お手頃価格の第11世代。DELL「Inspiron 5000」シリーズは6万円台から

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2020年10月13日、DELLはIntel第11世代Core CPU(コードネーム:TigerLake)を搭載した「Inspiron 5000」シリーズを4機種発売いたしました。

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スペック

■Inspiron 5000(5301/5402/5502)
CPUCore i7-1065G7
Core i5-1135G7
Core i3-1115G4
メモリ8GB LPDDR4x-4267(5301)
4~16GB DDR4-3200(5402/5502)
ストレージ256GB~1TB NVMe SSD
画面13.3~15.6インチ FHD
USBType-C(Gen2)×1
Gen1×2
映像HDMI×1
wi-fi802.11ax+BT5.1(一部モデル)
802.11ac+BT5.0
サイズ305.96×203.4×15.85mm(5301)
321.3×216.15×17.9mm(5402)
356.1×234.5×17.9mm(5502)
重さ1.053kg(5301)
1.429kg(5402)
1.714kg(5502)
■Inspiron 5000(5406) 2-in-1
CPUCore i7-1065G7
Core i5-1135G7
Core i3-1115G4
メモリ4~16GB DDR4-3200
ストレージ256~512GB NVMe SSD
画面14.0インチ FHD
USBType-C(Gen2)×1
Gen1×2
映像HDMI×1
wi-fi802.11ax+BT5.1
サイズ324.3×222.8×18.94mm
重さ1.62kg

New Inspiron 13 5000 (5301)
New Inspiron 14 5000 (5402)
New Inspiron 14 5000 2-in-1(5406)
New Inspiron 15 5000 (5502)

特徴

DELLはコンシューマー向けノートは比較的ランクが分かりやすいブランディングを行っています。

XPS:最上位
Inspiron 7000:上位
Inspiron 5000:中位
Inspiron 3000:下位

ゲーミングノートも同じ構造ですね。

ALIENWARE:最上位
DELL G7:上位
DELL G5:中位
DELL G3:下位

ここまでは分かりやすいのですが、それぞれの中で複数のモデルがあるため、少し複雑になっています。

例えば今回紹介する「Inspiron 5000」シリーズははミドルクラスになりますが、手ごろな価格であることからもっともラインナップが充実しており、記事執筆現在では11機種が存在します。

モデル名世代画面価格特記
13 5301第11世代13.3インチ65,584円~
14 5402第11世代14.0インチ67,984円~
14 5406 2-in-1第11世代14.0インチ63,984円~全モデルWi-fi 6
15 5502第11世代15.6インチ67,984円~Wi-fi 6モデルあり
13 5300第10世代 Comet Lake13.3インチ92,784円~残り2モデル
13 5391 LTE第10世代13.3インチ終売?
14 5401第10世代 Ice Lake14.0インチ59,984円~MX330モデルあり
14 5400 2-in-1第10世代 Ice Lake14.0インチ63,184円~
15 5501第10世代 Ice Lake15.6インチ67,984円~全モデルMX330搭載
14 5405Ryzen 400014.0インチ53,584円~
15 5505Ryzen 400015.6インチ53,584円~

第11世代搭載機の中でも安い「13 5301」と「14 5406 2-in-1」は最安モデルはCore i3なのに対し、第10世代搭載機な「14 5401」「14 5400 2-in-1」「15 5501」は最安モデルでもCore i5なので、安いことは安いですね。

まぁ、Ryzen搭載の「14 5405」「15 5505」はRyzen 5 4500Uモデルで5.3万円台なので、第10世代機を買うくらいならこちらをおすすめしますが…

Inspiron 14 5000(5405)
Inspiron 15 5000(5505)

CPU性能は以下のような感じになります。

CPUPassMark
Ryzen 7 4700U(8C/8T)139802594
Core i7-1165G7(4C/8T)119183129
Ryzen 5 4500U(6C/6T)112382475
Core i7-1065G7(4C/8T)89922504
Core i5-1035G4(4C/8T)82412360
Core i5-1035G1(4C/8T)79642390
Ryzen 3 4300U(4C/4T)78912370
Ryzen 7 3700U(4C/8T)74252062
Core i5-1135G7(4C/8T)73392362
Ryzen 5 3500U(4C/8T)71411991
Core i7-10510U(4C/8T)70982440
Core i5-10210U(4C/8T)64852262
Core i3-1005G1(2C/4T)52472306
Ryzen 3 3200U(2C/4T)42311976
Core i3-10010U(2C/4T)41992427

上段:マルチスレッド、下段:シングルスレッド

Core i3-1115G4のスコアは見つかりませんでした。

Core i5-1135G7のスコアが低いですが、第11世代はメーカー側でTDPを12W~28Wの間で設定できること、サンプル数が少ない(わずか4サンプル)ことから、低TDPモデルのスコアの平均になっている可能性があります。

GPUはこんな感じです。

CPU3DMark Fire Strike
GTX 1650 Max-Q68887779
GTX 1050 Max-Q66017303
Core i7-1165G7
(Iris Xe)
48305139
GeForce MX250(25W)32803655
Ryzen 7 4700U
(Radeon Vega 7)
27573052
GeForce MX250(10W)27452983
Ryzen 5 4500U
(Radeon Vega 5)
25412829
Core i7-1065G7
(Iris Pro 10th)
24822715
Ryzen 7 3700U
(Radeon Vega 10)
22462514
Ryzen 3 4300U
(Radeon Vega 5)
20432221
Ryzen 5 3500U
(Radeon Vega 8)
22102451
Core i5-1035G4
(Iris Pro 10th)
18741981
Core i7-10510U
(UHD 10th)
11181221
Core i5-10210U
(UHD 10th)
10411139
Core i3-1005G1
(UHD 10th)
9361024
Core i3-10110U
(UHD 10th)
921995

