2020年1月27日、ASUSは Ryzen 9 5900HXとGeForce RTX 3080を搭載したゲーミングノート「ROG Strix SCAR」を2モデル発表いたしました。
15.6インチの「ROG Strix SCAR 15 G533QS (モデル名:G533QS-R9XR3080EC)」および、17.3インチの「ROG Strix SCAR 17 G733QS (モデル名:G733QS-R9XR3080EC3)」です。
現在は公式ストアで予約を受け付けており、15.6インチは2月5日、17.3インチは2月中下旬発売予定となっています。
人気があるのか、在庫切れと入荷を繰り返しているので、購入を検討しているけど在庫切れだったという場合は、日を改めて確認するといいでしょう。
スペック
■ROG Strix SCAR 15/17 | |
CPU | Ryzen 9 5900HX |
---|---|
メモリ | 32GB DDR4-3200 |
ストレージ | 2TB(1TB×2) NVMe SSD |
画面 | 15.6インチ 165Hz WQHD 17.3インチ 300Hz FHD |
インターフェース | USB Type-C(Gen2)×1 USB 3.2 Gen1×3 HDMI オーディオジャック |
wi-fi | 802.11ax+BT5.1 |
サイズ | 354.9×259.9×27.2mm(15″) 395×282.1×27.5mm(17″) |
重さ | 2.3kg(15″) 2.75kg(17″) |
特徴
「ROG Strix SCAR 15/17」は、現時点で考えられる中では最強のゲーミングノートです。
CPUは現時点で最強のRyzen 9 5900HXです。
現時点のIntel CPU最強はCore i9-10980HKですが、Passmarkスコアでは4割近く引き離しています。
GPUはGDDR6メモリを16GBも搭載する、モバイル向けのGeForce RTX 3080です。「お前のPCのメモリ、GPU以下だな」って言われるようになる奴です。
デスクトップ向けまで含めると決して最強とは言えませんが、モバイル向けの中ではトップですし、消費電力面で大きな制約がある中でも高い性能を出しています。
メモリは32GB DDR4-3200、ストレージは2TB(1TB×2)、Wi-fiは802.11ax(Wi-fi 6)対応と、価格に見合った豪華構成となっています。
他にも見えない部分も豪華な仕様で、例えば電源周りはCPUに5フェーズ、GPUに7フェーズの電源回路となっていますし、冷却機構は6本のヒートパイプや、量産ラインでは難しいとされるドイツThermal Grizzly社の液体金属グリスなどが使われています。
▲フロントです。
ベゼルは4.3mmと細く、Webカメラがないのですっきりしており、画面占有率は約85%とかなり高めです。
そのため、17.3インチモデルでも幅395mmと40cmを切り、一昔前の15.6インチゲーミングノート程度のフットプリントとなっています。
「ROG Strix SCAR 15/17」のディスプレイがまたハイスペックで、15.6インチモデルは解像度が2560×1440(WQHD)の165Hz駆動、17.3インチモデルは解像度こそ1920×1080(WUXGA)ですが300Hz駆動となっています。
・USB 3.2 Type-A Gen1×2
・オーディオジャック
■右
・KeyStone II
・USB 3.2 Type-A Gen1
・USB 3.2 Type-C Gen2(映像出力、USB PD対応)
・HDMI
・有線LAN(1000BASE-T)
・電源端子
インターフェースは左と背面に集中しています。
右側面にはKeyStone IIというNFCキー(赤い部分)が挿し込めるようになっています。
Windowsのロックとか、特定アプリの起動とか、暗号化ストレージの表示とか、様々な設定を割り当てることができるようです。
▲キーボードは一般的なメカニカルスイッチではなく、光学メカニカルスイッチが使われています。
メカニカルスイッチでは30msだった反応速度が、150分の一の0.2msに高速化されており、打鍵テストも従来の2000万回の5倍となる1億回をクリアしていると謳っています。
分かりにくいですが右上の大きな三角部分はクリア仕様になっています。
タッチパッド部がNumberPadになっていますが、これは15.6インチモデルのみの仕様で、17.3インチモデルは普通のタッチパッドです(物理的にテンキーがありますしね)。
またファンクションキーの上には独立した5つのキーがあり、左からボリューム(UP/Down)、マイク、パフォーマンス変更、統合ユーティリティー「Armoury Crate」起動ボタンとなっています。
あと、一点だけ言及しておくことがありまして、日本語配列はなく、英語配列のみとなります。
まぁ、日本語配列の金型を作ってペイできるほど販売数は多くないでしょうし、左ハンドル仕様しかない高級スポーツカーくらいに思うしかないでしょう。
▲天板にはロゴとデザイン
右下のシルバー部分はArmorキャップと言って、3種類のキャップから取り換えることができます。
▲底面までデザインに凝っています。
このデザインは随所にイースターエッグが隠されていて、底面にはROGブランドのスローガンが書かれていたり、ヒンジカバーにモールス信号が書かれていたりします。
まとめ
上でも書きましたが、「ROG Strix SCAR 15/17」は現時点では最強と呼べるゲーミングノートです。欠点といえば英語キーボードしかないことと、RyzenゆえにThunderbolt 3/4に非対応なことくらいです。
価格は299,818円(税込329,800円)と気軽に手を出せる金額ではありませんが、以前は50万超えも当たり前だったことを考えると、手を伸ばしやすくはなっています。
CPUもGPUもCES 2021(2021年1月11日~14日)で発表されたばかりの最新モデルですし、これを超えるのはRyzen 9 5980HX(ブーストクロックが200MHz高い)くらいなので、次世代モデルが出る来年まではトップに君臨し続ける機種の一つとなるでしょう。
当然ながらVR Readyでもあるので、本格的にVRに取り組むとか、がっつりゲームをやるとか、3Dレンダリングに使うとか、価格に見合う使い方ができるのであれば、損はない一台です。
さすがに30万はちょっと…とか、英語キーボードはなぁ…という方には、GeForce RTX 3070搭載で日本語キーボードな「TUF Dash F15 FX516PR」が約20万円で同日発表、現在発売中です。
コメント