としては良さそうな感じです。「Google Lens」とか使えたら面白い体験ができそうですね。
価格は24%オフの339ドルからとなっています。発送予定は2020年3月です。
出資期限は2019年8月30日なので、気になる方は早めにチェックしましょう。
画像の一部はNext Realityよりお借りしました。
関連リンク
Norm Glasses: Lightweight, normal looking AR Smart Glasses – Kickstarter
コメント