2020年6月9日、LenovoはRyzen 4000シリーズを搭載した14インチノート「IdeaPad Slim 350 14」を発売いたしました。
スペック

CPU | Ryzen 7 4700U Ryzen 5 4500U Ryzen 3 4300U |
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メモリ | 4 / 8GB DDR4-3200 4GBオンボード+1スロット |
ストレージ | 128~512GB M.2 NVMe |
画面 | 14.0インチ FHD |
有線LAN | なし |
USB | 3.0×2、2.0×1 |
映像出力 | HDMI×1 |
駆動時間 | 9.0時間 |
サイズ | 327×241×19.9mm |
重量 | 1.5kg~ |
販売価格:75,900円~
クーポン価格:40,986円~
モデル一覧
※2020年6月14日時点の価格です。
CPU | メモリ | SSD | オフィス | 価格 |
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Ryzen 3 4300U | 4GB | 128GB | × | 40,986円 |
H&B2019 | 62,040円 | |||
Ryzen 5 4500U | 8GB | 256GB | × | 54,648円 |
512GB | 60,588円 | |||
256GB | H&B2019 | 74,646円 | ||
512GB | 81,026円 | |||
Ryzen 7 4700U | 256GB | × | 64,900円 | |
512GB | 75,020円 | |||
256GB | H&B2019 | 85,250円 | ||
512GB | 95,040円 |
特徴
「IdeaPad Slim 350 14」は冒頭のとおり、CPUにRyzen 4000シリーズを採用したノートPCです。
同じS300シリーズに属する「IdeaPad S340 (14, AMD)」の後継っぽい雰囲気ですが、CPU以外は後戻りしているというか、上位機種との差別化をよりはっきり打ち出しているように見えます。

「IdeaPad Slim 350 14」に搭載されるのは4コア4スレッドのRyzen 3 4300U、6コア6スレッドのRyzen 5 4500U、8コア8スレッドのRyzen 7 4700Uです。
いわゆるSMT(Intelでいうハイパースレッディング)をサポートしていないモデルになります。
SMTをサポートしているのはRyzen 5 4600UとRyzen 7 4800Uですが、「IdeaPad Slim 350 14」には選択肢として用意されていません。
他に最安モデルとしてAMD A4-3020E APUもありますが、製造プロセスは14nmでTDPは6W、IntelでいうところのAtomシリーズに近いものとなるうえ、アーキテクチャととしても古いものになるので今回は省きます。
というか、Ryzen 3 4300Uモデルとは2,000円も変わらないのでわざわざ選ぶ理由もありません。
メモリは4GBオンボード+1スロットの変則仕様。
これは「IdeaPad S340」と同じスタイルです。

ストレージは128GBから512GBとなりますが、組み合わせはRyzen 3が128GB、Ryzen 5/7が256/512GBとなっています。
「IdeaPad S340」では2.5インチストレージ用のスペースがありましたが、「IdeaPad Slim 350 14」にも存在しているかは不明です。
Wi-fiは最新のIEEE 802.11ax(Wi-fi 6)ではなく、802.11ac(Wi-fi 5)止まりとなっています。
バッテリーは容量不明ですが2セルです。
「IdeaPad S340 (14, AMD)」は3セルだったので簡素化されています。
ちなみにこのセル数が多いと並列に充電ができるので充電が高速化されます。
筐体
▲フロントです。
「IdeaPad Slim 350 14」は「IdeaPad S340 (14, AMD)」よりわずかにサイズが大きくなっています。
Slim 350: 327.1×241×19.9mm
S340: 322.7×230.5×17.9mm
ディスプレイサイズは同じ14インチなので、純粋にベゼルが太くなったわけです。
せめて現状維持くらいはするべきでは…?
- 電源ボタン | 2. 4-in-1メディアカードリーダー | 3. マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック | 4. 電源ジャック | 5. HDMI | 6. USB2.0 | 7. USB3.0
インターフェースはなんとType-Cがなくなったうえ、3.0×3(うちType-C×1)から3.0×2+2.0×1になっています。
▲比較用に「IdeaPad S340 (14, AMD)」のインターフェースも掲載。
比較すると、USB類は左側に集められたことが分かります。
ゲーミングノートなどではマウスを置くから右側を開けるようにするとは聞きますが、その流れでしょうか。
電源に関しては「IdeaPad S340 (14, AMD)」でもUSB PD充電はなかったので、その点は変更ありません。
▲ディスプレイは180度まで開きます。
キーボードはテンキーなしで、電源は独立しています。
スピーカー位置は底面左右から底面手前に変更されていますね。音としてはちょっと聞こえが良くなるんじゃないかと。
▲天板はすっきりしており、ロゴがワンポイントで入っています。
天板とキーボード面の同じ位置にロゴを配するのが最近のLenovoのトレンドみたいです。
まとめ
安価にRyzen 4000シリーズを試すことができる「IdeaPad Slim 350 14」ですが、筐体面では一歩後戻りしています。
4.1万円なRyzen 3 4300Uモデルや6.5万円なRyzen 7 4700Uモデルは価格だけなら「IdeaPad Slim 350 14」一択になりますが、Ryzen 5 4500Uモデルについては、「ThinkPad E14 Gen2」が構成次第でほぼ同じ価格帯(記事執筆時点で56,320円)まで落とし込めるので、「ThinkPad E14 Gen2」を検討してもいいと思います。

ThinkPad E14 Gen2(価格.com限定モデル):Lenovo
どちらもオンボード+1スロットですし、インターフェース面ではUSB3.0×2+USB2.0×1は一緒で、「ThinkPad E14 Gen2」はUSB3.0のうち1ポートがType-Cであること、他は有線LANかカードリーダーかの違いくらいです。
Ryzen 5 4500U/256GBモデルと「ThinkPad E14 Gen2」の最安構成は2,000円差ですが、メモリ4GBの代わりにディスプレイがIPSに、無線LANは802.11ax(Wi-fi 6)対応、さらにカスタマイズ可能であるというのは価格差以上のものがあると思います。
まぁ、最後は好みになるでしょうか。
関連リンク
IdeaPad Slim 350 14:Lenovo
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