2020年6月23日、PCメーカーのCHUWIは、クラウドファンディングサイトのIndiegogoにおいて、Celeron J4115を搭載した61mm角の超小型PC「LarkBox」のファンディングを開始いたしました。
大手メディアとかチェックしている方には今更の話ではありますが、当ブログで紹介していなかったことに気づいちゃったので、遅ればせながらの紹介となります。
CHUWI LarkBox World’s Smallest 4K Mini PC:Indiegogo
いや、一応ちょろっと紹介はしているのですが、その後忘れてました。
スペック
メーカー | CHUWI |
---|---|
型番 | LarkBox |
発売日 | 2020/06 |
価格 | 155ドル |
幅 | 61mm |
奥行き | 61mm |
高さ | 43mm |
容量 | 0.16L |
OS | Windows 10 |
CPU | Celeron J4115 |
CPU世代 | GeminiLake |
Passmark値 | 1101 / 2919 |
ベース周波数 | 1.5GHz |
バースト周波数 | 2.5GHz |
グラフィックチップ | UHD 600 |
コア/スレッド数 | 4C/4T |
TDP | 6W |
チップセット | |
メモリ | 6GB LPDDR4 |
メモリスロット | – |
メモリ最大 | – |
ストレージ | 128GB eMMC |
SATAポート数 | – |
M.2 | Key M x 1(2242,SATA) |
mSATA | – |
USB2.0(内部) | – |
USB2.0(外部) | – |
USB3.0(内部) | – |
USB3.0(外部) | Rear x 2(3.0) |
USB type-C | Rear x 1(充電専用) |
SDカード | Side x 1(microSDXC) |
LAN | – |
Wi-fi | 802.11 ac |
Bluetooth | 5 |
D-Sub | – |
DVI | – |
HDMI | Rear x 1(2.0) |
4K対応(HDMI) | 4K/60Hz |
DisplayPort | – |
4K対応(DP) | – |
シリアルポート | – |
S/PDIF | – |
オーディオジャック | Side x 1 |
サウンドチップ | – |
光学ドライブ | – |
PCI-Eスロット | – |
eSATA | – |
赤外線 | – |
Optaneメモリ対応 | – |
最大消費電力 | |
電源 | 24W / 12V |
ノイズレベル | |
VESA | ○ |
付属品 | |
その他 |
特徴
「LarkBox」はタイトルにも書いたように、超小型のデスクトップPCです。
そのサイズは61×61×43mm、容量にすると0.16Lです。缶コーヒーを注いでもあふれてしまいます。
CPUにはGemini Lake Refresh世代…ではなく、Gemini Lake世代のCeleron J4115です。
もともとCHUWIはCeleron N4100で設計していたのですが、ファンディング開始時期を後ろ倒しにして、CPUを上位に置き換えました。
Celeron J4115にはIntelの公式情報が公開されていませんが、公式の仕様によると、4コア1.5GHz、バースと周波数2.5GHz、グラフィックはUHD 600とされています。
PassMarkスコアではマルチスレッドで3000に届かない程度ですが、Core m3-8100Yに肉薄したスコアとなっています(といってもCore m3-8100Yは2コアでこの数字なのですが)。
キビキビとまではいかなくても、もっさりはならないでしょう。
▲公式によるGeekBench実行結果です。悪くない数字ですね。
類似品というかOEM品である「Reevo Cube」はPentium N5030を搭載しており、当時の情報ではCeleron N4100搭載の本家を上回っていたわけですが、CPUの変更により本家の面目が保たれています。
メモリは6GBとなんとも中途半端な要領で、規格はLPDDR4です。
このサイズですので当然直付けで、増設や交換はできません。
ストレージは128GB eMMCですが、複数の早期レビューにおいて、読み込み300MB/s超・書き込み100MB/s超という結果が出ており、eMMCとしては悪くない評価となっています。
▲フロントです。
フロントには電源ボタンと排気口があります。
「LarkBox」のクーリングは天面後方吸気、全面排気という、ちょっと変わった仕組みです。
内部スペースが限られるために配置に制限がかかった結果と思われます。
▲インターフェースです。
USBは3ポートと思いきや、Type-Cは給電専用です。
しかも12Vのみで非USB PDという、それType-Cにしていいの?と疑いたくなる仕様です。
▲底面を開けるとM.2 SATA端子が出てきます。
サイズ的に2242規格しか入りません。
2242サイズのSSDがどんなものかは以下の記事が参考になるやも。
▲内部の分解イメージです。
マザーボードは2段に分かれ、冷却には高コストなベイパーチャンバーが使われています。
▲実写だとこんな感じ。
ケースとボードで並べる向きが違っているので、ちょっとわかりにくいですね。
▲パッケージ内容は本体、電源、VESAマウンタです。
本体、ちっちゃいですね!
▲電源アダプタはストレッチゴール(ファンディング額40万ドル超)達成したので、小型のものに変更されました。
▲80万ドルのストレッチゴールではパッケージにミニキーボードの追加が予定されています。
似たようなキーボードについては以前にレビューしたことがありますが、記事一本くらいなら何とか打てました。
この記事以降、使った覚えがないというところでまぁ、察してください。
ちなみに上記の記事の最後にストレッチゴールと全く同じ製品の画像が載ってて(ただしリンク切れ)、見返した自分がびっくりです。
まとめ
「LarkBox」の各所でのレビューを見ると、オフィスワーク程度ならこなせる、4K動画はしっかり再生できる、置き場所を選ばない、という評価が多いようです。
まぁ、このサイズにゲーミングスペックを求める方が間違っていますしね。4K動画の再生ができるだけでも十分というものです。
「LarkBox」の価格は記事執筆時点で155ドル(約16,600円)です。
155ドルコースが売りきれると169ドル(約18,000円)になりますが、155ドルコースはちょいちょい補充されるので、売り切れても様子を見た方がいいです。
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