最大8コア16スレッド! AMD「Ryzen 4000」シリーズはZen2で7nmプロセスなモバイル向けCPU

2020年1月7日、AMDはCES 2020(会期:‎2020年01月07日~01月10日)で「Ryzen 4000」シリーズおよび「Athron 3000」シリーズを発表しました。

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モデル一覧

プロセッサーナンバー コア数(スレッド数) 標準クロック 最大クロック L2キャッシュ L3キャッシュ 内蔵グラフィック SP数 GPU最大クロック EU数 TDP
Ryzen 7 4800H 8 (16) 2.9 GHz 4.2 GHz 4MB 8MB Vega 7 448 1600 MHz 7 45W
Ryzen 7 4800HS 8 (16) 2.9 GHz 4.2 GHz 4MB 8MB Vega 7 448 1600 MHz 7 35W
Ryzen 7 4800U 8 (16) 1.8 GHz 4.2 GHz 4MB 8MB Vega 8 512 1750 MHz 8 15W
Ryzen 7 4700U 8 (8) 2.0 GHz 4.1 GHz 4MB 8MB Vega 7 448 1600 MHz 7 15W
Ryzen 5 4600H 6 (12) 3.0 GHz 4.0 GHz 3MB 8MB Vega 6 384 1500 MHz 6 45W
Ryzen 5 4600U 6 (12) 2.1 GHz 4.0 GHz 3MB 8MB Vega 6 384 1500 MHz 6 15W
Ryzen 5 4500U 6 (6) 2.3 GHz 4.0 GHz 3MB 8MB Vega 6 384 1500 MHz 6 15W
Ryzen 3 4300U 4 (4) 2.7 GHz 3.7 GHz 2MB 4MB Vega 5 320 1400 MHz 5 15W
Athron Gold 3150U 2 (4) 2.4 GHz 3.3 GHz 1MB 4MB Vega 3 192 1000 MHz 3 15W
Athron Silver 3050U 2 (2) 2.3 GHz 3.2 GHz 1MB 4MB Vega 2 128 1100 MHz 2 15W

参考:第2世代モデル一覧

プロセッサーナンバー Passmark コア数(スレッド数) 標準クロック 最大クロック L2キャッシュ L3キャッシュ 内蔵グラフィック SP数 GPU最大クロック EU数 TDP
Ryzen 7 3750H 1945 / 8889 4 (8) 2.3 GHz 4.0 GHz 2MB 4MB Vega 10 640 1400 MHz 10 35W
Ryzen 7 3780U 1853 / 8064 4 (8) 2.3 GHz 4.0 GHz 2MB 4MB Vega 11 704 1400 MHz 11 15W
Ryzen 7 3700U 1838 / 7981 4 (8) 2.3 GHz 4.0 GHz 2MB 4MB Vega 10 640 1400 MHz 10 15W
Ryzen 5 3550H 1876 / 8405 4 (8) 2.1 GHz 3.7 GHz 2MB 4MB Vega 8 512 1200 MHz 8 35W
Ryzen 5 3580U 1818 / 8038 4 (8) 2.1 GHz 3.7 GHz 2MB 4MB Vega 9 586 1300 MHz 9 15W
Ryzen 5 3500U 1792 / 7784 4 (8) 2.1 GHz 3.7 GHz 2MB 4MB Vega 8 512 1200 MHz 8 15W
Ryzen 3 3300U 1427 / 6143 4 (4) 2.1 GHz 3.5 GHz 2MB 4MB Vega 6 384 1200 MHz 6 15W
Ryzen 3 3250U 2 (4) 2.6 GHz 3.5 GHz 1MB 4MB Vega 3 192 1200 MHz 3 15W
Ryzen 3 3200U 1637 / 4586 2 (4) 2.6 GHz 3.5 GHz 1MB 4MB Vega 3 192 1200 MHz 3 15W
Athron 300U 1608 / 4627 2 (4) 2.4 GHz 3.3 GHz 1MB 4MB Vega 3 192 1000 MHz 3 15W

特徴

「Ryzen 4000」シリーズは第3世代モバイル向けCPUとなります。
第2世代の「Ryzen 3000」シリーズと比べて、アーキテクチャがZen+からZen2に変更され、製造プロセスが12nmから7nmに微細化されました。

これは2019年5月に発表されたデスクトップ向け第3世代Ryzenと同じ仕様となります。

これまで憶測や怪しいリーク情報が散々に飛び交ってきたRyzen 3000シリーズですが、COMPUTEX TAIPEI 2019(期間:20...

