【レビュー】 Lenovo「IdeaPad S540(14,AMD)」 知っていたけどRyzenはやっぱりすごかった

がじぇっとりっぷはAMD派であることを度々公言していますが、実はこれまでRyzen機のレビューがありません。
ということで、Lenovo「IdeaPad S540(14,AMD)」を購入しましたので、レビューしていきます。

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IdeaPad S540(AMD)

GoodPoint
Ryzen!
内部拡張性
静音性高い

BadPoint
キーボードのコストカット感
非USB PD
非Thuderbolt3

Lenovoで買う

スペック

メーカー Lenovo
名称 IdeaPad S540 (14 AMD)
発売日 2019/05
定価 125,400円〜
購入価格 57,684円
価格条件
CPU Ryzen 5 3500U
グラフィック Radeon Vega 8
メモリ 8GB
(4GBオンボード)
メモリ規格 DDR4-2400
メモリ増設 最大36GB
(1slot)
2.5inch
M.2 256GB(PCIe)
画面 14.0インチ IPS
NTSC 72%
解像度 1920×1080
ベゼル幅
表面 アンチグレア
タッチ対応
光学ドライブ
USB2.0
USB3.0 2(Gen1)
USB-C 1(Gen1)
USB PD ×
HDMI 1.4b
LANポート
wi-fi 802.11ac
Bluetooth 4.2
office
カードリーダー SD
Webカメラ 720p
シャッター
赤外線カメラ ×
NFC ×
指紋センサー
Windows Hello
オーディオジャック
マイク デュアル
スピーカー 2W+2W
スピーカー位置 キーボード左右
サウンド Harman
キーピッチ 19mm
キーストローク
キーボードバックライト
バッテリー 50WHr
稼働時間 10.0Hr
ACアダプタ 65W
充電時間 3.5Hr
急速充電 1時間80%
323mm
奥行き 227mm
高さ 15.9mm
重量 1.5kg
開口角度 165°くらい
カラー ミネラルグレー
その他特徴

外観

箱から出したところです。
Lenovoは本体をウレタンで包んでいます。これまでいくつもの梱包を見て来ましたが、最近ではウレタンや発泡スチロールを使うところが減っているようで、未だにウレタンなLenovoは他メーカーよりも耐衝撃性は高そうです。

ウレタンを外したところです。
カラーはミネラルグレーということで、濃い目になっています。

“プラチナ”の「Ideapad 720S」と比べると、違いがよく分かります。
がじぇっとりっぷ的にはミネラルグレーのほうが好みです。

電源アダプタは65W(3.25A@20V)です。
USB PDでもThinkPad系の四角い端子でもなく、普通の丸ジャックです。65WならUSB PDでも良かった気がするのですが、どうなんでしょう?
あと、コンセントは折りたたみ式ではありません。ちょいちょいコストカットされてますね。

全体はこんな感じで、特に目立った特徴もなく、「あぁ、IdeaPadだなぁ」といった外観です。

RyzenとRadeonのロゴ。これが見たかった。

キーボードは配列は普通ですが、くっついたキーが多く、金型の共通化が進んでいます。
電源ボタンはキー配列から独立、指紋リーダーが右下にあるのはIdeaPad共通ですかね。

比較として、「Ideapad 720S」のキーボードも掲載。
こっちは”む”と”ENTER”キーくらいしかくっついていません。

ちなみに公式の表記を見ると、「IdeaPad S540(14,AMD)」はPが大文字、「Ideapad 720S」はpが小文字になっています。
どこで変わったのかは分かりませんが、おかげで書くときに混乱します。

スピーカーは底面ではなく、キーボードの左右に付いています。
音質については後述します。

ディスプレイはノングレアです。

ディスプレイ上部のカメラ。シャッター付きですがIR非対応(=顔認証非対応)です。
カメラ左右にあるフチの近くの穴がマイクです。

ディスプレイは180度開く…と思いきや、ここまででした。
大きく開くと本体が持ち上がります。

インターフェースはエントリークラス感があるものの、USB2.0はなく全てUSB3.0となっています。USB3.2 Gen2はありません。
HDMIは1.4なので4K@30Hzまでとなります。

内部

内部も見るために「IdeaPad S540(AMD)」を軽く分解してみます。

「IdeaPad S540(AMD)」の底面です。
ネジはT-5トルクスネジで、全部で10箇所あります。Lenovoはメンテナンス性を高くしているので、ネジをゴム足の下に隠すなんてことはされていません。
下辺のネジが斜め向きで力の加減が難しいうえ、滑りやすいので注意が必要でした。

公式で公開されているメンテナンス手順動画に合わせて、吸盤で蓋を開けます。専用でなくても荷物フック用の吸盤で十分でした。
というか、フチが内側に入り込んでいて爪を引っ掛ける場所がないので、吸盤なしだと開けられないです。

蓋にはあれこれ放熱用のシールがついています。

内部の全体図です。
今回は機材がなく増設はしませんでしたが、右側の真ん中に2242サイズのM.2スロットが付いており、NVMe SSDを追加してデュアルストレージ化ができます。
見づらいですが、バッテリーには容量が48WHrと書かれています。

