2019年9月9日、SBCメーカーのFriendlyElec(FriendryARM)が「NanoPi M4」を約1年ぶりに更新し、メモリをLPDDR3からLPDDR4に変更した「NanoPi M4V2」を発売しました。
スペック
model | NanoPi M4V2 | NanoPi M4 |
メーカー | FriendlyElec | |
発売日 | 2019/09 | 2018/08 |
価格 | 70ドル | 50ドル(2GB) 75ドル(4GB) |
価格(日本円) | ||
CPU | Rockchip RK3399(6コア) (1.8GHz A72 x2 + 1.4GHz A53 x4) | |
GPU | Mali-864 MP4 | |
NPU | ||
メモリー | 4GB LPDDR4 | 2GB/4GB LPDDR3-1866 |
サポートOS | Android 8.1 Lubuntu 16.04 FriendlyCore 18.04 FriendlyDesktop 18.04 Armbian OpenMediaVault | Android 7.1.2 Lubuntu 16.04 FriendlyCore 18.04 FriendlyDesktop 18.04 |
有線LAN | 1GbE x 1 | |
Wi-fi | 802.11 ac | |
Bluetooth | 4.1 | |
チップ | RK808-D | |
ストレージ | eMMC microSD(〜128GB) | |
USB | 3.0 x 4 2.0 x 1(Type-C) | |
GPIO | 40pin x 1 24pin x 1 | |
映像 | HDMI(2.0a 4K/60Hz HDR) MIPI-DSI | |
カメラ | MIPI-CSI x 2 | |
オーディオジャック | ○(in/out) | ○(out) |
その他インターフェース | serial(pin) | |
消費電力 | ||
電源 | DC 5V/3A(Type-C) | |
幅 | 85mm | |
奥行き | 56mm | |
高さ | ||
その他 |
特徴
「NanoPi M4V2」は、「NanoPi M4」からメモリの更新ほか、いくつか変更点があります。というか、よく見ると新設計というくらいに違っています。
・メモリがLPDDR3からLPDDR4に
・eMMCモジュール固定用のナット穴の追加
・電源ボタン、リカバリーボタンの追加
・ヘッドホンジャックがoutオンリーからin/outに
・部品数がかなり削減されている(消費電力減につながる?)
・4GBモデルのみ
それから以前の記事で訂正と補足があります。
「NanoPi M4/M4V2」はUSB Type-C給電となっています。以前の記事ではmicroUSBと書いていましたが、訂正します。
USB Type-C給電ではありますが、USB PDやQuickChargeには対応しておらず、5Vでの給電のみとなります。
汎用のUSB充電器を使用する場合はこの点に注意が必要です。
インターフェースそのものに違いはありません。
拡張ボード&ケース
「NanoPi M4」はPCIeをピンで出しているという特殊な形態から、拡張ボードがいくつも発売されています。
拡張ボードそのものの紹介は上の記事に任せるとして、「NanoPi M4V2」と同時に登場したのが、「NVMe SSD Adapter」併用が前提となっている「NanoPi M4 Metal Case with Cooling Fan」です。
見た目はちょっといかついですが、元のボードが小さいので、長辺でも10cmくらい(アンテナ除く)の大きさです。詳細なサイズは記載がありませんでした。
「Metal Case」の底面はヒートシンク一体となっており、中心にファン(多分40mm)が組み込まれています。
内部には拡張ボードの「NVMe SSD Adapter」を一緒に組み込めるようになっており、ファンの電源はこのアダプターから取ります。ファンを回さないのであればアダプターはなくてもなんとかなるかもしれませんが、後述するようにアダプターもパッケージに組み込まれているので、無理に外す必要はないと思います。
前後左右はこんな感じです。
右側面の穴は1/4インチで、一般的なカメラ三脚と同じサイズになっています。
パッケージです。
「NVMe SSD Adapter」もパッケージの一部となっていますが、オプションで”なし”にすることもできます(その場合は2ドル引き)。
単体で買うと4.99ドルするので、一緒に買ったほうがお得です。
まとめ
拡張ボードやケースも揃ってきて魅力度の高まった「NanoPi M4V2」の価格はなんと70ドル(約7,500円)です。
RK3399搭載機全体で見ればもっと安価なモデルはありますが、メモリ4GBモデルの中では最安値ではないでしょうか。
なお、旧モデルの「NanoPi M4」は、2GBモデルが50ドル、4GBモデルが75ドルなので、4GBモデルを買うなら「NanoPi M4V2」の方がお得です。
「Metal Case」はアダプター込みで28ドルです。
「Metal Case」にM.2 SSDを入れれば、ストレージ速度にも不満のない、完全なミニコンピューターになりますね。
関連リンク
NanoPi M4V2 – FriendryARM
NanoPi M4 Metal Case w/ Cooling Fan – FriendryARM
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