Nexus7(2013)にAndroid 10 (Android Q)をインストールしてみたので手順とベンチマークを公開します。

がじぇっとりっぷでは過去にNexus7(2013)にAndroid8.1(Android Oreo)およびAndroid 9(Android Pie)をインストールしてきました。

最近出番のなかったNexus7(2013)を実験がてらAndroid 8.1.0 (Oreo)にアップデートしてみたので、手順の備忘録です。...
がじぇっとりっぷでは以前にNexus7(2013)にAndroid8.1(Android Oreo)をインストールしましたが、2019年に入...

2019年10月にNexus 7用のAndroid 10のカスタムロムが公開されていたので、インストールしてベンチマークを取ってみました。
なお、過去と共通する作業は簡略化した内容となっています。

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手順

1.PC側の準備
2.必要ファイルのダウンロード
3.Nexus7側の準備
4.TWRPのインストール
5.パーティションサイズの変更
6.カスタムROMのインストール
7.動作確認
8.OpenGappsのインストール

PC側の準備

お手持ちのPCでadbとfastbootが動く状態にします。
必要ソフトのインストールについては説明サイトも多いので割愛します。

がじぇっとりっぷはWindowsではなくUbuntuで作業していますが、手順に差はありません。

Android9以降はAndroid8.1に比べてシステムサイズが大きくなったため、そのままだとOpenGapps(Google Play)がpicoサイズでもインストールに失敗します。
そのため、カスタムROMインストール前に /System パーティションのリサイズを行います。

必要ファイルのダウンロード

TWRP

TWRPは”Team Win Recovery Project”の略で、カスタムリカバリの一種です。
メーカー公式以外の非純正ROM(カスタムROM)を書き込んだり、システム(ROM)全体のバックアップをしたりすることができます。

LTE版:https://dl.twrp.me/deb/
Wi-fi版:https://dl.twrp.me/flo/

パーティションサイズ変更バッチ

/System パーティションのサイズを840MBから1280MBに変更してくれるバッチです。
下記Google Driveから sysrepart_1280_120.zip をダウンロードします。

カスタムROM

カスタムROMについてはがじぇっとりっぷが把握しているだけで2種類が登場しています。
今回はメジャーなLineageOS 17.0を導入します。
LTE版とWi-fi版でファイルが違うことに注意してください

LTE版: lineage-17.0-******-UNOFFICIAL-deb.zip
Wi-fi版: lineage-17.0-******-UNOFFICIAL-flo.zip

LineageOS 17.0

Android 10 AospExtended-v7.0-flo-20191221-1752-ALPHA.zip AospExtended-v7.0-deb-20191221-1942-ALPHA.zip lineage-17.0-20191221-UNOFFICIAL-flo.zip lineage-17…

crDroid 6.0

crDroid is designed to increase performance and reliability over stock Android for your device also attempting to bringing many of the best features exist…

OpenGapps

Android 10用のOpenGappsはまだ、https://opengapps.org/ での正式公開はしていません。
ベータ版が下記サイトで公開されています。
Nexus 7は容量が限られているので、pico版をダウンロードします。

Nexus7側の準備

Nexus7をUSBデバッグモードにする

「設定アプリ」→「端末情報」→「ビルド番号」を連打する
設定のメニューに「開発者向けオプション」が登場するので、「USBデバッグ」の項目をONにする。

端末のアンロック

# adbがインストールされていることを確認
user@ubuntu-PC:~$ adb version
Android Debug Bridge version 1.0.32

# Nexus7が接続されていることを確認
user@ubuntu-PC:~$ adb devices
List of devices attached 
07xxx407    device

# fastbootモードで端末を再起動する
user@ubuntu-PC:~$ adb reboot bootloader
user@ubuntu-PC:~$ fastboot devices
07xxx407    fastboot

# Bootloaderをアンロックする
# 端末の方でYES/NOを聞かれるので、音量ボタンで選択、電源ボタンで決定
user@ubuntu-PC:~$ fastboot oem unlock

画面が下記のようになり、LOCK STATEが”unlocked”になっていれば成功です。
fastboot画面で音量キーを押して、モードを切り替えられます。

`no permissions`になる場合は

user@ubuntu-PC:~$ adb devices
List of devices attached 
????????????    no permissions

一旦killすると出てきます。sudoするのがポイントらしいです。

user@ubuntu-PC:~$ adb kill-server

user@ubuntu-PC:~$ sudo adb devices
[sudo] user のパスワード: 
* daemon not running. starting it now on port 5037 *
* daemon started successfully *
List of devices attached 
07xxx407    unauthorized

# 以降は普通にリストに出るようになる
user@ubuntu-PC:~$ adb devices
List of devices attached 
07xxx407    unauthorized

TWRPのインストール

# recovery領域にカスタムリカバリを書き込む
user@ubuntu-PC:~$ fastboot flash recovery twrp-3.3.1-0-flo.img 
sending 'recovery' (9054 KB)...
OKAY [  0.312s]
writing 'recovery'...
OKAY [  0.509s]
finished. total time: 0.821s

