2019年9月19日、中国のショッピングサイト「Gearbest」「Geekbuying」「banggood」などに、Amlogic S922Xを搭載した八角柱型のTV Box「A95X Max Plus」が登場しました。
スペック
model | Max Plus |
メーカー | A95X |
発売日 | 2019/09 |
価格 | 18,105円 |
価格(日本円) | |
CPU | Amlogic S922X(6コア) (A73 x 4 + 1.7GHz A53 x 2) |
GPU | Mali-G52 MP6 |
NPU | × |
メモリー | 4GB DDR4 |
サポートOS | Android 9 |
有線LAN | 1GbE |
Wi-fi | 802.11ac |
Bluetooth | 4.2 |
チップ | |
ストレージ | 64GB eMMC microSD 2.5インチSATA x 1 |
USB | 3.0 x 2 2.0 x 2 |
GPIO | × |
映像 | HDMI(2.1 4K@75Hz) |
カメラ | × |
オーディオジャック | S/PDIF |
その他インターフェース | AV(CVBS 480i / 576i) |
消費電力 | 8W |
電源 | DC 5V/2A |
幅 | 75mm |
奥行き | 75mm |
高さ | 125mm |
その他 | リモコン ゲームパッド |
特徴
TV Boxというと、通常は名前のとおりにほとんどは箱型をしており、時々スティックPCタイプだったり、円盤型のものがあるくらいです。
内部構造の設計のしやすさ、最適化、コスト削減という点では正しいのですが、正直似たり寄ったりの見た目で、あまり区別が付きません。
異色の見た目と言えば、最近では「Acute Angle AA-B4」くらいでしょうか。
そんな中で、「A95X Max Plus」は八角柱という奇抜なデザインで登場しました。
デザインは奇抜に見えますが、下部は吸気口を大きく取っており、煙突効果を利用することでエアフロー的には結構良さそうな雰囲気です。
「A95X Max Plus」はSoCにAmlogic社の「S922X」を採用しています。
「S922X」は2018年9月に登場したSoCで、4コアのCortex A73と2コアのCortex A53で構成され、現時点でのSBC・TV Box向けSoCとしては最上位のモデルです。
SBC(シングルボードコンピューター)で「S922X」を搭載したものにはHardkernel「ODROID-N2」があります。
Amlogic社のSoCは映像系に強く、TV Boxによく採用されています(単に安いだけかもしれませんが)。
「S922X」も例に漏れず、GPUには「Mali-G52 MP6」を搭載しています。”MP6″はユニット数を示していると思ってください。
RK3399が「Mali-T860 MP4」で”MP4″なので、GPUの世代差まで入れると単純計算で1.5倍以上の性能差ということになります。
また、「A95X Max Plus」はHDMI2.1を搭載し、4K@75Hzに対応しています。
さらにHDRはDolby Vision、HDR10、HDR10+、HLG、PRIME HDRと対応の幅が広いので、たいていのストリーミングビデオのHDR映像に対応できると思います。
メディアプレイヤーとしては最高ということですね。
メモリは4GB DDR4、ストレージは64GBです。ストレージはちょっと心もとないですが、増設が可能です(後述)。
インターフェースは前後(?)に付いています。電源ボタンがある面が多分正面です。
そして内部にはなんと2.5インチストレージが入ります。
2.5インチストレージのサイズは69.85mm x 100.45mm x 7.5mm/9mmなので、かなりギリギリですね。
内部構造の画像がないので推測ですが、2.5インチストレージと逆サイドにSoCがあり、大型のヒートシンクが付いているんじゃないかと思います。
OSはAndroid9です。この辺りは他のTV Boxと同じです。
アプリを入れればすべての動画サイトに対応できるので、その点ではAmazonやGoogleの端末より有利です。
消費電力は8Wと、常時起動していても気にならないレベルです。
パッケージです。
リモコンと、Wiiなどに付いているようなセンサーゲームパッドが同梱されます。サイトによってはBluetoothゲームパッドも同梱物に入っていると記載されています。
まぁ、性能的には中規模までのゲーミングにも十分使えるので、間違ってはいないですね。
まとめ
「A95X Max Plus」の価格は18,000〜21,000円(サイトによって異なる)と、TV Boxとしてはやや高価な部類になります。
「ODROID-N2」が79ドル(4GB版)であることを考えると、割高ですね。その分デザインは抜群ですが。
この手の製品はしばらくするとセール価格になるので、少し待つといいかもしれません。
TV Box(特にAmlogic系)はSDカードブートでLinuxを動かせる場合が多いので、「A95X Max Plus」もLinuxを動かせる可能性は高いです(Wi-fiなどが動くかは搭載パーツによる)。
うまく動いてくれれば、ちっちゃなおしゃれサーバー兼メディアプレイヤーなんてこともできそうですね。
関連リンク
A95X Max Plus – Banggood
A95X Max Plus – geekbuying
A95X Max Plus – Gearbest
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