CPUは最大8コア16スレッドとなり、第2世代の4コア8スレッドから倍増しています。
デスクトップ向けでは最大8コア(4コアCCX×2)のCPUダイ(最大2個)+I/Oダイという構成で最大16コアを実現していましたが、「Ryzen 4000」シリーズではCPUダイ+GPUダイ+I/Oダイ(※デスクトップ向けはチップレット構成、モバイル向けは1チップ構成なので厳密には異なります)ということで最大8コアとなっています。

コア数が増えた結果、8コア16スレッドのRyzen 7 4800Uは、シングルスレッド性能では第10世代Intel CPUで4コア8スレッドなCore i7-1065G7と同等ですが、マルチスレッド性能は1.9倍となりました。
対Intel CPUよりRyzen 3000シリーズとの比較のほうが欲しかったのですが、残念ながら処理性能に関してはそのような資料はありませんでした。

また、グラフィック性能もCore i7-1065G7を上回っています。
「Ryzen 4000」シリーズではグラフィックコアが最大8コアと、これまでの最大11コアより減っていますが、その分動作クロックが高くなり、第2世代よりGPUコア数が細かく刻まれるようになりました。
GPUアーキテクチャについては現行最新の”Navi”になるかなぁとも思ったのですが、”Vega”ベースのままでした。といっても中身は改良されており、Radeon RX Vega 64よりRadeon VIIに近いという話です。

また、Ryzen 7 4800HのGPUがなんで8コアではなく7コアなのかはちょっと疑問です。
噂では12コアGPUなRyzen 9 4900Hが出るという話ですが、AMD系の噂は願望マシマシでスペックが盛られることが多い上、この噂ではRyzen 7 4800Hが10コアGPUという予想だったので、実際はRyzen 9 4900Hが10コアGPUになる気がします。

前世代の「Ryzen 3000」シリーズと比べて、ワットパフォーマンスが2.24倍(+124%)と、恐ろしいくらいに跳ね上がっており、その要因は7nmプロセス化が7割、アーキテクチャの更新が3割とされています。
これはCPUコアのみの話ですが、全体でも20%以上の消費電力削減となり、その分バッテリーの持ちが良くなります。

他にもメモリがDDR4-3200/LPDDR4-4266までの対応となったり、パッケージ(ソケット)がFP5からFP6に変更されたりと、スペックが向上した部分もありますが、PCIeは3.0のままで、デスクトップ版のようにPCIe 4.0対応とはなりませんでした(まぁノートPCでPCIe4.0を活かせる場面なんてSSDくらいしかなさそうですが)。
PCIeレーンも12レーンのままなので、インターフェースの強化はなかなか厳しそうです。

一方でAthronは古いアーキテクチャであるZenのままで、製造プロセスも14nmとなります。
プロセッサー名は一新され、IntelのPentiumシリーズを意識しまくった名称に変わりました。流石にこれは寄せ過ぎだと思います。

アーキテクチャが古いので、対応メモリはDDR4-2400までで、パッケージも一世代前のFP5のままです。
逆に言えば、Athron Gold 3150Uなんかは2コア4スレッドなので、Ryzen 3 3200Uの動作クロックを少し抑えた版と見ることもできます。

まとめ

モバイル向けの「Ryzen 4000」シリーズは、モデル名こそ4000台ですが、世代で言うと第3世代となります。
第1世代(Ryzen 2000)が2017年10月26日、第2世代(Ryzen 3000)が2019年1月7日(CES 2019内)に発表されたので、今後はCESで新世代発表が行われるのかもしれません。

関連リンク

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ニュースリリース:AMD
AMD Ryzen™ Mobile Processors with Radeon™ Graphics:AMD