2020年9月24日、ASRockの産業部門であるASRock Industrialから、第11世代Tiger Lakeを搭載したファンレスのNUCサイズPC「iBOX 1100」シリーズ及びマザーボード「NUC 1100」シリーズが発表されました。
スペック
メーカー | ASRock Industrial |
---|---|
型番 | iBOX 1100 |
価格 | |
発売日 | |
幅 | 171.8mm |
奥行き | 109.45mm |
高さ | 50.05mm |
容量 | 0.94L |
CPU | Core i7-1185G7E Core i5-1145G7E Core i5-1115G4E |
CPU世代 | Tiger Lake |
ベース周波数 | 1.8GHz 1.5GHz 2.2GHz |
バースト周波数 | 4.4GHz 4.1GHz 3.9GHz |
グラフィックチップ | Iris Xe Iris Xe UHD |
コア/スレッド数 | 4C/8T 4C/8T 2C/4T |
TDP | 12~28W |
チップセット | |
メモリインターフェイス | SO-DIMM DDR4 3200 |
メモリスロット | 2 |
メモリ最大 | 64GB |
ECC対応 | × |
ストレージ | × |
SATAポート数 | 1 |
M.2 | 1(2280,PCIe/SATA) |
mSATA | × |
USB2.0(内部) | × |
USB2.0(外部) | × |
USB3.0(内部) | × |
USB3.0(外部) | Front x 2(Gen2) Rear x 2(Gen2) |
USB type-C | Front x 2(Gen2) |
SDカード | × |
LAN | 2.5GbE x 1 1GbE x 1 |
Wi-fi | M.2 E-key(2230) |
Bluetooth | – |
D-Sub | – |
DVI | – |
HDMI | Rear x 1(2.0a) |
4K対応 | 4K/60Hz |
DisplayPort | Rear x 1(1.4) |
シリアルポート | COM x 1 |
S/PDIF | × |
オーディオジャック | Front x 1 |
サウンドチップ | Realtek ACL233 |
光学ドライブ | × |
PCI-Eスロット | × |
eSATA | × |
赤外線 | × |
Optaneメモリ対応 | × |
最大消費電力 | |
電源 | 90W/19V |
ノイズレベル | 0dB |
VESA | ○ |
付属品 | VESAマウントキット プロダクトDVD M.2ブラケット |
その他 | ファンレス 動作温度:0℃~50℃ |
特徴
「iBOX 1100」シリーズは冒頭のとおり、第11世代Tiger Lakeを搭載しています。
搭載されるCPUはCore i7-1185G7E、Core i5-1145G7E、Core i5-1115G4Eの3種類で、「iBOX-1185G7E」「iBOX-1145G7E」「iBOX-1115G4E」のモデル名が付けられています。
CPUのSKUの最後が”E”なので、Elkhert Lakeと同時に発表された、組み込み向けTiger Lakeですね。
まぁそもそもが、産業部門が出した製品なのだから、産業/組み込み向けCPUであるのはおかしくない話ですが。
メモリはDDR4-3200までで最大64GB(32GB×2)、ストレージはM.2 SSD+SATAのデュアルストレージが可能です。
Wi-fiはM.2 2230スロットが用意されていて、あとから追加する形になります。日本だと技適の関係もあるのでこちらの方がありがたいですね。
有線LANはIntel I219V+I225LMのデュアルLAN。なぜチップが違うのかというと、片方は2.5GbEなのです。
NASの世界では今年の前半から2.5GbEの波が来ていますが、今後はPCも標準になっていくのでしょう。
「iBOX 1100」シリーズの中には同時発表されたNUCマザーボード「NUC 1100」シリーズが使われています。
「NUC 1100」シリーズは単体だとコンシューマ向けCPUやCeleron 6305Eなどを選択することもできます。
ちなみにSATAはよく見る端子ではなく、右側のUSB Type-Aと下側のType-Cの間にある、よくわからないやつです。多分形状からしてリボンコードになるのだと思います。
▲マザーボード単体だと裏側のCPU面にファンが付いています。
▲マザーボードのインターフェースです。
HDMI+DisplayPort+Type-C×2の最大4画面出力に対応しています。
USBはすべてUSB3.2 Gen2対応で、Type-CのUSB4認証試験は保留中となっています。
USB4は最大20Gbpsと、USB3.2 Gen2(最大10Gbps)の倍の速度が出るようになり、供給電力も4.5Wから7.5Wに増えます。
Thunderbolt4ほどの自由度はありませんが、高速な転送速度というのはあれば有用なので、認証を得られるといいですね。
▲変わって、「iBOX 1100」のフロントとリアです。
上の画像と比べて、上下が逆になっています。
これによって、CPU面が上となり、本体のフィンから放熱できるようになっています。
さらに少し横長となって、フロントにはUSBが、リアには電源ボタンとシリアルポートが追加されています。
…なぜか公式のスペック表には追加されたUSBが記載されず、COM(シリアル)ポートがフロントにあることになっているのが気になる点ではありますが…
なお、電源は19Vの90Wです。
まとめ
「iBOX 1100」シリーズとマザーボードの「NUC 1100」シリーズについて、記事執筆時点では価格は問合せで公表されていません。産業向けなので市販されるかも不明です。
ただ、Tiger Lakeおよび組み込み向けTiger Lakeの発表直後からこういう製品がすぐさま出てきたのはいいことで、今後他メーカーも結構早めに出してくるのではないかということが期待できます。
あとが続かないなんてことは…さすがにないと思いたいですね。
関連リンク
ニュースリリース:ASRock Industrial
コメント