上段:総合スコア、下段:グラフィックスコア

Core i3-1115G4とCore i5-1135G7のデータがありませんが、Core i7-1065G7のグラフィックは相当優秀です。

Core i3-1115G4はUHD Xeとブランド名も違いますが、Core i5-1135G7はCore i7-1065G7と同じIris Xeで、EU数(実効ユニット数)が80か96かのちがいなので、スコアも8割くらいと仮定すると、総合:4000/グラフィック:4300くらいになるでしょうか。

こうなるとわずかな価格差程度では第10世代機を選ぶ理由はないですね。

筐体

筐体についてはほぼ共通のデザインです。

▲フロントです。

先日紹介した「Inspiron 14 7000(7300)」に比べて、ぽっちゃりというかぼったりしています。
狭額ベゼルではありますが、極限まで細くというほどでもありませんね。

最安10万切り。DELL「Inspiron 13 7000(7300)」はTB4もあるIntel第11世代搭載ノート

インターフェースはクラムシェルと2-in-1で若干違います。上がクラムシェル、下が2-in-1です。

■右
1.MicroSDカードリーダー
2.USB Type-A 3.2 Gen 1
3.オーディオコンボジャック
■左
4.電源ジャック
5.HDMI 1.4
6.USB Type-A 3.2 Gen 1
7.USB Type-C 3.2 Gen 2(DP/USB PD対応)

■右
1.SDカードリーダー
2.USB Type-A 3.2 Gen 1
3.オーディオコンボジャック
4.ウェッジシェイプ ロックスロット
■左
5.電源ジャック
6.HDMI 1.4
7.USB Type-A 3.2 Gen 1
8.USB Type-C 3.2 Gen 2(DP/USB PD対応)

2-in-1な「Inspiron 14 5000(5406)」だけカードスロットがフルサイズSDで、セキュリティスロットが付いています。

その他の構成は同じで、HDMIが1.4な点と、Type-C端子がUSB 3.2 Gen2な点以外は配置を含めて「14 7300」とも共通しています(「14 7300」はHDMI2.0/Thunderbolt 4)。

中身については「13 5302」が「14 7300」に近く、他の3機種が同じものに見えます。

▲まず、「13 5302」の基板です。「14 7300」にそっくりで、メモリはオンボードです。

SSDスロットはひとつですね。

▲「14 5402」の基板です。「15 5502」も見る限りは同じもののようです。

メモリは2スロットで、左端と右下の2か所にM.2 SSDがあり、デュアルストレージができるようになっています。
この点については「14 7300」ではできないことですね。

「14 5406 2-in-1」では2-in-1構造の影響を受けて左端のM.2 SSDスロットがオミットされており、シングルストレージになるのが違いです。

ディスプレイについても調べた範囲では微妙に違っています。

モデル名パネル輝度コントラスト比色域
13 5301WVA300nits600:1sRGB 95%
14 5406 2-in-1WVA220nits500:1NTSC 45%
14 5402WVA300nits500:1NTSC 72%
15 5502WVA300nits500:1NTSC 72%

仕様が一番いいのは「13 5301」で、次点が「14 5402」「15 5502」、パネルだけ見ると格安系になるのが「14 5406 2-in-1」という結果になりました。

WVA(Wide Viewing Angle)はTNとかIPSといったパネルの駆動方式ではなく単に”視野角が広いパネル”の意味合いですが、どうも過去記事を見るとIPSパネルのことのようです。

色域は大雑把にNTSC比で40%前後、70%前後、90%以上に分かれています。数字が大きい方が色再現性が高いです。この辺りは下記の記事で詳しく書いています。

特徴いろいろ。モバイルディスプレイ購入時のポイントあれこれ

まとめ

ここまで書いてきた「Inspiron 5000」シリーズの違いをざっくりまとめると、以下のようになります。

モデル名CPU画面メモリ増設ストレージ価格特記
13 5301Core i3~13.3インチ不可シングル65,584円~
14 5406 2-in-1Core i3~14.0インチシングル63,984円~全モデルWi-fi 6
14 5402Core i5~14.0インチデュアル67,984円~
15 5502Core i5~15.6インチデュアル67,984円~Wi-fi 6モデルあり

個人的にはメモリ増設・換装もできてデュアルストレージな「Inspiron 14 5000(5402)」がおすすめでしょうか。最安モデルでもCore i5-1135G7ですしね。

テンキーが気にならないのであれば「Inspiron 15 5000(5502)」で大画面(1.6インチ差でも結構違います)にするもよし、2-in-1が欲しければ「Inspiron 14 5000(5406) 2-in-1」ですね。

「Inspiron 13 5000(5301)」は……あえて選ぶ理由がないというか、「Inspiron 14 5000(5402)」にするか、2万円上乗せして上位の「Inspiron 13 7000(7300)」を購入した方がいいでしょうね。

関連リンク

New inspiron 13 7000(7300)
New Inspiron 13 5000 (5301)
New Inspiron 14 5000 (5402)
New Inspiron 14 5000 2-in-1(5406)
New Inspiron 15 5000 (5502)

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