冷却がアクロバティック。 AAEON「PICO-WHU4」は第8世代Whiskey Lake搭載のPico-ITXボード

シングルボード

2020年1月31日、AAEONはIntelの第8世代Core CPU(コードネーム:Whiskey Lake)を搭載した、100×72mmなPico-ITXボード「PICO-WHU4」を発表しました。
産業・組み込み向けということで一般販路(小売店での取り扱い)はないのですが、一部モデルのオンラインショップ販売および、国内でも2月末ごろから代理店の取り扱いが始まっています。

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スペック

モデル名PICO-WHU4
メーカーAAEON
発売日2020/01
価格738ドル
価格(日本円)
CPUCore i7-8665UE(4コア)
Core i5-8365UE(4コア)
Core i3-8145UE(2コア)
Celeron 4305UE(2コア)
GPU×
NPU×
メモリーDDR4-2400 x 1
サポートOS
有線LAN1GbE x 2
Wi-fiM.2 KeyE x 1
Bluetooth
チップRTL8111G x 2
ストレージSATA x 1
USB3.2(Gen2) x 2
2.0 x 2(pin)
GPIO
映像HDMI(1.4b) x 2
カメラ×
オーディオジャック×
その他インターフェースmini-PCIe x 1
RS-232/422/485 x 2
DIO(4pin)
消費電力
電源12V AT/ATX
100mm
奥行き72mm
高さ
その他

特徴

「PICO-WHU4」の特徴はその小ささが一番だと思います。
Pico-ITXの100×72mmという規格サイズは、がじぇっとりっぷの所有する「NanoPi-T4」(100×64mm)よりわずか8mmほど広いだけですし、ラズパイ(85×56mm)2枚分より一回り小さいくらいの大きさです。

そこに、組み込み向けとはいえIntelのCoreプロセッサを載せてきたというのはすごいなぁと。

搭載可能なCPUはCeleron 4305UEからCore i7-8665UEまでの4種類です。
UEという聞きなれない末尾ですが、どうもUシリーズの組み込み向け(Embedded)という意味のようです。
たとえばCore i7-8665UとCore i7-8665UEを比較しても、動作周波数がちょっと違っていることとDVIが非対応になること、組み込み向けオプションの有無くらいしか違いはなく、カスタマー価格も同じでした。

インテル製品の仕様
インテル® 製品の仕様や機能、対応する製品が分かるクイック・リファレンス・ガイド。開発コード名での検索も可能です。プロセッサー、デスクトップ・ボード、サーバー製品、ネットワーキング製品などを比較できます。

メモリはDDR4-2400×1で、最大16GBです。
ストレージはminiPCIe/mSATAかSATAとなっています。サイズ的にM.2 2280は無理だったみたいです。

M.2スロットはKey B(2230)があるので、Wi-fiは何とか載せることができます。

ちなみにM.2 2242ではなくminiPCIe/mSATAなのは、IntelのAIチップであるMyriad Xを搭載したモジュールを接続し、AIエッジとして活用する用途が想定されているためです。

AI Edge Computing Module with Intel® Movidius™ Myriad™ X VPU, 1 x Intel® Movidius™ Myriad™ X VPU
AI Edge Computing Module with Intel® Movidius™ Myriad™ X VPU

▲ブロックダイアグラム図です。
Whiskey Lakeの持つPCIe 16レーンのうち4レーンまでは使っていますが、残り12レーンは使われていません。

▲インターフェースです。
HDMIが2つ、LANポートが2つ、USB3.2(Gen2)が2つです。右端の黄緑の端子が電源端子(ターミナルブロック)です。

▲ボードの表裏です。
表側にはmini-PCIe/mSATA、M.2 KeyB、SATAがあります。SATAの横にある2pinがSATA電源です。
他にUSB2.0のピンヘッダ、ステータスLED用のピンヘッダ(10pin)、COMポート用のピンヘッダが並んでいます。
真ん中下の方の横に細長いのはLPCポートです。

裏側にはメモリとCPU、ファン電源とRTCバッテリーコネクタがありですが…この配置は大丈夫なのかなぁ…

▲公式の紹介動画から切り出した、メモリ装着状態の図です。
ぎりぎりコア部分にはかかっていないですね。

▲オプションのファンです。ほかに単なる板状のヒートスプレッダもあります。

▲ファンの裏にはコア部分とつなぐための出っ張りがついています。
なかなかにアクロバティックというか、力業感がありますね。

これまで見てきたボードは大体がメモリ部を除いてもヒートシンクを置けるだけのサイズがあるか、CPUとメモリは別面にあるかのどちらかでしたが、こんなトリッキーな手段はなかなか見ないです。

まとめ

「PICO-WHU4」は最初に書いた通り小売店での取り扱いはないのですが、本家のオンラインショップで一部モデルが販売されています。
発売されているのはCore i5-8365UE搭載モデルで、価格は783ドル(約8.5万円)となっています。
CPUファンは25ドル、ヒートスプレッダは12ドルです。

NUCなどと比較して高いとみるか、コンパクトな割に安いとみるか、微妙なラインですね。
例えばCore i5-8259Uを搭載した「BOXNUC8I5BEK」なんかはケース込み112×117×36mmのサイズで5万円ちょっとですし。

なお、国内では正規代理店である株式会社イプロス、丸文株式会社が取り扱っています。

関連リンク

PICO-WHU4:AAEON製品ページ
PICO-WHU4:AAEON eショップ
PICO-ITX規格産業用CPUボード【PICO-WHU4】:株式会社イプロス
インテル社第8世代Core iプロセッサ搭載PICO-ITXボード「PICO-WHU4」:丸文株式会社

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