2020年3月25日、アメリカのコンピューター系ネットショップのNeweggにて、MSIのRyzen 4000シリーズ搭載ゲーミングノート「Bravo 15」の予約が開始されました。
予約ページによると、発売日は2020年4月29日になるようです。
スペック

CPU | Ryzen 7 4800H Ryzen 5 4600H |
---|---|
GPU | Radeon RX 5500M(4GB GDDR6) |
メモリ | 8 / 16GB DDR4-2666 |
ストレージ | 512GB(M.2 NVMe) |
wi-fi | 802.11ax |
画面 | 15.0インチ FHD |
サイズ | 358.9×253.7×21.6mm |
重さ | 1.86kg |
特徴
「Bravo 15」はCPUに6コアのRyzen 5 4600Hまたは8コアのRyzen 7 4800Hを採用しています。
第3世代Ryzen 4000シリーズについては以下の記事にまとめています。

第3世代Ryzen搭載ノートとして、記事執筆時点で最も知名度が高いのはASUS「ROG Zephyrus G14」だと思います。
2020年1月のCES 2020で公開され、日本語での記事も結構書かれています。
天板の半分がメッシュになっていて、ドット文字やドット絵が描かれた画像は、目にした方も多いでしょう。
海外の有名なレビュアーもたくさんレビューを書いているので、今のところ一番情報の多い第4世代Ryzen搭載ノートでもあります。
「Bravo 15」もCES 2020で展示されていたのですが、「ROG Zephyrus G14」のインパクトに負けて、ほとんど記事がありません。
「ROG Zephyrus G14」はGPUにGeForce GTX/RTXシリーズを採用しており、オールAMDというわけではありません。
それに対し、「Bravo 15」は外部GPUにRadeon RX 5500Mを搭載しています。
「Radeon RX 5500M」については下記の「Alpha 15」の記事に詳しいです。

簡単に書くと7nmプロセスで製造され、PCIe4.0に対応、メモリは4GBですが性能的にはGeForce GTX 1660 Ti Max-Qと、ノーマルのGeForce GTX 1660 Tiの間くらいで、VR Readyなモバイル向けGPUです。
「Bravo 15」のCPU・メモリの組み合わせは固定で、ストレージは512GB SSDで共通です。
A4DDR-023:Ryzen 7 4800H/16GB RAM
A4DDR-022:Ryzen 5 4600H/8GB RAM
外観ですが、ゲーミングノートらしい見た目となっています。
インターフェースは右側に偏っており、左側はHDMIと電源端子のみです。「Alpjha 15」にあったmini DisplayPortはなくなりました。
USBは「Alpjha 15」のType-A×3、Type-C×1から、Type-A×2、Type-C×2に変更されています。
とはいえ、AMD CPUは結局Thunderbolt3に対応しなかったので、規格は3.2 Gen1のままです。せめてGen2だとよかったのですが…
で、なぜかHDMIはサイトのスペックシートには4K/30Hzと書かれています。
「Alpjha 15」でもバージョンは明かされていないので、ここは変わっていないのかもしれません。
15.6インチですが、キーボードはテンキーなしです。その代わりに”右一列”がついています。
「Alpha 15」では上位モデルはキー個別でRGBが設定できましたが、「Bravo 15」はシングルカラーのようです。
なお、電源ボタンは右上の切れ込み部分です。
天板は「Alpha 15」のボンネット風ではなく、平面になっています。
天板の真ん中はMSI伝統のドラゴンではなく、「Alpha 15」から使われだしたと思われるロゴとなっています。
なんとなくですが、次にこのロゴが使われるのはアルファベットシリーズとして「Charley(チャーリー)」になるんじゃないかという気がします。
背面の排気口のアップ(左側)です。
ヒートシンクのフィンが左右に見えています。
底面は吸気口が真ん中に集中しています。
それとは別に左下と右サイドにも吸気口があいています。
右下のスリットはスピーカーでしょう。
内部画像はありませんが、「Alpha 15」と同様の「Cooler Boost 5」か、それに近いクーリングシステムが使われていると思われます。
まとめ
Neweggでは「Bravo 15」の価格も公表されています。
A4DDR-023(Ryzen 7):999ドル(約107,000円)
A4DDR-022(Ryzen 5):929ドル(約99,900円)
参考:Alpha 15(Ryzen 7):999ドル
参考の「Alpha 15」の構成はRyzen 7 3750H/16GB RAM/512GB SSD/Radeon RX 5500Mです。
つまり、お値段据え置きでCPUが更新されるわけです。
「Alpha 15」の国内販売最安値は記事執筆時点で139,800円なので、「Bravo 15」もほぼ同じ価格となるでしょう。
Ryzen 5モデルは1万円弱安くなるか、国内では販売されないかのどちらかになるんじゃないでしょうか。
第3世代Ryzen搭載ノートは前述の「ROG Zephyrus G14」のほかに、ASUS「TUF A15」、Acer「Swift 3」、Lenovo「IdeaPad 5」が判明しています。
このうち「Swift 3」と「IdeaPad 5」は外部GPU非搭載、「TUF A15」はGeForce GTX/RTXシリーズ搭載なので、オールAMDはおそらく「Bravo 15」が初となります。
「Alpha 15」と同様に”唯一の”オールAMDとならず、ほかのメーカーからも出てくるといいのですが…
関連リンク
MSI ALPHA 15 Alpha-15-A3DDK-006JP
MSI Bravo 15 A4DDR-023(Ryzen 7):Newegg
MSI Bravo 15 A4DDR-022(Ryzen 5):Newegg
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