2021年1月26日、LenovoはIntel第11世代Core CPU(コードネーム:Tiger Lake)を搭載したエントリーノート「IdeaPad Slim 350i 14」を発表、2月1日ころから発売を開始しました。
スペック
■IdeaPad Slim 350i 14 | |
CPU | Core i7-1165G7 Core i5-1135G7 Core i3-1115G4 |
---|---|
メモリ | 8GB DDR4-2666 |
ストレージ | 256~512GB NVMe SSD |
画面 | 14.0インチ TN FHD |
インターフェース | USB 3.0×2 USB 2.0×1 HDMI SDXC オーディオジャック |
wi-fi | 802.11ac+BT4.2 |
サイズ | 327.1×241×19.9mm |
重さ | 1.5kg |
ラインナップ
CPU | メモリ | ストレージ | Office | 価格 |
---|---|---|---|---|
Core i3-1115G4 | 8GB | 256GB | 46,904円 | |
○ | 68,266円 | |||
Core i5-1135G7 | 64,130円 | |||
○ | 82,137円 | |||
512GB | 75,284円 | |||
○ | 107,019円 | |||
Core i7-1165G7 | 85,272円 | |||
○ | 108,031円 |
特徴
「IdeaPad Slim 350i 14」はタイトルにもあるように、4.6万円台からという格安のTigerLake搭載ノートです。先代Ice Lake搭載搭載機とモデル名は同じままですが、Core i3モデルのメモリが8GBになりました。
現在のLenovoでは下位となる”1″、”3″、”5″を「IdeaPad」シリーズに、上位の”6″、”7″、”9″を「Yoga」シリーズに分類しています。
“1”は以前は最エントリーでしたが、現在はAMD 3020E/A4-9120Eという、Athron未満のAPU(AMDでのCPUの呼び名)搭載機しかラインナップされていません。
“3”と”5″の違い(「350i」と「550i」で比較)は、ざっくり以下のようになっています。ざっくりなので例外もありますが、イメージとしてはつかめるんじゃないかと。
550i | 350i | |
---|---|---|
CPU | Core i3/i5/i7 | |
メモリ | 8/16GB(オンボード) DDR4-3200 | 8GB(うち4GBオンボード) DDR4-2666 |
メモリ増設 | 不可 | 可能(1スロット) |
ストレージ | 256/512GB M.2 SSD | |
ストレージ増設 | M.2 SSD | 2.5インチ (コネクタがあるかは不明) |
ディスプレイ | IPS | TN |
USB | 3.0(Type-C)×1 3.0×2 | 3.0×2 2.0×1 |
USB PD | ○ | × |
バッテリー | 3セル | 2セル |
ディスプレイパネルとインターフェース辺りが一番大きな違いです。
CPUは「IdeaPad Slim 350i 14」でもTiger Lake世代のCore i7-1165G7、Core i5-1135G7、Core i3-1115G4を搭載し、処理能力の面では違いはありません。
メモリはIceLake時代の4GBがなくなり、全モデル8GBで統一されました。
オンボード4GB+4GBモジュールの組み合わせなので換装ができ、最大36GBが可能(なはず)です。
ストレージは256GBまたは512GBです。
「IdeaPad Slim 350(14)」と同様であれば、内部には2.5インチストレージ用のスペースがありながら、コネクタが付いていない状態でデュアルストレージは不可になっているものと思われます。
Wi-fiは「IdeaPad Slim 550i」もそうでしたが、802.11ac(Wi-fi 5)止まりです。
▲フロントです
ベゼルはやや太めで、全体的にずんぐりとした印象を受けます。
キーボード自体はIdeaPadシリーズ共通で、同等クラスのAMD機である「IdeaPad Slim 350(14)」のレビューでは多少剛性が気になる程度で、打ちにくいとか引っかかるとか、そういうことはありませんでした
1. 電源ジャック
2. HDMI
3. USB2.0
4. USB3.0
5. マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
6. 4-in-1メディアカードリーダー
インターフェースについて、USBは3ポートですがうち1ポートはUSB2.0で、Type-C端子もありません。
当然、USB PD給電はなく、電源ジャックからの給電のみとなります。
▲うっすらとですが底面が見えます。
底面カバーはプラスチック製です。
まとめ
「IdeaPad Slim 350i 14」は4.6万円台からという、とにかく安価なモデルです。でも正直なところあまりお勧めはできません。
がじぇっとりっぷもあれこれレビューしましたが、TNパネルは本当に目が疲れます。これだけで敬遠の理由になります。
ちなみに「IdeaPad Slim 550i(14)」および「IdeaPad Flex 550i(14)」、AMD版の「IdeaPad Slim 550」の価格と比較するとこのようになります。
CPU | メモリ | SSD | Office | 価格 | 価格(Slim 550i) | 価格(Flex 550i) | 価格(Slim 550) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Core i3-1115G4 | 8GB | 256GB | 46,904円 | 55,242円 | 58,916円 | 54,340円(4GB) | |
○ | 68,266円 | 76,582円 | 78,848円 | 75,240円(4GB) | |||
Core i5-1135G7 | 64,130円 | 65,637円 | 67,584円 | 59,455円 | |||
○ | 82,137円 | 85,910円 | 89,199円 | 80,080円 | |||
512GB | 75,284円 | 76,835円 | 74,382円 | 61,875円 | |||
○ | 107,019円 | 96,976円 | 95,029円 | 84,150円 | |||
Core i7-1165G7 | 85,272円 | 89,100円(16GB) | 99,792円(16GB) | 72,380円 | |||
○ | 108,031円 | 109,021円(16GB) | 121,011円(16GB) | 92,565円 |
安いのはCore i3モデルだけで、Core i5以上は「IdeaPad Slim 550i」と差がなく、わざわざ下位を選ぶ理由もありません。というか、大容量メモリが必要ないなら「IdeaPad Slim 550i」を選ぶべきです。
これを買うとすればディスプレイを長時間見続けない用途や大量のメモリを積む用途、例えばマインクラフトサーバーなどには向いているでしょうか。
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