2020年4月23日、SBCメーカーのHardkernelは、S905X3を搭載したSBC(シングルボードコンピューター)「ODROID-C4」を発表、発売いたしました。
スペック
| モデル名 | Odroid-C4 |
|---|---|
| メーカー | hardkarnel |
| 発売日 | 2020/04 |
| 価格 | 50ドル |
| 価格(日本円) | |
| CPU | Amlogic S905X3(4コア) (2.016GHz A55 x4) |
| GPU | Mali G31-MP2 (650MHz) |
| NPU | – |
| メモリー | 4GB DDR4-2666 |
| サポートOS | Android Ubuntu 20.04 |
| 有線LAN | 1GbE x 1 |
| Wi-fi | – |
| Bluetooth | – |
| チップ | RTL8211F VL817 |
| ストレージ | eMMC microSD |
| USB | 3.0 x 4 2.0 x 1(micro) |
| GPIO | 40pin x 1 |
| 映像 | HDMI(2.0 4K/60Hz HDR) |
| カメラ | |
| オーディオジャック | S/PIDIF(7pin) x 1 |
| その他インターフェース | IR reciever UART |
| 消費電力 | 3.64W |
| 電源 | DC 12V/2A |
| 幅 | 85mm |
| 奥行き | 56mm |
| 高さ | |
| その他 |
特徴
「ODROID-C4」にはAmlogic社のS905X3を搭載しています。
S905X3はがじぇっとりっぷでは初のSoCになりますね。
S905シリーズは無印、S905X、S905Lなどバリエーションがやたらとあるのですが、2018年9月発表のS905X2より12nmプロセスとなり(それ以前は28nmプロセス)、2019年4月発表のS905X3ではCPUコアがCortec-A53からCortex-A55に変更されました。
Cortex-A55ではアーキテクチャがARMv8.2となり、ディープラーニングに対応したSIMD命令拡張が盛り込まれています。
S905X3でもNN Accelerator(要はNPUのこと)がオプションで用意されていますが、「ODROID-C4」に搭載されたものでは省略されています。
参考:アーキテクチャを一新したCortex-A75とCortex-A55の詳細:PC Watch

▲「ODROID-C4」のブロックダイアグラム図です。
S905X3内部構造の左下に不自然な広さが取られていますが、本来であればここにNPUが記載されます。

・Raspberry Pi 4:Broadcom BCM2711B0(1.5GHz A72 x 4)
・ODROID-C2:Amlogic S905(1.5GHz A53 x 4)
・ODROID-XU4:Samsung Exynos5422(2.0GHz A15 x4 + 1.4GHz A7 x4)
・ODROID-N2:Amlogic S922X(1.8GHz A73x4 + 1.9GHz A53x2)
・ODROID-C4:Amlogic S905X3(2.0GHz A55 x4)
▲性能的にはCPUコアが新しくなった分は向上していますが、他より高いというほどではありません。
どちらかというと、高い動作周波数によるごり押しでCortex-A72に匹敵する性能を出している、といったところでしょうか。
右のmbwはメモリベンチマークなので、DDR4な「ODROID-C4」は数値が高めになっています。
掲載はありませんが、S905X3はAntutuでは6.5万点弱くらいです。RK3288が4万点、RK3399が10万点弱なのでちょうど中間くらいですね。

▲GPUも前世代よりは高いものの、現行世代の中では中堅クラスです。
重い3Dゲームをプレイするなどであれば話は別ですが、動画(4K含む)を見るとか2Dゲームをプレイするとかであれば問題なくこなせるでしょう。

▲性能が中堅なので、消費電力も低めです。
NASなどは24時間つけている割に実際に使っている時間は短いので、アイドル時の消費電力の低さが重要になってきます。
消費電力は計算すると、1Wあたり月16円弱になります。年200円くらいですね。
額としては大きくないかもしれませんが、5000円程度のSBCからすると、結構大きな割合となります。
「ODROID-C4」はアイドル時1.9W弱と低めなので、常時稼働には向いたSBCです。
というか、Raspberry Pi 4が高いだけかな…?
公式サイトにはこれら以外にもUSBの転送速度やイーサネットなど、様々なベンチマークが掲載されており、「ODROID-C4」の立ち位置がなんとなくつかめるようになっています。

A. CPU(Amlogic S905X3) | B. 4GB DDR4メモリ | C. USB3.0ホスト×4 | D. RJ45(10/100/1000) | E. HDMI2.0 | F. microUSB2.0 | G. DCジャック(5.5×2.1mm) | H. LEDインジケータ×2 | I. UART | J. IRreceiver | K. 40pin GPIO | L. 7pin GPIO | M. eMMCモジュールソケット | N. microSDスロット
▲インターフェースはあまりひねりがありません。
「NanoPi M4」と同じようにUSBハブチップを介することで、USB3.0×4ポートとしている点くらいです。
HDMIは2.0なので、4K表示も余裕です。
あ、Wi-fiがないですね。各国の規制にあったUSB Wi-fiを使えってことでしょうか。

▲ヒートシンクをつけるとこんな感じです。
「消費電力が低い=発熱が少ない」なので、こんなもんでも十分なのだと思います。
対応OSはAndroidと、2020年4月23日に出たばかりのUbuntu20.04です。
▲使い方の一例です。
Ubuntu minimal + Flutter UIで家電操作の自動化(と書いていますが無線化と言った方がいいかも)を行っています。
他にも4K映像の鑑賞、Netflix、Androidゲームのプレイなどの動画が公開されています。

▲公式にケースも用意されています。
GPIO部分は破線になっていて、切り取ればケースをしたままでもアクセスできるようになります。
▼底面側にはmicroSDスロット部分が切り欠きになっています。

まとめ
「ODROID-C4」の価格は50ドル(約5400円)です。地味に「Raspberry Pi4 Model B」の55ドルを下回っています。
性能面では価格なりというか、4GBメモリでこの値段なら悪くはありませんが、ストレージや電源アダプタが別売となっています。
USB HDDをつないでメディアストレージにするとかならちょうど良さそうです。
価格帯で近いのはRK3328搭載の「Rock64(4GB)」の44.95ドル、RK3399搭載の「ROCK Pi X Model A(4GB)」の65ドルや「HardROCK64(4GB)」の55ドル、でしょうか。
並べてみたらちょうど空白の性能・価格帯になりますね。
おまけ
実は「ODROID-C」シリーズは、「ODROID-C3」がありません。
フォーラムでのコメントによると、S905X2ベースで開発していたものの思ったような性能が出ず、そうこうしているうちにS905X3が登場したのでスキップしてしまったとのことです。
「ODROID-C2/C1+」についてもAmlogicがS905/S805を終息させそうなので、来年くらいには終了するだろうとコメントしています。
関連リンク
ODROID-C4:Hardkernel
ニュースリリース:ODROIDフォーラム
ODROID-C4:ODROID wiki



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