フルスピードなデュアルGbE。 FriendryELEC「NanoPi R2S」はSoCがRK3288に

ARM系SBC(シングルボードコンピューター)メーカーのFriendlyELEC(FriendlyARM)は、2020年4月にRockchip RK3288を搭載したデュアルGbE SBC「NanoPi R2S」の発売を予定しています。

2020年1月に中国語版のWikiが公開されてから注目していたのですが、発売するとしても春節開けかなぁと記事化を待っていたわけですが、予想以上に発売が先になっていたので、記事にしちゃいます。

なお、発売情報についてはFriendlyELECに直接問い合わせた方より情報をいただきました。情報提供ありがとうございます。

2020年4月2日追記:2020年3月25日ごろに発売されました。→ 販売ページ

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スペック

モデル名 NanoPi R2S
メーカー FriendlyElec
発売日 2020/04
価格
価格(日本円)
CPU Rockchip RK3328(4コア)
(A53 x4)
GPU Mali-450 MP2
NPU
メモリー 1GB DDR4
サポートOS U-Boot
Ubuntu-Core
OpenWrt
有線LAN 1GbE x 2
Wi-fi ×
Bluetooth ×
チップ RTL8153B
RTL8211E
ストレージ microSD(〜128GB)
USB 2.0 x 1
2.0 x 1(micro)
GPIO 10pin x 1
映像 ×
カメラ ×
オーディオジャック ×
その他インターフェース serial(pin)
消費電力
電源 microUSB DC 5V/2A
55.6mm
奥行き 52mm
高さ
その他

特徴

「NanoPi R2S」は姉妹機とでも呼べるモデルに「NanoPi R1S」があります。

2019年11月8日、SBC(シングルボードコンピューター)メーカーのFriendlyElec(FriendryARM)が60mm角サイズで...

基盤サイズは55.6×52mmと共通で、外部インターフェースの位置も同じ、ケースも同じものが使えるという共通点がありますが、中核となるSoC(System on Chip)が違っており、「NanoPi R1S」はAllWinner H3またはH5、「NanoPi R2S」はRockchip RK3328となっています。

AllWinner H3はクアッドコアのCortex-A7ということで性能がワンランク低くなっていますが、AllWinner H5とRK3328はどちらもクアッドコアのCortex-A53で、性能的には近いものとなります。

では何が違うのかというと、H5はUSBインターフェースにUSB2.0しか持たないのに、RK3328はUSB3.0を1ポート持っているという点が大きな違いです。
性能面でいえばH5はメモリがDDR3までの対応なのに対し、RK3328はDDR4に対応している点も見逃せない点です。

「NanoPi R2S」では貴重なUSB3.0を外部インターフェースにするのではなく、LANチップとの接続に使っています。
その結果、「NanoPi R1S」ではUSB2.0接続で330Mbpsくらいだったのが、フルスピードといってもいい940Mbpsに改善されました。

一方で、「NanoPi R1S」にはあったWi-fiが、「NanoPi R2S」ではなくなっています。

NanoPi R1S(H5)
TX RX
WAN 672 Mbps 930 Mbps
LAN 320 Mbps 334 Mbps
WiFi-2.4G 84 Mbps 76.6 Mbps
NanoPi R2S
TX RX
WAN 941 Mbps 941 Mbps
LAN 941 Mbps 941 Mbps

インターフェースについては前述のとおり、「NanoPi R1S」に準じたものになっています。

「NanoPi R1S」では512MB DDR3でしたががメモリチップが2枚となり、1GB DDR4とメモリ量が倍増しました。

LANチップは「NanoPi R1S」と同じ、RTL8211E+RTL8153Bです。RTL8153BがUSB3.0 to GbEチップです。

Wi-fiがなくなって空いたスペースには10pinのGPIOが実装されました。
「NanoPi R1S」にはGPIOがなかったので、この点も大きな違いですね。

10pinのうち5pinが3.3V/5V/GNDで、残る5pinがI2C/IR/UARTに割り当てられています。

ケースは前述のとおり「NanoPi R1S」と共通のものとなっています。ケース装着時のGPIOの出し方は不明です。
「NanoPi R1S」はケース同梱でしたが、「NanoPi R2S」ではどうなるかは不明です。

これは「NanoPi R1S」の画像ですが、ヒートシンクも「NanoPi R1S」と同じ形になると思われます。

OSはUbuntu CoreベースのFriendlyCoreと、OpenWrtベースのFriendlyWrtが用意されています。
地味にカーネルバージョンが上がっていて、「NanoPi R1S」は4.14、「NanoPi R2S」は5.4.12となっています。

wiki上ではコンテナ型仮想化ソフトdockerの具体例に、メディアサーバーのJellyfinと、パーソナルオンラインストレージのNextcloudが紹介されています。
外部USBは2.0(480Mbps)と早くはないですが、メディアサーバーは映像の読み込みは4Kでも24Mbpsなので余裕です。
メディアサーバーはファイル追加の手段までは用意されないので、Nextcloudで補えば、手軽にファイル追加も可能になります。

「NanoPi R1S」でもできなくはないでしょうが、メモリ容量的に不安があるので、この具体例は用途として意外といいチョイスですね。

まとめ

「NanoPi R1S」と比較してLANの転送速度が改善した代わりに有線特化となった「NanoPi R2S」ですが、メモリが倍増したこともあって前述のとおり、用途の幅はむしろ広がっていそうです。

「NanoPi R2S」はまだwikiページが追加されただけで、発売前の段階です。
発売日は冒頭のとおり、2020年4月になるようですが、価格についてはまだ不明です。

メモリが1GBに増えましたが、Wi-fiチップがなくなったので、予想では「NanoPi R1S(H5)」の23ドルとはあまり大きく変わらないくらいじゃないかと思います。

2020年4月2日追記:ほぼ予想通りの22ドルでした。

関連リンク

NanoPi R2S(Yellow Case Ver):AliExpress
NanoPi R2S(Metal Case Ver):AliExpress
NanoPi R2S(Heatsink Ver):AliExpress
NanoPi R2S:FriendlyARM WiKi