2019年8月31日、台湾ECSのNUCサイズPC「LIVA Z2(N5000)」が発売を開始しました。また同時に、ストレージ容量を32GBから64GBに増やした「LIVA Z(N4200)」も発売されました。
販売サイト(LIVA Z2):Ark(LIVA Z2)、TSUKUMO(LIVA Z2)
、ビックカメラ(LIVA Z2)
販売サイト(LIVA Z):Ark(LIVA Z)、TSUKUMO(LIVA Z)、ビックカメラ(LIVA Z)
スペック
メーカー | ECS | ECS |
型番 | LIVAZ2-4/64-W10 | LIVAZ-4/64-N4200 |
価格 | 32800円 | 33800円(Pro) 30800円(S) |
発売日 | 2019/9 | |
幅 | 132mm | 117mm |
奥行き | 118mm | 128mm |
高さ | 56.4mm | 33mm |
容量 | 0.89L | 0.49L |
OS | Windows 10 Home | Windows 10 Pro Windows 10 Home S |
CPU | Pentium Silver N5000 | Pentium N4200 |
CPU世代 | Gemini Lake | Apollo Lake |
Passmark値 | 1152 / 2441 | 831 / 2031 |
ベース周波数 | 1.1GHz | 1.1GHz |
バースト周波数 | 2.7GHz | 2.5GHz |
グラフィックチップ | UHD 605 | HD 505 |
コア/スレッド数 | 4C/4C | |
TDP | 6W | |
チップセット | ||
メモリ | 4GB DDR4-2400 | 4GB DDR3L-1866 |
メモリスロット | 2 | |
メモリ最大 | 8GB | 16GB |
ストレージ | eMMC 64GB | |
SATAポート数 | 1(<9.5mm) | × |
M.2 | × | 1(2242) |
mSATA | × | |
USB2.0(内部) | × | |
USB2.0(外部) | Rear x 2 | × |
USB3.0(内部) | × | |
USB3.0(外部) | Front x 3(Gen1) | |
USB type-C | Front x 1(Gen1) | |
SDカード | × | |
LAN | Rear 1Gb x 1 | 1Gb x 2 Realtek RTL8111H |
Wi-fi | 802.11ac | 802.11ac |
Bluetooth | 4.2 | 4.0 |
D-Sub | × | |
DVI | × | |
HDMI | Rear x 2(1.4b + 2.0) | Rear x 1(1.4b) |
4K対応(HDMI) | 4K/60Hz(2.0) | 4K/30Hz |
DisplayPort | × | Rear x 1(mini、1.2) |
4K対応(DP) | × | 4K/60Hz |
シリアルポート | × | |
S/PDIF | × | |
オーディオジャック | Front x 1 | |
サウンドチップ | × | Realtek ACL283 |
光学ドライブ | × | |
PCI-Eスロット | × | |
eSATA | × | |
赤外線 | × | |
Optaneメモリ対応 | × | |
最大消費電力 | 15W | |
電源 | 65W / 19V | 19V |
ノイズレベル | 0dB(Fanレス) | |
VESA | ○ | |
付属品 | クイックガイド ドライバDVD VESAブラケット | |
その他 | ファンレス |
特徴(LIVA Z2)
「LIVA Z2」はこれまでCeleron N4000搭載モデルとCeleron N4100搭載モデルが2018年10月から11月ころに発売されていましたが(2019年2月ころに終売、現在は市場在庫のみ)、Pentium Silver N5000搭載モデルのみ未発売となっていました。
1年近く間が空いての登場となるのですが、当時はストレージがeMMC 32GBだったのが、64GBに増強されています。
また、OSがなぜかWindows 10 Home 64bit(Sモード)となっています。
Sモードはセキュリティ面では有利ですが、あれこれと制限がされています。解除して通常のHomeにすることもできますが、一度解除するとSモードには戻せません。
「LIVA Z2」は比較的オーソドックスな構成で、HDMIが2つあってデュアルスクリーンにできる点が特徴です。片方はHDMI2.0なので、4K/60Hz表示に対応しています。
リアのUSB端子は2ポートともUSB 2.0です。キーボードなど高速性の必要のないデバイスを接続する前提ですね。
フロントは逆に全てUSB3.0です。
フロントに4ポート並んでいるのはスペースの都合上でしょうか。
ファンレスですが内部空間には多少余裕があります。
また、Wi-fiカードはオンボードではないので換装が可能です。802.11ax(Wi-fi 6)にも対応できそうですね。
発売モデルはメモリは4GB×1となっています。
公式の上限は8GBとなっていますが、多分32GB(16GB×2)まで積めるんじゃないでしょうか(やる場合は自己責任でおねがいします)。
特徴(LIVA Z)
「LIVA Z」は実は結構古い機種で、初登場は2016年12月、国内で発売されたのは2017年3月と、実に2年半も前の機種になります。
検索してみると、当時は結構あちこちでレビューされていて、ファンレスPCでありながらそれなりの処理性能を持つことから、総合して”普通に使える”と評価されています。
ただやっぱり、内蔵ストレージが32GBでは少ないという声もあり(32GBだと大型のWindows Updateが厳しい)、M.2 SSDを増設したほうがいい、と言った意見も見られました。
2年半を経て登場した「LIVA Z(N4200)」は、これはおそらくですが、一番人気のあった”N4200″モデルに絞って、上記の声を拾った、ストレージ倍増バージョンを出してみた、ということかと思われます。
「LIVA Z」は、薄型NUCサイズでありながらLANポートを2つ持つという、遊び心をくすぐる仕様になっています。
映像系はHDMI+mini-DPで、デュアルディスプレイが可能です。
フロントの並びは「LIVA Z2」と同じです。
リアにはUSBがなく、全部フロントに持ってくるという割りきった配置はなんというか、デスクトップ用途よりサーバー用途に向いている気が・・・
内部はメモリスロットが2つとM.2 SSDスロット(2242のみ対応)があります。
もう少しM.2スロットを端に寄せれば2280サイズも収まったんじゃないかなぁと。そこだけちょっと残念ですね。
M.2 SSDの下にはWi-fiカードがあります。Wi-fiは802.11ac(Wi-fi 5)対応ですがBluetoothが4.0と古めです。
なお、メモリについて、「LIVA Z」はDDR3L、「LIVA Z2」はDDR4である点は注意が必要です。
まとめ
ECSの「LIVA」シリーズはこれまでに何度か記事にしてきましたが、GPIOを持っていたり、クアッドシリアルポートだったりと、なにげにスタンダードモデルの紹介をしていませんでした。
尖ったところはそれほどありませんが、性能面とファンレスということを考慮すると、リビングPCにするとか、サーバーにするとか、使い方は結構あります。
メディアプレイヤーにするのもアリですね。
価格は「LIVA Z2」が32,800円、「LIVA Z」がWindows 10 Proモデルが33,800円、Windows 10 Home 32bit(Sモード)モデルが30,800円です。
遊び用としてみれば悪くない価格かと思います。
ちなみに、ベアボーンかつファンありであれば「LIVA Z」と同じデザインで、「LIVA Z Plus」としてCore i5-7200U搭載モデルが48,000円弱で販売されています。
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