2020年5月22日、DELLはRyzen 4000Hシリーズ+Radeon RXという組み合わせのゲーミングノート「G5 15 SE(スペシャルエディション)」を発売いたしました。
スペック
CPU | Ryzen 7 4800H Ryzen 5 4600H |
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GPU | Radeon RX5600M |
メモリ | 8 / 16GB DDR4-3200 |
ストレージ | 512GB / 1TB M.2 NVMe SSD |
画面 | 15.6インチ FHD |
network | 802.11ax+BT5.1 |
USB | 3.2 Gen2(Type-C)×1 3.2 Gen1×1、2.0×2 |
映像出力 | HDMI(2.0)×1 |
サイズ | 365.5×254×21.6mm |
重量 | 2.5kg |
モデル一覧
CPU | GPU | メモリ | ストレージ | 価格 | クーポン価格 |
---|---|---|---|---|---|
Ryzen 5 4600H | Radeon RX5600M | 8GB | 512GB | 144,980円 | 115,984円 |
Ryzen 7 4800H | 16GB | 171,980円 | 137,584円 | ||
1TB | 180,980円 | 144,784円 |
特徴
「G5 15 SE」はCPUとGPUがともにAMD製なゲーミングノートです。
発表自体は2020年1月6日にあり、当時のニュースでは4月発売予定で799ドルからとなっていました。
オールAMDなゲーミングノートはMSI「Bravo 15」などがすでにありますが、どちらかと言う大手が手を出していないジャンルとして、MSIやASUSなど中堅どころが出してくるイメージが強かっただけに、DELLのような大手が出してくるとは思いませんでした。
CPUは6コア12スレッドなRyzen 5 4600Hまたは8コア16スレッドなRyzen 7 4800Hです。
コア数が違っているので、買うのであればRyzen 7 4800Hを狙いたいところですね。
メモリは8GBまたは16GBでDDR4-3200という高速な規格を採用しています。
ストレージは512GBまたは1TBのM.2 NVMe SSDとなります。
Lenovoのようにここを削って価格を抑えるカスタマイズができないのは残念なところです。
GPUにはRadeon RX 5600Mを搭載します。
「Bravo 15」はRadeon RX 5500Mだったので、5600M搭載機は少なくとも国内初と思われます。
Radeon RX 5000シリーズは5300M、5500M、5600M、5700Mがラインナップされているので、ミドル上位になります。
スペック的にはGeForce RTX 2060がライバルとなるようですが、記事執筆時点ではベンチマークはまだほとんど存在せず、かろうじて下記の記事が見つかった程度です。
上の記事をざっくり説明すると、GPU性能はGeForce RTX 2060とほぼ同等程度であった、となります。
1.電源入力 | 2.Mini DP | 3. HDMI 2.0 | 4. SuperSpeed USB 3.2 Gen 1 | 5. RJ45イーサネット | 6.USB-C DisplayPort Alt-Modeのみ
- 標準SDカード | 2.ヘッドセット ジャック | 3.USB 2.0 | 4.USB 2.0 | 5.ウェッジ ロック スロット |
インターフェースはいいのか悪いのか、評価しづらいことになっています。
まずいい点は映像出力ですね。HDMIとminiDP、そしてType-C Alt ModeによるDisplayPort出力に対応しています。
HDMIとminiDPはRadeon 5600Mに、Type-CはCPU内蔵グラフィックとつながっています。
そのため、おそらくは最低でもトリプルディスプレイ(本体ディスプレイ含む)はできると思われます。
…なぜかこの辺については製品ページ内で言及されていないんですよね…
もう一ついい点は、Type-CがUSB 3.2 Gen2である点です。
転送速度に余裕があるため、USBドックなどの活用がしやすくなっています。
悪い点は、USBポートの半分が2.0な点です。
ただしUSB2.0は2ポートとも右サイド、つまり一般的にはマウスを置く側になっています。
要は、有線マウス用ということなんですが、必ずしもマウスを使うわけでもないですし、USB3.0でもよかったのでは?と思ってしまいます。
▲キーボードです。
日本語キーボードのレイアウトが見つかりませんでしたが、英語が81キー、日本が85キーということで、スペースキーの左右と右シフトキー、エンターキー辺りがくっついたレイアウトになりそうです。
なお、キーピッチは横18.7mm、縦18.05mmということで標準の19mmよりはやや小さくなっています。
日本人の手は欧米人より小さく、18.5mmくらいの方がいいとか言われることもあるので(諸説あり)、意外と使いやすいかもしれません。
▲底面です。
吸気口があまり大きくないですね。
底面にスペースを作るためのゴム足はL字型のものが四方についています。
これはこれで安定感がありそうです。
▲ちょっと小さいですが、内部画像です。
特筆するのは左のファンの下で、画像ではM.2 SSDが一つついていますが、その下にもう一つM.2スロットがあります。
2.5インチはありませんが、デュアルストレージが可能ということですね。
中央付近には説明書きの書かれたシートの下にメモリがあり、その下にはWi-fiカードがあります。
Wi-fiはKiler AX1650が搭載され、IEEE 802.11ax(Wi-fi 6)対応となっています。
▲クーリングのイメージです、
こうしてみると底面の2割くらいはファンとヒートシンクですね。
まとめ
「G5 15 SE」は、USBに2.0×2があるという以外は、AMD派にとっては文句なしのゲーミングノートです。
価格は記事執筆時点では20%オフセール中でRyzen 5 4600Hモデルが115,984円(税抜・配送料込)、Ryzen 7 4800Hモデルが137,684円(同)となっています。
税込みだと127,582円、151,452円ですね。
調べた範囲ではGeForce RTX 2060搭載機の最安値はドスパラ「GALLERIA GCL2060RGF5」の129,980円(税抜、税込だと142,978円)なので、1万円以上安い計算になります。
GALLERIA GCL2060RGF5:ドスパラ
ちなみにUS価格は879.99ドル(約94,500円)からでした。日本高くない?
海外の価格はNVIDIAが2020年4月3日に発表した価格改定に対応した価格みたいです。
ともあれ、大手メーカーからオールAMDノートが出たというのはひとつの節目というか、Ryzen以前のAMDの苦境を考えると快挙だと思うので、AMDにはこのまま快進撃を続けてほしいと思います。
関連リンク
New Dell G5 15 SE:DELL
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