2021年1月20日、中国のECサイトJD.comのにONE-NETBOOK公式ストアにて「OneMix4」の予約が始まりました。
国内ではいまだティザーサイト止まりであり、公開されたスペックも限定的な中、ほぼ全スペックが判明したので、紹介しておきます。
ONE-NETBOOK 公式ストア:JD.com
※2021年2月21日追記:2021年2月17日より国内でも予約が始まりました
スペック
■OneMix4/Platinum | |
CPU | Core i7-1160G7 Core i5-1130G7 |
---|---|
メモリ | 8/16GB LPDDR4x-3733 |
ストレージ | 256GB~1TB NVMe SSD |
画面 | 10.1インチ LTPS WQXGA |
I/O | Type-C(USB4)×2 Type-C(3.0)×1 オーディオジャック microSD |
wi-fi | 802.11ax+BT5.0 |
サイズ | 227×157.3×17mm |
重さ | 0.77kg |
特徴
7インチが主流であったUMPCにも2019年頃から8インチや8.9インチなど大型化の兆しがあり、「OneMix4」では一気に飛び越えて10.1インチとなりました。
10.1インチってPanasonic「レッツノート RZ」と同じ画面サイズなわけで、UMPC(ウルトラモバイルPC)と呼ぶにはちょっと厳しくなっています。
もっとも、大型化と引き換えるに見合うだけの使い勝手とスペックは持っているわけですが。
CPUはTiger Lake UP4(旧Yシリーズ)のCore i5-1130G7、プラチナエディションがCore i7-1160G7です。
UP3(旧Uシリーズ)なTiger Lakeより動作周波数が下がり、TDPが12-28Wから7-15Wに引き下げられています。
Tiger Lake UP4は情報が少なく、ベンチマークもGeekBench 5くらいしかありませんでした。
見かけ上は同等スコアなのですが、Tiger LakeはTDPを設定して動作ができるので、実際はTDP12W時やTDP28W時のスコアがごちゃ混ぜになった平均です。
TDPの範囲内でもフル性能を発揮するシングルスレッドスコアが実際の性能差に近いでしょう。
グラフィックはEU数はそのままに動作周波数が1300MHz→1100MHzに下げられています。Core i7同士ではスコアも2割差と動作周波数の差がそのまま出ています。Core i5は特にデータが少ないので、ぶれがあります。
どちらにせよ、Core i5-1130G7でもRyzen 7 4700Uを上回るスコアを出せるようで、ライトなゲームであれば余裕でしょう。
メモリ/ストレージは8GB/256GB、16GB/512GB、16GB/1TBの3モデル、プラチナエディションは16GB/1TBです。
▲ディスプレイは前述の通り10.1インチですが、解像度は2560×1600と高く、色域はsRGB100%、NTSC比72%となっています。
ティザーサイトでは133% eRGBとなっていますが、このeRGBってのが調べても出てこなくて謎すぎる…もっとメジャーな規格で表現するべきですよね。
パネルはLTPSという新しいタイプの液晶が使われています。
LTPS(低温ポリシリコン)は主にスマホのディスプレイに使われていて、高輝度・高速応答・狭額縁化しやすいという特徴を持っています(だいたいスマホの特徴ですね)。
「OneMix4」も輝度は320nitsと高めになっています。
「OneMix4」はコンパクトながらベゼルが4.5mmと細く、画面占有率は90%となっています。
これまでのUMPCの弱点って、キーボード幅を確保するためにどうしてもベゼルが太くなることだったので、これだけベゼルが細いと気持ちいいですね。
また、10点マルチタッチ、2048段階のアクティブペンに対応しています。
▲インターフェースです。
ディスプレイをひっくり返しているので分かりにくいですが、左側にUSB4×2とmicroSD、右側にUSB3.0(Type-C)とオーディオジャック、電源ボタン兼指紋リーダーとなっています。
USB4は最大40Gbpsとされているので、USB4 Gen 3×2ですね。フルで使用するには対応ケーブルが必要です。
▲キーボードはキーピッチ18.5mmを確保した代わりに、右側のキー配列が変則的になっています。
個人的には右Shiftキーを確保している点に好感が持てます。
▲冷却はヒートパイプ1本の模様
▲ストレージはM.2 2280が使われていて(おそらく)換装可能です。
▲サイズ感としてはこのくらい。
ディスプレイは360度回転し、タブレットモードでの使用が可能です。
この手のコンパチブルノートはタブレットモードの時にちょっとパカパカしてしまう(そのため、ペンでの細かい操作がしづらい)のが弱点でしたが、「OneMix 4」ではどうなっているのでしょうかね?
まとめ
ここのところ「A1」「OneGx1」と立て続けに出してきたONE-NETBOOK社ですが、エンジニア向け、ゲーマー向け、そしてコンシューマー向けの「OneMix4」と、新製品が出揃うことになります。
「OneMix4」のJD.comでの価格は以下のようになっています。
8GB/256GBモデル:5699元(約92,000円)
16GB/512GBモデル:6399元(約103,000円)
16GB/1TBモデル:6699元(約108,000円)
プラチナエディション:8099元(約130,000円)
さらにJD.comではワイヤレスマウス(89元)、バッグ(99元)、ディスプレイフィルター(39.9元)、LAN付きUSBハブ(49.9元)、Type-C to Type-Aアダプタ(25元)、アクティブペン(199元)、2年の延長保証保証が付いています。
まぁ、内容からすると納得のいく価格ですね。特に10万円切りでスタートするのは素晴らしいです。
国内ではティザーサイト止まりなので現時点では発売日も価格も不明です。消費税が上乗せされるので、最安モデルが税込み10万円を切ったら御の字でしょう。
日本語キーボードはあるのかとか、恒例のおまけの内容とか、気になる点も残っていますが、気長に待つしかありません。
※2021年2月21日追記:2021年2月17日より国内でも予約が開始されました。国内税込価格は以下の通り。
8GB/256GBモデル:126,720円
16GB/512GBモデル:136,620円
16GB/1TBモデル:146,520円
プラチナエディション(512GB):156,420円
プラチナエディション(1TB):166,320円
公式サイトでは特典としてOneMix4 オリジナル収納ポーチ、Type-C/Type-A変換アダプタ、2048筆圧 デジタルスタイラスペンが付属します。
関連リンク
ONE-NETBOOK 公式ストア:JD.com
ティーザーサイト:ONE-NETBOOK
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