2020年8月25日、GMKはクラウドファンディングサイトのINDIEGOGOにてCHUWI「LarkBox」にそっくりなサイズとインターフェースの超コンパクトPC「NucBox」のファンディングを開始いたします。
事前登録で24%オフとなるため(台数不明)、ぎりぎりではありますがファンディング開始前の紹介となります。
2020年8月26日追記:ファンディングを開始いたしました。終了はちょっと先で2020年10月4日となります。
GMK NucBox – Most Powerful Palm-Sized 4K Mini PC:INDIEGOGO
スペック
■GMK NucBox | |
CPU | Celeron J4125 |
---|---|
メモリ | 8GB LPDDR4 |
ストレージ | 128~512GB M.2 SATA SSD |
USB | Type-C×1(給電専用) 3.0×2 |
wi-fi | 802.11ac(2×2)+BT4.2 |
サイズ | 62×62×42mm |
重さ | 125g |
特徴
前述のとおり、「NucBox」はCHUWI「LarkBox」によく似た超コンパクトPCです。
がじぇっとりっぷでは紹介していませんが、他にXCY「X51」という同様の超コンパクトPCがあり、合わせて比較してみます。
ちなみに上に出ていると思いますが、XCY「X51」は見た目も「NucBox」にそっくりです。
GMK NucBox | Chuwi LarkBox | XCY X51 | |
CPU | Celeron J4125 | Celeron J4115 | Celeron N4100 |
GPU | UHD 600 | ||
メモリ | 8GB LPDDR4 | 6GB LPDDR4 | 8GB LPDDR4 |
ストレージ | 128GB SSD | 128GB eMMC M.2 2242 SSD slot | 128GB M.2 2242 SSD |
インターフェース | USB Type-C×1 USB 3.0×2 HDMI×1 オーディオジャック microSDカードリーダー | ||
無線LAN | WiFi 5 (2×2) Bluetooth 4.2 | WiFi 5 (1×1) Bluetooth 5.1 | WiFi 5 Bluetooth 4.2 Intel AC7265 |
サイズ | 62×62×42mm | 61×61×43mm | 62×62×42mm |
重量 | 125g | 127g | 121g |
主な違いはCPUとメモリとストレージ、Wi-fiですね。サイズについては誤差というか、計測の仕方の違いかなぁと。
CPUはCeleron J4115とCeleron J4125ではかなり差があります
サンプル数が少ないので、スコア自体に正確性が欠けてはいますが、Core m3-8100Yを超えるスコアを出しているのは素晴らしいですね。
Celeron N4100比だと3割増しのスコアなので、事務用途くらいなら問題なく使えそうです。
メモリは「LarkBox」の6GBに対し、8GBを積んでいます。
CPU性能的にも向上しているので、8GBでも使いきれないということはないんじゃないかと。
ストレージは、「LarkBox」がeMMCなのに対し、「NucBox」はSSDを搭載します。
「LarkBox」にはM.2 SATA SSDスロット(2242サイズ)が用意されているため、「NucBox」ではeMMCを省いてそのスロットを使っているのでしょう。
liliputingでのレビューでは、「LarkBox」はリード211MB/s、ライト57MB/sだったのに対し、「NucBox」はリード516MB/s、ライト470MB/sだったとのこと。
▲インターフェースです。
外観こそ多少違うものの、「LarkBox」と同じ配置です。
▲冷却は天面吸気、後方排気です。
ここは前方排気な「LarkBox」と違っていますね。
▲Wi-fiはチップこそ不明ですが、802.11ac(2×2)なので、最大867Mbpsです。
「LarkBox」は最大433Mbpsなので、この点だけでも「NucBox」の方を選ぶ理由になりますね。
▲内部イメージはこんな感じです。
▲これは「LarkBox」の内部イメージですが、CPUボード上の配置が同じであることが分かります。
おそらくですが、中の基盤はCHUWIまたは同一の生産メーカーから購入し、ガワだけ作っているのではないかと思われます。
「X51」も同じ外観なので、ガワも含めて調達しているのかもしれません。
なお、「NucBox」はすでに海外の一部サイトにサンプルが送られ、販売開始前レビューが行われています。
10分超の動画ですが、内容をかいつまむと、4K60Hzでの動画再生、マインクラフトでは40FPS以上(オブジェクトが少なければ60FPSキープ)、後半では内部分解した様子などが撮影されています。
まとめ
「NucBox」は事前登録での価格が以下となります。スラッシュの後ろは定価です。
記事執筆時点では事前登録価格の限定台数などは不明で、実際にはもうちょっと高い価格で買うことになるでしょう。
128GB SSD: 159ドル(約16,800円)/209ドル
256GB SSD: 175ドル(約18,500円)/229ドル
512GB SSD: 205ドル(約21,700円)209ドル(約22,300円)/269ドル
※2020年9月5日時点では128GBモデルが179ドル、256GBモデルが199ドル、512GBモデルが229ドルです。
さらにオプションとして、4Kモバイルモニター(199ドル)が追加されています。
事前登録先(メールアドレス登録が必要):INDIEGOGO
2020年8月26日追記:8月26日0時にファンディング開始しました。事前登録価格の限定数は128GBモデルが200台、256GBモデルが150台、512GBモデルが100台でした。
GMK NucBox – Most Powerful Palm-Sized 4K Mini PC:INDIEGOGO
「LarkBox」と違って増設スロットを使った形になるので、最初から多めの容量を選択した方がいいでしょう。
「LarkBox」の155ドル(約16,600円)と比べると、CPUとメモリがアップグレードして、eMMCがSSDになったわけですが、4ドル差で済む話なのかはちょっと疑問です。
GMKの正式な会社名は Shenzhen GMK Technology Co,. Ltd で、名前の通り中国の深センを拠点としています。
設立は2019年で、「NucBox」が最初の製品です。
クラウドファンディングの常として開発失敗や詐欺商品のリスクがあるわけですが、その点GMKは実績がないわけです。
すでにモノが存在している以上、開発失敗のリスクはなさそうですが、詐欺かどうかは蓋を開けてみないことには分かりません。
製品自体は良さそうなので、リスクを呑んでチャレンジするのはありかと思います。
関連リンク
XCY X51:AliExpress
GMK NucBox – Most Powerful Palm-Sized 4K Mini PC:INDIEGOGO
GMK NucBox:GMK
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