2020年6月17日、LenovoはIceLakeを搭載した14インチノートの新モデル「IdeaPad Slim 350i」を発売いたしました。
スペック
CPU | Core i7-1065G7 Core i5-1035G1 Core i3-1005G1 |
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メモリ | 4 / 8GB DDR4-3200 オンボード+1スロット |
ストレージ | 128~512GB M.2 NVMe |
画面 | 14.0インチ(TN) FHD |
有線LAN | なし |
USB | 3.0×2、2.0×1 |
映像出力 | HDMI×1 |
駆動時間 | 8.3時間 |
サイズ | 327.7×241×19.9mm |
重量 | 1.5kg~ |
特徴
「IdeaPad Slim 350i」は名称が新しくなっていますが、「IdeaPad S340(14)」の後継機っぽい位置づけとなります。
新名称って似た名前が入り混じっていて、微妙に分かりにくいんですよね。
IdeaPad Slim 350i : Intel CPU (Ice Lake)
Ideapad Slim 350 14 : AMD Ryzen 4000シリーズ
Ideapad Gaming 350i : ゲーミングノート(量販店向け)
IdeaPad Slim 350i Chromebook : Chromebook
このうち、「Ideapad Slim 350 14」は以前記事にしています。
「IdeaPad Slim 350i」のCPUは第10世代Ice Lakeで、これは「IdeaPad S340」から変わっていません。
メモリがオンボード4GB+1スロットという点も同じですね。
ディスプレイはIPSではなく安価なTNパネルで、この点も「IdeaPad S340」と同じです。
違うのはベゼル幅です。
▲まずは「IdeaPad S340」のフロント画像を見てください。
▲こちらが「IdeaPad Slim 350i」です。
明らかに全方向のベゼルが太くなっています。
ベゼルが太くなった分サイズも大きくなっていて、「IdeaPad S340」比で幅が5mm、奥行きが10.5mm大きくなっています。ついでに厚さも2mm増えています。
…ふつう減るものじゃないの?
そしてもっと悲しいことになっているのがインターフェースです。
- 電源ジャック | 2. HDMI | 3. USB2.0 | 4. USB3.0 | 5. マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック | 6. 4-in-1メディアカードリーダー
下が比較用の「IdeaPad S340」のインターフェースです。
- 電源ジャック | 2. HDMI | 3. USB3.0 Type-C | 4. マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック | 5. Novoボタン | 6. 4-in-1メディアカードリーダー | 7. USB3.0 | 8. USB3.0 (Powered USB)
最近のLenovoノートは、右側にマウスを置くことを意識してか右サイドのインターフェースを減らす傾向にあり、「IdeaPad Slim 350i」もその流れに沿った配置となっています。
その点はいいのですが、なぜかUSB3.0 Type-Cがなくなって、USB2.0が復活しています。
で、このインターフェースの並び、どこかで見たと思ったら「IdeaPad S145」と同じものなんですね。
つまるところ、「IdeaPad Slim 350i」はS300シリーズでありながら、S100シリーズである「IdeaPad S145」の14インチ版という位置づけなわけです。
…なんでS300シリーズになっているんでしょうね?
以下はそのほかの画像です。
▲キーボードは”右一列”もないテンキーレスです。
“右一列”を入れないのはLenovoのいいところなので、これからも継続してほしいですね。
なお「「IdeaPad Slim 350i」はキーボードバックライトの記述が見当たらないので、キーボードバックライトはないものと思われます。
こんなところも「IdeaPad S145」寄りになっているとは。
▲ディスプレイの開口角度は180度です。
底面もチラ見えしていますね。
吸気口はファンの周囲に集中し、スピーカーはサイドではなくフロント側についています。これも「IdeaPad S145」と同じ特徴です。
他にも「IdeaPad S145」に寄っているところはあり、例えばバッテリーは2セルタイプ(「IdeaPad S340」は3セル)になっています。
そのためか、稼働時間も8.3時間に減っています(「IdeaPad S340」は10時間)。
まとめ
「IdeaPad Slim 350i」は「IdeaPad S340」の後継機っぽい名前のくせに実際は「IdeaPad S145」の14インチ版という位置づけでした。
Lenovoもこのことを承知しているのか、記事執筆時点では「IdeaPad S340」も併売されています。
「IdeaPad Slim 350i」の価格は最安モデル(i3/4GB RAM/128GB SSD)で56,980円、一つ上(i5/8GB RAM/256GB SSD)で72,226円です。
一方「IdeaPad S340」は最安モデル(i3/4GB RAM/128GB SSD)が47,212円、一つ上(i5/8GB RAM/512GB SSD)がSSDの容量は倍なのに66,660円です。
ほぼS100シリーズと言ってもいい「IdeaPad Slim 350i」なのに、価格だけはS300シリーズというか「IdeaPad S340」より高く設定されているため、「IdeaPad S340」に対する優位点が全くありません。
ここまで落としどころの見つからない製品ってのも珍しいですね…
関連リンク
IdeaPad Slim 350i:Lenovo
IdeaPad S340(14):Lenovo
IdeaPad S145(15):Lenovo
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