2019年8月20日、キーボード面がタッチパッドにもなる変わったキーボード「mokibo」が、クラウドファンディングサイトのmakuakeに登場しました。
スペック
メーカー | INNOPRESSO |
モデル名 | mokibo(MKB316) |
発売日 | 2015 |
価格 | 18,000円 |
販売価格 | 12,600円 |
接続 | Bluetooth 4.0 LE |
ペアリング | 3デバイス |
マルチタッチ | 4点 |
レイアウト | 10言語 |
カラー | 赤/黒 |
バッテリー | 2.2WHr(3.7V 590mAh) |
充電端子 | microUSB |
サイズ | 260×130×7.5mm |
重量 | 245g |
対応OS | Windows 8以降 Android 4.3以降 MacOS 9以降 iOS / iPad OS 13以降 |
mokiboとmoky
「mokibo」は2015年にIndiegogoで出資を募った「moky」を前身としています。
moky: Invisible Touchpad Keyboard – Indiegogo
「moky」は当時15.5万ドル(約1650万円)を集めながらも、2016年1月にはコンセプトはそのままに設計を変更して名称も「mokibo」と変更されました。
2016年10月出荷の予定から遅れに遅れて、コメント欄も怨嗟の声であふれ・・・と、ここまではクラウドファンディングではよくある話ですが、ほぼ月1で進捗報告がされるという不思議な状況で、2019年5月にようやく出荷開始という、なかなかいわくつきのキーボードでもあります。
なお、出荷開始アナウンスではプロジェクトオーナーが「Unbelievable!」とコメントしたくらいです。
その後は2019年7月にクラウドファンディングサイトのIndiegogoで「mokibo」の名前で登場しています。
Mokibo: 2-in-1 Keyboard Embedded with Touchpad – Indiegogo
ここだけ見ると怪しい感じですが、すでに完成していること、出荷も行っていることから、モノが届かないということはないだろうと、makuakeでの登場を機に紹介することにしました。
このように生産の風景も公開されているので、多分大丈夫・・・
特徴
「mokibo」は見た目は普通のBluetoothキーボードですが、キー上でタッチパッド操作もできるという、不思議なキーボードです。
通常のキーボードとして使いながら、左クリックボタンに触れながらキー表面を撫でればタッチパッドとして動作します。
この不思議技術は、キーの下に80個のタッチセンサーを組み込むことで実現しています。
前述のようにキーボード下の左クリックボタンに触れている間、タッチパッドモードとなる仕組みですが、”Fn”+”CapsLock”でタッチパッドモードを固定することもできます。
タッチセンサーがキーごとに独立しているので、パンタグラフ構造を取ることができ、ちゃんと打鍵感があります。
ちなみにキーピッチは17.5mmとなっています。ちょっと窮屈感はありそうですが、使いにくいとまではいかないくらいですね。
「mokibo」はbluetooth 4.0接続で、3デバイス切り替えが可能です。
デバイスを切り替えるとLEDの色が変わるので、どれにつながっているのかわかりやすくなっています。
さらにF4〜F6キーで各OS(Windows、Android、iOS/MacOS)ごとに合わせたキーレイアウト設定が可能です。
これだけ盛り込んでおいて、バッテリーまで内蔵して、「mokibo」は厚さ7.5mm、重さ245gと、軽量コンパクトです。
開発元のINNOPRESSOは韓国の企業ですが、キーボードレイアウトは10カ国語で用意され、その中には日本語レイアウトもあります。
前述の通り、「mokibo」は出荷されているのですでにレビューも存在します。
そのレビューによると、キーボードとしての出来はそれほど高くないそうです。
デスクトップでの常用には向かないかも知れませんが、タッチパッド分のスペースが不要で軽量コンパクトなので、モバイル用途であれば全然アリだと思います。
まとめ
タッチパッド兼キーボードというアイデア自体は他にもあって、例えば近日予約開始となるベラルーシ発のClevetura「Prestigio Click&Touch」はキーボードが自ら判断してタッチパッドモードに切り替えてくれます。代わりにクリックボタンがないので、これはこれで手が届かない感がありそうです。
キーのない一枚板タイプだと、一番知られているのは(ノートPCですが)Lenovo「YogaBook」でしょう。ひとり家電メーカーで知られるUPQもガラス製のキーボード兼タッチパッド「Q-gadget KB01」を発売しています。
「mokibo」のmakuakeでの価格は税込12,600円からで送料無料となっています。定価18,000円の30%オフです。
これ、地味にIndiegogoの募集価格より安かったりします。
専用のカバースタンドがセットになったコースは30%オフは売り切れ、現在は20%オフ(17,580円)での募集となっています。
makuakeでの目標金額50万円に対し、記事執筆現在で180万円を超える出資が集まっています。終了は2019年10月7日、発送は2019年11月となっています。
コンパクトなモバイルキーボードを探している方にいかがでしょうか。
関連リンク
キー表面をなぞるとタッチパッドに変化する進化系キーボード 「mokibo」 – makuake
Mokibo: 2-in-1 Keyboard Embedded with Touchpad – Indiegogo
INNOPRESSO – 開発元
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