SSDです。ネジ部分にシールが付いているので、換装=保証切れということがひと目で分かります。

SSDの隣にあるのがスピーカーです。
キーボードの横全体かと思いきや、これだけでした。まぁ奥側はインターフェースが並んでいて、そもそもスピーカーを置くようなスペースがないわけですが。

Wi-fiカードも換装可能です。
アンテナコードはファンの側面をぐるっと回って、ヒンジ経由でディスプレイ側に伸びています。

メモリはオンボード部(右側)とメモリスロットに分かれています。

メモリスロットには4GB DDR4-2666が入っていました。
これを換装することで、最大合計36GBまで増設することができます。

システム

恒例の「Macrium Refrect Free」によるバックアップでは、バックアップサイズは21.32GBでした。

デスクトップは「Ideapad 720S」と同じ、黄色い車です。
余計なアイコンはありません。

…が、BIOSアップデートユーティリティと、オーディオアプリが表示されました。

スタートアップに登録されている「LenovoUtilityUWP」のしわざのようです。
放置していると未アップデート項目を通知してくれるので、初心者には優しいアプリですが、ベンチマーク中にも容赦なく動いてくれるので、性能を引き出したい時にはちょっと邪魔ですね。

システムインフォにはRyzen 5 3500Uの文字が。
SSDの使用量は29.95GBでした。

起動時点でのメモリ使用量は2.7GB。
RyzenはGPUのメモリ割り当てをautoにしておくと2GBを割り当てるので、システムで使えるのは5.9GBです。
最低でも12GB(8GB+4GB)、できれば20GB(16GB+4GB)にしたいところです。

CPU-Z情報です。第2世代Ryzen Mobileはまだ12nmプロセスです。

SSD情報です。

CrystalDiskMarkでは、Read偏重なことが分かります。まぁこれが一番高速感が出ますしね…
何度か実行したのですが、傾向は変わりませんでした。

バッテリーは50000mWhで満タンです。
…これ、中のバッテリーには48WHrと書かれていたんですけどね…

ちょっと使ってみた

ディスプレイ

ディスプレイは狭いベゼルですが、2018〜2019年前半のLenovoのトレンドである、下部が太いタイプです。ここにLEDバックライトが入っているそうです。

5万円台と格安なモデルですが、IPS液晶で左右から見てもあまり暗くなりません。
14インチということで普段使っている13.3インチより若干大きく、小さな文字は見やすいですね。
がじぇっとりっぷ的には15.6インチはちょっと大きいので、サイズ的にはこのくらいが限界になります。

キーボード

主要キーのキーピッチは19mmを確保しています。

キーの高さは1mm弱でした。

キーボードバックライトはFn+スペースキーでON/OFFでき、明るさが2段階用意されています。

キーボードのコストカットが進んでいると前述しましたが、打鍵してみてもその感触があります。
キーの触り心地は「Ideapad 720S」とさして変わらないのですが、キーストロークがちょっと浅く感じました。

また、強く打鍵すると中心付近では少したわみます。本体が持ち上がるくらいにディスプレイを大きく開くとこのたわみは顕著になります。
ちなみに「Ideapad 720S」も多少はたわむのですが、かなり強く押し込む必要があり、強く打鍵した程度ではたわみを感じません。

総じて、見た目はそっくりでもまぁ価格なりだなぁと。

あ、でも、キーボード面の加工は同じようなザラザラ加工なので、他機種と違って指紋は目立ちませんし、金属の冷たさを感じにくい点はGoodです。

スピーカー

先述したとおり、スピーカーそのものは他機種と同じようなものが搭載されています。
キーボード面に付いている分、底面側よりマシではあるのですが、期待した程ではなかったというのが正直な感想です。

スピーカーが真上を向いているため、なんというか、音が目の前を通り過ぎる感じですね、
スピーカーの前でなく、スピーカーの横に立っている感じです。

音のクリアさはあるのですが、低音に弱い点は変わらず、音楽鑑賞に向かない点は他機種と同じです。

ベンチマーク

対象アプリ一覧

PassMark 9.0
CPU-Z v17.01.64
Geekbench 4.4.2
Geekbench 5.0.1
CrystalMark 2004R7 v0.9.200.452
CINEBENCH R15.0
PCMark 10
3D Mark
DQ X ベンチマーク v1.51
FF XIV 紅蓮の解放者
FF XV v1.2
MHF 大討伐 Rev2 v3.01
BBench

3D Markは更新するとCloudGate、IceStormが対象外となるため、少し古いバージョンとなっています。

※ベンチマーク条件

DQ X、FF XIV、FF XVは1280×720・標準、および1920×1080・最高品質の2種類
BBenchは軽度(キーストローク)、中度(キーストローク&Web巡回)、強度(FF XIVループ)の3種類