# fastbootモードで再起動
user@ubuntu-PC:~$ fastboot reboot-bootloader 
rebooting into bootloader...
OKAY [  0.005s]
finished. total time: 0.055s

fastboot画面で音量キーを押して、「Recovery mode」を選び、電源ボタンで決定します。
TWRPが起動するとメニュー画面となります。

/data のマウントができなくてTWRPの起動ができず再起動を繰り返す場合、以下のコマンドで一度フォーマットすると改善します。

$ fastboot erase data
$ fastboot format data

パーティションサイズの変更

1.Recoveryモードで起動

adbコマンド、もしくは”音量下ボタン+電源ボタン”でfastbootモードで起動します。

2.Systemパーティションをマウント

TWRP起動時点では/Systemがマウントされていないのでマウントします。

3.ストレージのフォーマット

パーティション変更に際して、邪魔となるデータを削除しておきます。
もしかすると不要な操作かも。

TWRPのTOP画面から、”Wipe”→”Swipe to Factory Reset”を行います。

4.リサイズバッチを転送する。

user@ubuntu-PC:~:~$ adb push sysrepart_1280_120.zip /sdcard/

zipファイルのまま転送します。

5.リサイズを実行

TWRPのTOP画面の”Install”をクリックすると、転送したファイルがあります。

ファイル名をクリックして、”Swipe to confirm Flash”をスワイプすると、ファイルが実行され、自動的にリサイズが行われます。

6.Recoveryモードで再起動&確認

TWRPを再起動し、/Systemをマウント、パーティションサイズが変更されているかを確認します。

変更前

※がじぇっとりっぷは過去のインストール時に変更しているので、変更前のパーティション状況はLineageOS 16.0のときのものになります。

user@ubuntu-PC:~$ adb shell df -h
Filesystem                Size      Used Available Use% Mounted on
tmpfs                   905.2M     24.0K    905.2M   0% /dev
tmpfs                   905.2M     24.0K    905.2M   0% /tmp
/dev/block/mmcblk0p30    12.2G    639.6M     11.6G   5% /data
/dev/block/mmcblk0p30    12.2G    639.6M     11.6G   5% /sdcard
/dev/block/mmcblk0p23   118.3M      4.3M    108.0M   4% /cache
/dev/block/mmcblk0p22     1.2G    769.4M    508.0M  60% /system

変更後

変更後といいながらLineageOS 17.0インストール直後の状態です。

user@ubuntu-PC:~$ adb shell df -h
Filesystem            Size  Used Avail Use% Mounted on
tmpfs                 902M  468K  901M   1% /dev
tmpfs                 902M     0  902M   0% /mnt
tmpfs                 902M     0  902M   0% /apex
/dev/block/mmcblk0p22 1.2G  857M  405M  68% /
/dev/block/mmcblk0p4   14M  4.1M   10M  30% /persist
/dev/block/mmcblk0p23 118M  4.0M  114M   4% /cache
/dev/block/mmcblk0p30  12G  547M   12G   5% /data
/data/media            12G  547M   12G   5% /storage/emulated

カスタムROMのインストール

ストレージのフォーマット

“Wipe”→”Fotmat Data”→”yes”と入力

“Fotmat Data”ではなく”Factory Reset”で手順説明をしているブログもありますが、フォーマットのほうが確実です。
パーティションなども自動で行ってくれます。

カスタムROMの転送

user@ubuntu-PC:~$ adb push lineage-17.0-20191221-UNOFFICIAL-flo.zip /sdcard/
4455 KB/s (389960792 bytes in 85.476s)

カスタムROMのインストール

メニュー画面で”Install”をタップするとファイル一覧が出ます。転送したファイルがあることを確認し、ファイルをタップします。
インストール確認画面が表示されます。特にチェックも入れず、スワイプしてインストールを開始します。
インストールは2分程度で完了します。

“Reboot System”をタップし、システムが起動するか確認します。
“Install TWRP”をしてしまうと消えないゴミができるので”Do Not Install”をタップします。

動作確認

起動すると最初に追加アプリの確認画面が出ます。
LineageOS 16.0までではなかった新しい画面です。
内容的にあっても困らないので全部追加しました。

ホーム画面とアプリ画面です。アプリ内容は変わらず、一列6アイコンから一列5アイコンに変わっています。

Androidバージョンは10になりました。

メモリ使用量とストレージ使用量です。

OpenGappsのインストール

起動が確認できたので、OpenGappsインストールのために再びfastbootモードで再起動し、リカバリーモードにします。

user@ubuntu-PC:~$ adb reboot bootloader

「パーティションサイズの変更」と同じく”Mount”をタップして、”System”パーティションにチェックを入れてマウントします。

ファイル転送をします。

user@ubuntu-PC$ adb push open_gapps-arm-10.0-pico-20191209-BETA.zip /sdcard/
5347 KB/s (100291912 bytes in 18.315s)

インストール

以前はGAPPSインストール時のビルドバージョンチェックが行われていましたが、特にしなくなったようです。

Google Playが無事にインストールされました。

ベンチマーク

ベンチマークは過去記事に合わせて5つのアプリで実施しています。
ただし、カスタムROMの種類が違うこと、バージョンが若干変わっている点はご了承ください。

AnTuTu 7.2.3 非対応になっており、インストールできませんでした
・Geekbench 4.3.2
・PCMark 2.0.3716
・3DMark 2.0.4589
・CPU Prime Benchmark 1.2.4

スコアまとめ

バージョン 10 9 8.1.0 6.0.1
AnTuTu 7 46822 45500 45697
CPU 26493 26206 27024
GPU 2867 2780 2850
UX 14209 13472 12394
MEM 3253 3042 3429
Geekbench single 682 671 692 660
Geekbench multi 1833 1741 1842 1727
PCMark Work 1978 2194 3455 3032
3Dmark Ice Storm 10369 10838 10557 10489
3Dmark Ice Storm Extreme 7036 7393 6220 7186
CPU Prime 12268 12567 12542 8179

スコア的にはAndroid 8.1.0とAndroid 9の中間くらいです。
なぜかPC Markだけは下がっています。

スクリーンショット

それではよいNexus 7ライフを!