結果総覧

一言で言うと、すごくバランスのいいスコアです。

内蔵ながらグラフィックに強いという話に違わず、メモリやSSDの速さも相まって良好な結果です。
DQベンチマークがFHD・最高品質でも”快適”になるとは思いませんでした。
ゲーミング系エントリークラスのGeForce GTX1050の1/3程度ではありますが、軽量ゲームならこれでもなんとかなりますね。

FireStrike(Graphic)
GTX 1060 10371
GTX 1050 Ti 7923
GTX 1050 6210
Radeon Vega 8 1908
UHD 620 1005

CPUも、高TDPのCore i5-7300HQ以上、Core i5-8300H未満と、思ったより高いスコアです。
本当はCore i5-8250Uあたりと比較したかったのですが、ベンチマークを取っていませんでした…

CINEBENCH R15
Core i5-8300H 838
173
Ryzen 5 3500U 653
143
Core i5-7300HQ 501
149
Core i5-7200U 324
126

※上段がマルチスレッド、下段がシングルスレッド

それでいてバッテリーの持ちも悪くなく、本体重量もゲーミングノートの2/3くらいの1.5kgと、日常用途にマッチしたモデルと言えるのではないでしょうか。

メモリを増強すればスコアが伸びるという話もありますが、それはまた改めて検証したいと思います。

消費電力・騒音について

「IdeaPad S540(AMD)」はファンを2つ搭載しているのですが、ベンチマークをしていてもかなり静かです。

一応ファン全開時はそれなりに騒音がするのですが、すぐにクロックを落とすので大体数秒、長くても30秒くらいで静かになります。
一度ファンが回るとしばらくは低速で回り続けるので、その後は高速で回ることもなく静かなままです。

アイドル時 5.9W
スリープ時 2.9W
4.7W(BL on)
充電中(アイドル) 31.3W
充電中(OFF) 26.9W
CINEBENCH(S) 33.0W
CINEBENCH(M) 39.9W
最大 26.6W(FFXV)
45.7W(CPUZ)
最大(Charge) 65.2W
騒音(静音) 35.6dB
騒音(最大) 41.2dB

※ BL=キーボードバックライト

ちょっとびっくりしたのですが、最大消費電力はCPU-Zのストレステスト(CPUに負荷)と、FF XV(GPUに負荷)を比べると、CPU-Zの方が高くなっています。
実際、グラフィック系のテスト中にファンが高速で回ることはほとんどありませんでした。

軽量ゲームなら下手にゲーミングノートを使うよりも、こっちのほうが快適かもしれません。

結果一覧

メーカー Lenovo
モデル名 IdeaPad S540(AMD)
CPU Ryzen 5 3500U
GPU Radeon Vega 8
メモリ 8GB
ストレージ 256GB SSD
PassMark Total 2927
CPU Single 1956
CPU Multi 8383.7
2D 441.9
3D 1698.5
Memory 1378.2
Disk 12128.7
CPU-Z Single 388.6
Multi 2069.5
GeekBench4 Single 3839
Multi 11600
OpenCL 30249
OpenCL(dGPU)
GeekBench5 Single 898
Multi 3066
OpenCL 9023
OpenCL(dGPU)
CrystalMark Mark 328145
ALU 97776
FPU 67316
MEM 53407
HDD 61498
GDI 8169
D2D 3850
OGL 36129
CINEBENCH R15 OpenGL 40.27fps
CPU(S) 143cd
CPU(M) 653cd
PCMark ALL 3782
Essensial 7613
Productivity 5967
DigitalContent 3234
3DMark TimeSpy 692
Graphics 617
CPU 2228
FireStrike 1733
Graphics 1908
Phisics 7570
Combined 610
NightRaid 6511
Grapihics 7661
CPU 3519
SkyDiver 6108
Graphic 6173
Phisics 6116
Combined 5657
CloudGate 10069
Graphics 13887
Phisics 5132
IceStorm 60100
Graphics 84295
Phisics 29982
IceStormEX 48224
Graphics 58507
Phisics 29858
IceStormUnlimited 69035
Graphics 127904
Phisics 26441
VR Mark 1100
DQ(1280・標準) 10466
DQ(1920・最高) 5737
FFXIV(1280・標準) 3840
FFXIV(1920・最高) 1598
FFXV(1280・標準) 1504
FFXV(1920・最高)
MHF(1280) 6805
MHF(1920) 3047
bbench 軽度(キー入力) 43104(12Hr)
中度(web) 11874(3.3Hr)
強度(FF XIV) 7858(2.2Hr)

結果画像

まとめ

ようやく触れたRyzen機でしたが、期待を裏切らないスペックでした。
これで5万円台(がじぇっとりっぷはキャッシュバックキャンペーン中の購入だったので、実質4万円台)なわけですから、コスパが高すぎます。

がじぇっとりっぷでは検証の都合上、メイン機にはThunderbolt3が欲しいわけですが、それがなければ普通にメイン機を入れ替えていたでしょう。
AMDさん、仕様も公開されたことだし、お願いですからThunderbolt3に対応してください…もしくはIntelより先にUSB4搭載を…

関連リンク


IdeaPad S540(14,AMD)